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こどもの停留精巣について

陰嚢の中に精巣(睾丸)を触れないときに停留精巣(停留睾丸)の可能性があります。普段、陰嚢が空のようでもお風呂やリラックスして座っているときなどに精巣が陰嚢内に触れるような場合、移動性精巣といい、手術適応ではないと言われます。
リラックスしていても陰嚢が空であれば停留精巣であり、手術適応となります。
今日は停留精巣についてお伝えします。

★原因
精巣はあかちゃんがおかあさんのおなかにいるときに腎臓に近いところから下降し、鼠経菅という下腹部のきまった道を覆って、陰嚢の中に下降します。
この精巣の下降が途中でとまったものを停留精巣と言います。

★治療
陰嚢の中とそれ以外の場所、とくにお腹の中では精巣が陰嚢の中にある場合に比べ、2,3度高い環境にさらされていると言われています。
高い温度環境に精子をつくる細胞が少しずつ機能を失って、数も減少していきます。手術で精巣を陰嚢内に固定する必要があります。

お腹の中にある停留精巣を放置しておくと、成人になってがん化することもあると言われます。

精巣の機能低下を防ぐために、早いうちに精巣を陰嚢内におろしてあげることが必要です。
2歳までに手術するのがいいと言われています。
生後まもなくは精巣が自然に下降することもあるので、しばらく経過観察していきます。

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