マガジンのカバー画像

こどもの病気

67
運営しているクリエイター

#こどもの病気

こどもの脳性まひについて

こどもの脳性まひについて

胎内の発育過程から新生児期までに生じた非進行性で永久的な脳障害によって生じる姿勢・運動障害(まひ)のことです。
遺伝性疾患や進行性疾患は除外されます。
発生率は出生数1000人に1,2人と言われます。
今日は脳性まひについてお伝えします。

★分類や症状
まひは原因や分類がさまざまです。
痙直型:手足がこわばってかたくなってくる
アテトーゼ型:手足が余分に動きすぎる
失調型:バランスがとりにくい

もっとみる
こどもの先天性股関節脱臼について

こどもの先天性股関節脱臼について

生まれてから、あかちゃんの検診は何度もありますが、
どんなところをみてるんだ??と気になるママたちもいらっしゃるかと思います。
今日の先天性股関節脱臼も検診でおこさんのお股の開き具合をみて確認しています。
今日は先天性股関節脱臼についてお伝えします。

★先天性股関節脱臼って?
生まれてからすぐより、しばらくしてからわかることがほとんどです。生まれた後、股関節によくないことが影響して脱臼が進むこと

もっとみる
こどもの停留精巣について

こどもの停留精巣について

陰嚢の中に精巣(睾丸)を触れないときに停留精巣(停留睾丸)の可能性があります。普段、陰嚢が空のようでもお風呂やリラックスして座っているときなどに精巣が陰嚢内に触れるような場合、移動性精巣といい、手術適応ではないと言われます。
リラックスしていても陰嚢が空であれば停留精巣であり、手術適応となります。
今日は停留精巣についてお伝えします。

★原因
精巣はあかちゃんがおかあさんのおなかにいるときに腎臓

もっとみる
こどものネフローゼ症候群について

こどものネフローゼ症候群について

ネフローゼ症候群は腎臓の病気です。
今日はこどものネフローゼ症候群についてお伝えします。

★原因
小児ネフローゼ症候群の約90%は原因不明の特発性ネフローゼ症候群です。
腎臓の糸球体基底膜と呼ばれる部分の異常により起こります。
その結果、血液中のたんぱく質が尿中に大量に漏れてしまい、尿に大量のたんぱく質が漏れて、血中のたんぱく質が減少した状態をきたし、むくみが出ます。

★症状
こどものむくみに

もっとみる
こどもの陰嚢水腫について

こどもの陰嚢水腫について

暑い日が続いていますが、気圧の変化もあるので
体調を崩されている方もいらっしゃるかと思います。
こどもの感染症である夏かぜも増えていますね💦
感染対策も熱中症対策も必要になってきます。
連休もあり、お出かけする場合も一日はゆっくりできる日を
作ってくださいね☺
今日は陰嚢水腫についてお伝えします。

★陰嚢水腫とは
おかあさんのおなかのなかにいるときに腹膜が鞘状にとびだしたもの(腹膜鞘状突起)が

もっとみる
こどもの尿路感染症について

こどもの尿路感染症について

大人と同様にこどもの尿路感染症もあります。
今日はこどもの尿路感染症についてお伝えします。

★尿路感染症とは
尿路とはおしっこがつくられる腎臓から出口までを指します。
感染のほとんどは細菌が尿道から膀胱、尿管、腎臓まで侵入していくことで起こります。
細菌性尿路感染は女児の3~5%、男児の1%に生じます。

★症状
〇腎盂腎炎
高熱・腹痛・悪心や嘔吐・倦怠感が出ます。
新生児や乳児の場合は黄疸・哺

もっとみる
こどもの小児がんについて

こどもの小児がんについて

小児がんは成人にくらべて頻度はすくなく、すべての癌のうちで小児がんは1%です。ですが、こどもの病気による死因の第一位となっています。
以前は全く治らなかった小児がんですが、治る時代にはなってきました。
今日はこどもの小児がんについてお伝えします。

