東 宏一

人とまちの関係性をデザインする Groove Designs取締役。まちづくりDX、行…

東 宏一

人とまちの関係性をデザインする Groove Designs取締役。まちづくりDX、行政デジタル化など。デジタル庁PdM/福岡市DXデザイナー。 https://groove-designs.com/ 自社サービスmy groove https://mygroove.city/

マガジン

  • インクルーシブサービスデザインラボ

    • 10本

    「行政サービス x インクルーシブデザイン x デジタル化」をテーマに、インクルーシブな行政サービスのあり方やそこに至るためのプロセス、今の行政サービスで起きている利用者への排除・阻害について考えていきます。

最近の記事

テクノロジーと市民参加 - Civic User Testing Groupという取組み

はじめにこの記事では、アメリカのいくつかの都市で実践されている、市民向けアプリをテストする一般市民のコミュニティであるCivic User Testing Group(以下、CUTGroup)を紹介します。 以前からこういう仕組みがあると良いなと思っていたものですが、恥ずかしながらつくば市での事例を聞いて初めて知りました。 この記事では、Daniel X. O’Neil とSmart Chicago Collaborativeによる「The CUTGroup Book」の内

    • 男性の育児について、双子パパたちに聞いてみた

      はじめに 男性の育休取得など、男性の育児についてメディアでも目にすることが多くなってきました。また、双子などの多胎児家庭への支援についても徐々に増えてきています。 一方、当事者の実体はなかなか知られていないところもあるのではないでしょうか。例えば、行政や社会としての多胎児支援は最近増えつつありますが、利用者視点ではどのようなことが課題なのか、夫婦で育児と仕事を両立させていくためにどのような困りごとがあるのか、など.. ということで、今回は双子を育てられているパパたちに話を

      • 自治体でのOKR活用について

        先日この記事で行政でのOKR活用について海外事例を紹介しました。 その中で、アメリカのニューヨーク州シラキュース市についても触れましたが、同市の前CDO Sam Edelstein氏が書かれた以下ブログについて、ご本人から翻訳許可をいただいたので、この記事では(拙い訳ですが..)全文をご紹介します。 そもそもOKRとは?記事の内容に入る前に、そもそもOKRって?という方向けに改めて概要だけ説明します。OKRはObjective-Key Resultの略で「組織において、全員

        • 海外事例にみる行政でのOKR活用の可能性

          最近、海外の政府機関や自治体でのOKR活用の事例を調べていたら楽しくなってきて深掘りしてしまったので、国内でニーズは無いと思うのですが記事にまとめてみました。 そもそもOKRとは?この記事では詳細の説明は割愛しますが、簡単に言うと、Objective-Key Resultの略で「組織において、全員が同じ重要な課題に全力で取り組むようにするための経営管理手法」です。 OKRは以下の要素で構成されます。 Objective(O): 目標と訳されることが多いが、何を達成すべき

        テクノロジーと市民参加 - Civic User Testing Groupという取組み

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        • インクルーシブサービスデザインラボ
          10本

        記事

          行政サービスをインクルーシブなものとするために必要な観点とは

          今回は、行政デジタル化の中でインクルーシブなサービスを作っていくためにどういう観点が必要なのかについて、イギリスで行政サービスのデジタル化を推進する組織であるGovernment Digital Service(以下GDS)が発信している内容を紹介します。 今回なぜGDSに着目するかというと、デジタル・バイ・デフォルトという政策を踏まえてデジタル・エクスクルージョン(デジタル化による排除)を解消するための取り組みが進められており、日本でも参考となる部分があるためです。 誰

          行政サービスをインクルーシブなものとするために必要な観点とは

          インクルーシブな行政サービスづくりを考えるマガジンを立ち上げます!

          「行政サービス x インクルーシブ x デジタル化」を切り口に発信する、インクルーシブサービスデザインラボという活動を始めます。今後デジタル化が進む中で、行政サービスをよりインクルーシブなものとするためのプロセス、今起きている/今後起きうる利用者への排除・阻害について考えていきます。まずは、私(ひがし)とNPO法人Social Change Agencyの代表理事でポスト申請主義を考える会代表の横山さん( @wish0517 ) とでnoteでの発信などをおこなっていきます。

          インクルーシブな行政サービスづくりを考えるマガジンを立ち上げます!

