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こどもの先天性股関節脱臼について

生まれてから、あかちゃんの検診は何度もありますが、
どんなところをみてるんだ??と気になるママたちもいらっしゃるかと思います。
今日の先天性股関節脱臼も検診でおこさんのお股の開き具合をみて確認しています。
今日は先天性股関節脱臼についてお伝えします。

★先天性股関節脱臼って?
生まれてからすぐより、しばらくしてからわかることがほとんどです。生まれた後、股関節によくないことが影響して脱臼が進むことが考えられています。
もし脱臼があれば必ず治療が必要になり、治療結果によっては手術が必要な場合もあり、大人になっても後遺症が残ることもあります。

★あかちゃんが股関節脱臼にならないために
足の付け根の関節が外れる病気で、発生は1000人に1~3人といわれています。抱き方やおむつの当て方など、あかちゃんの扱い方を注意することで発生をさらに減少・悪化予防できます。
あかちゃんの股関節脱臼は生まれた時にすでにずれている病気もありますが、ほとんどは生まれた後ではずれていきます。
日常の扱い方で良くも悪くもなります。

★リスク因子
・向き癖がある
・女児(男児より多い)
・家族に股関節の悪い人がいる
・逆子(骨盤位)で生まれた
・寒い地域や時期生まれ(足をのばした状態で衣服でくるんでしまっている)

★対策
あかちゃんのあしは両ひざと股関節が十分まがったM字型で
外側に動かしているのが好ましいです。
立膝姿勢や足が内側に倒れた姿勢をとったりすると、股関節が徐々に脱臼してくることがあるとされています。

〇向き癖がある
いつも顔が同じ方向に向いている向き癖は、向いている側の反対のあしがしばしば立ち膝いになってしまい、これによって脱臼を誘発することがあります。
向き癖と反対の足が立膝姿勢にならないよう、外に開脚するような環境をつくってあげましょう。
また、あかちゃんには常に向き癖の反対から話しかけましょう。
向き癖側の頭から体までをバスタオルやマットで少し持ち上げるなど、それぞれのあかちゃんにあった工夫をします。

〇抱っこは正面抱き「コアラ抱っこ」
コアラが木につかまった形のように股関節がM字型に曲がるようにします。横抱きのスリングは開脚の姿勢がとれず、また両足がのばさえる危険もあります。

〇おむつの当て方
ウエストテープがおへその高さにくるようにチェックします。
おへそがみえるのはオムツが低いか、サイズが小さいかです。
オムツをつけたたと、必ず外側に食い込みがないか確認しましょう。下にずれていると足が短く見えない良くない状態です。

〇衣類とおくるみ
自由に足をうごかせるほうがいいので、お股の間までボタンをとめてしまう衣服はサイズが小さいと股関節の動きをじゃましてしまいます。
防寒対策は大事でも、お部屋を暖かくし、薄着・下半身を自由にできる工夫をしましょう。

また。おくるみやおひなまきはあかちゃんのからだを布で巻き付けることで抱っこされた感覚を与え、安らぎを与えます。
足を巻き付けず、股関節の開きを確認しましょう。

★治療
足の開きのかたさやしわの非対称があるなどは検診でもチェックしていきますが、複数回のチェックがおすすめです。

あかちゃんの股関節が整復される肢位をとりやすくする装具をつけます。リーメンビューゲルをいうベルトによって股関節が伸びないように曲げた状態を保ちます。
この装具で外来治療で8割が整復されます。
1歳以降で発見された場合、軟骨を痛めるリスクが高いため、まず入院して牽引療法を行っていきます。

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ぜひ遊びに来てください☺



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