地方都市で飲食店を経営するなら知っておきたい、鉄の掟①
都会と地方は別の国、なんて言ったりします。
私はこれまで、都心と地方都市の両方で暮らし、仕事をしてきましたが、人々の生き方から働き方、お金や家族に対する価値観などを見るに、たしかにまったく違う世界だなと感じます。
しかしながら、巷にあふれている経営本や経営者向けのネット記事というのは、たいていが都心を想定したものです。地方でお店をやっている人が鵜呑みにするとまずいんじゃないかなと思うものもちらほらあります。
そこで今日から何回かに渡って、地方で飲食店を経営するのにこれだけは守っておきたい鉄のルールというのをご紹介してみようかと思います。
飲食以外のお店にも共通する部分があるんじゃないかなと思うので、よかったら参考にしてみてください。
地方の最大の特徴は、人口が少ないこと
地方で飲食店を経営するには、業態選びがけっこう肝心です。どういう業態がいいのかというと、できるだけ食べる頻度の高いものです。
たとえば、蕎麦やうどん、ラーメン、定食、カレー、町中華などは、週に2、3回食べても飽きないです。
逆に焼肉やお好み焼き、フレンチのような異国料理は、よっぽど好きじゃない限り、週になんども食べる人はそういません。良くて月に1回とかそんなものですよね。
なぜこのような選別方法をするのかというと、一つは、地方都市は人口が少ないからです。加えて、大きな企業や娯楽施設もそんなに多くないので、よそから人が集まる機会に恵まれていないのも特徴のひとつ。
なので限られた人になんども通ってもらわないと商売が成り立たないのです。そのためにはしょっちゅう食べたくなるものがいい。
それに地方都市は商圏も狭いです。
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