          専門家主体から住民主体のまちづくりへ

          まちづくり領域については全く専門家ではないけれど、行政のデジタル化に携わっている身としては、このテーマにはずっと興味を持っていた。 なぜなら、自分にとってデジタル化は目的ではなく、デジタル化を通じて目指したいのは、多様な市民が主体的にまちに参加できるように支援していくことだからだ。 そんな時に出会って(おそらくここ2年くらいで一番マーカーを引きながら)読んだのがこの本。 タイトルから福祉にしか関係ないんでしょ?と思いきや、住民主体でまちづくりを進めていくということの実践

          専門家主体から住民主体のまちづくりへ

          会社や組織に関係なく個人でOKRに取り組んで1年がたった

          もともと会社でもOKRに取り組んでいたが、組織全体に導入してみんなを巻き込みながらやっていくのは難しかった。 そんな中、子どもが産まれて育休を取得することになり、ふと「育休中もOKRを作ってやってみよう」と思って取り組んだ。その後会社との関わり方や所属する組織なども変わってきたが、ずっと個人OKRで取り組んで1年がたったので、振り返ってみる。 育休中にどんなことをOKRにしたのか?改めて見直してみるとよくこれでやってたなと思うが、こんな感じだった。 OKR:父親として双

          会社や組織に関係なく個人でOKRに取り組んで1年がたった

          ふたごの父親になって1年たった

          ふたご父になって先月で1年がたったので、なんとなく振り返ってみた。 最初の1年間で大変だったこと一番大変だったのは、最初の1ヶ月。ツマのHPが回復しなかったこともあり、夜にワンオペしてたのが一番しんどかった。 全国のワンオペお母さま、、本当に偉大。。 片方を足に乗せてゆらゆらしながらミルクを与えつつ、もう片方は抱っこしてミルクをあげるというスタイル。そして、だいたい3時間ごとにミルクをあげたりおむつ替えをすると聞いていたけど、タイミングがずれて90分ごとになるという罠。

          ふたごの父親になって1年たった

          テイクアウト可能な飲食店マップを簡単に作る方法

          この記事についてコロナの影響でテイクアウトを始める飲食店が増えていると思いますが、どこがやってるのかわからなかったり、お店を応援したいけどどうしたら良いかなと思う方もいると思います。 Googleのサービスを用いてテイクアウト可能なお店一覧を作ってみたので、同様に作ってみたい方向けに作成方法をまとめました。 作れるもの数十分くらいでこんな感じで作ることができます(お店のデータを集める時間は除いてます)。一番時間がかかるのはお店をぽちぽち登録することなので笑、実質作成にはほ

          テイクアウト可能な飲食店マップを簡単に作る方法

          はじめてOKRを導入するときに知っておきたいこと

          はじめに先日、OKRを実践したときの自身の学びについて記事を書きました。 その後様々な方とOKRについて話す中で、「あー、確かにこういうところ難しそうだな」「こういうところ気になるよなー」という気づきがあったので、今後OKRを導入する方への参考になればと思い、まとめてみました。 経営管理手法としての使い方ではなく、一人ひとりにとってどういう意味があるのかという観点を重視して書いています。 この記事の内容・なぜOKRを導入するのか、どういう意義があるのか。 ・初めてOKRを作

          はじめてOKRを導入するときに知っておきたいこと

          OKR - 実践と失敗を通して学んだこと -

          この記事の内容・ベンチャーのコーポレート部門で勤務していた時に実施したOKR導入経験を例として、失敗事例とこうしたら良かったかも、という内容を解説しています。OKRについて基礎的なことは既に知っているが、いざやろうとしてうまくいってないな、という方のご参考になれば幸いです(間違ってたらすみません)。 ・組織にどう浸透させていくかという活動をするつもりだったのですが、そもそも自分自身がちゃんと理解できていなかったなということが多くあり、自身での試行錯誤を通して考えたことが中心に

          OKR - 実践と失敗を通して学んだこと -

          課題を真に解決するには - 「貧困と闘う知」を読んで

          はじめに「(様々な課題解決のための取り組みについて)その取り組みは本当に対象とする領域(地域、社会、国家)における課題解決に繋がっているのか。そして、その効果をどう測定すべきなのか」という疑問を感じていた時に、こんな本を読んだ。 著者は少し前に「21世紀の資本」という本で話題になったトマ・ピケティと並びフランスで著名な経済学者である、エステル・デュフロ氏。 RCTとは?本書では、途上国の課題解決のための取り組みをRCT(ランダム化比較実験)という手法を元に検証していく。例

          課題を真に解決するには - 「貧困と闘う知」を読んで