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コロナ禍で思い知った「企画力」の必要性。ヒントは "多産" と "結びつけ" だった

コロナ禍にある約2年半もの間、飲食店はどこもこぞって売り上げを上げるためのアイディアを振り絞ってきました。

中にはオンラインで料理教室を開いたり、YouTubeを始めるなど、インターネットを巧みに利用して新しい試みを行うお店もあったものの、大半はテイクアウト販売を行う一択に終始した人が多かった印象です。慣れないうえにどこも同じようなことをやるのでパイの取り合いになり、思ったほど売り上げの足しにはならなかったという話も聞かれました。

うちの店は蕎麦という業態柄あまりテイクアウトには向いていないので、従来から行っていた自前での配達とフードデリバリーに頼りきりの形でした。

思った以上に需要が高く、なんとか最悪の時期は乗り越えられた格好なのですが、やはり自分たちにもっと「企画する力」があれば、もう少し違った結果になったのかもなと思った次第なのです。

なので今日は改めて、お店にとっての企画の必要性や、企画力を上げるためのヒントについて学んだことを書いてみようと思います。おそらく飲食以外の業種の方にも参考になるのではないかと思います。


そもそも企画とは?

冒頭で「企画」というワードを出したのですが、別にコロナ禍でヒマになった間に何か特別なイベントを仕掛けたかったとかいうわけではないのです。

じゃあなぜあえて「企画」というワードを出したかと言うと、最近読んだ書籍にこんなことが書いてあったから。

しかし私は、企画とは「何かを実行するために必要な事を決めること」だと考えています。(中略)
企画がない状態とは、逆に「可能性が無限にある状態」」ともいえます。選択肢があり過ぎると、何をすればいいのか分からなくなってしまいます。ものごとを決めていくことで、無限にある可能性がひとつずつ絶たれていき、おのずと進むべき道筋があらわになるのです。道筋さえ決まれば実現に向けて進みやすくなります。これが、私が「企画とは決めること」だと考える理由です。(以下、太字は筆者による)

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