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息子の「なぜなぜ期」に戻れるならば
「あ、またトライされた」
小学6年生の息子のラグビーの試合を観に行った時のこと。対戦したのは息子のチームよりも強いチーム。これまで何度となく対戦し、一度も勝ったことのないチームだ。それにしてもよくトライされる。しかも、毎回同じ場所に。
注意深く見ていると、息子のチームの1人が完全に狙われていた。ラグビー歴が浅く、自分に任された役割が理解できていないため、見当違いなところに行ってしまう。そのうえ
“好き好き”で自己肯定感アップ
休日に息子が行きたいところがあるというので送迎をした。迎えに行った私は、息子が出先でどう過ごしていたかを尋ねたのだが、疲れた息子は不機嫌そうにしていてきちんと答えようとしない。息子が出かけている間もカフェで仕事をしながら待っていた私は、時間を工面してまで送迎をしたのにという憤りでいっぱいで、険悪な雰囲気のまま自宅に帰った。
自宅に帰った数分後。息子は謝ることもなく、「お母さん、“好き好き”」と近
子育てはアウトソーシングしようよ!
私の前職は教師。子どものときから小さな子の世話をするのが好きで、高校教師になってからも自分より体の大きな生徒のことでさえかわいいと思っていた。だから自分は「子ども好き」と信じて疑わなかったし、早く自分の子どもが欲しいと思っていた。
ところが、実際に生まれた息子を見て心底驚いた。「赤ちゃんって動物だ!」。実は私は動物が好きではない。餌をやるのも、トイレの世話をするのもごめんだし、何より言葉を生業と
それは本当に子どもに与えたいものですか?
先日教育に携わる知人と食事をした。もっぱらの話題は教育について。お互い子育て中であり、教育については関心が高いので、話題は尽きることがない。その中でハッとしたことがある。知人が、いまの親は「考えていない人が多い」と言うのだ。
あらためてそう言語化したことはなかったが、私も常々いろいろな事象を見るにつけ、なぜ親がきちんと考えてこなかったのかと思うことが多々ある。
私が高校の教員をしていたころ、す