★こどものがんとは
大きくわけると血液がんんと固形がんにわかれます。
血液がん・・・白血病や悪性リンパ腫
固形がん・・・脳腫瘍など

★急性骨髄性白血

もっとみる
こどものチックについて

こどものチックについて

毎日暑い日が続いています💦
こどもたちだけでなく、大人もダウンしそうな気候ですので
しっかり休息、栄養を心掛ける日々です。
みなさんもお願いします🌞
今日はこどものチックについてお伝えします。

自分の意図とは関係なく、突発的に体が動く、声が出るなどの病気をチックと言います。

★分類
・単純性運動性チック
まばたき・首振り・顔をしかめるなどの単一の動きを示します。
・複雑性運動性チック
もの

もっとみる
こどものADHAについて

こどものADHAについて

みなさんも聞かれたことがあるADHA(注意欠如・多動症)について今日はお伝えします。

こどもは幼児期は活発です。様々な経験から成長とともに自分をコントロールできるようになっていきます。
年齢相応に自分をコントロールできず、落ち着きがない・物事に集中できる時間が短い・忘れ物が多い・衝動的な行動をとるなどの問題がみられることがあります。
このような中でADHAのこどもが存在します。

★原因
脳機能

もっとみる
こどもの発達障害について

こどもの発達障害について

こどもの発達障害については、親御さんは気になるところはあるかと思います。
先日SNSで「うちの子は2歳なのにママと言えません。受診した方がいいのか悩んでます」というママさんのつぶやきを目にしました。
親切な別のママさんたちからは「うちは5歳ですが、まだ同じように悩んでるので様子みてます」や「うちもそうでしたが、今12歳で話せてるので大丈夫です!」などの返信が見受けられました。
おこさんの発達段階は

もっとみる
こどもの夜尿症について

こどもの夜尿症について

こどもがいつまでもおもらししてしまう・・・
心配される親御さんはいらっしゃると思います。
今日はこどもの夜尿症についてお伝えします。

夜尿症とは「5歳以上のこどもの睡眠中に起こる尿失禁で、1か月に1回以上の夜尿が3か月以上続く」状態です。多くの親御さんは(おもらしはいつまではいいんだろう)が1番の不安ではなでしょうか。

★夜尿症について
夜尿が続くとこどもの自尊心を低下させ、精神的なトラウマの

もっとみる
こどもの母斑について

こどもの母斑について

生まれつきの皮膚の色や形の異常を母斑といいます。
今日は母斑についてお伝えします。

★母斑の種類
〇赤あざ(血管腫)
・イチゴ状血管腫
乳児の1%にみられます。大きさもさまざまで、赤色の扁平局面として出現し、急速に膨隆・増大することがあります。
学童期までに自然退縮する傾向にありますが、瘢痕を残すことがあります。
・サーモンパッチ(正中部母斑)
新生児から乳児に出現し、眉間、眼瞼内側、額に好発し

もっとみる
こどものてんかんについて

こどものてんかんについて

けいれん性の病気です。
てんかんとは「大脳神経細胞の異常放電によって繰り返し起こす発作が起こる慢性の脳疾患」です。
18歳くらいまでのてんかんを小児てんかんと呼び、小児てんかんには色々な種類や症状がみられ、成長にともなって治っていくてんかん、難治になると予測されるてんかんなどがあります。

★原因
てんかんの原因はさまざまです。
小児てんかんは1歳までの発症が最も多く、ほとんどが症候性てんかんです

もっとみる
こどもの貧血について

こどもの貧血について

貧血はからだの組織に酸素を運ぶ赤血球が減少した状態です。
多くの場合は鉄欠乏が原因です。こどもの貧血は家族が気付くことが多いです。
こどもでも貧血になるの?
どうしたらわかるの??
今日は貧血についてお伝えします。

★貧血の原因
・造血物質の欠乏(鉄などの血を作る物質の欠乏)
・骨髄機能不全(造血の低下)
・赤血球破壊の亢進(溶血性貧血)
・失血(からだの出血により血液の欠乏)

★症状
見た目

もっとみる