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会社や組織に関係なく個人でOKRに取り組んで1年がたった

もともと会社でもOKRに取り組んでいたが、組織全体に導入してみんなを巻き込みながらやっていくのは難しかった。

そんな中、子どもが産まれて育休を取得することになり、ふと「育休中もOKRを作ってやってみよう」と思って取り組んだ。その後会社との関わり方や所属する組織なども変わってきたが、ずっと個人OKRで取り組んで1年がたったので、振り返ってみる。

育休中にどんなことをOKRにしたのか?

改めて見直してみるとよくこれでやってたなと思うが、こんな感じだった。

OKR:父親として双子育児を独力でも遂行できるレベルに成長する!
・KR: オムツ替え、ミルク、沐浴を独力で進めることができ、事前事後の用意/片付けも含めて自身で対応ができる。(5/10)
・KR: 産後の諸手続きと保育園決定を完了し、3月中で入園に向けた準備が完了している。 (5/10)
・KR: 3時間ごとのオムツ替え、ミルクについて夫婦の役割分担を明確にし、持続的なオペレーションが構築できている。(5/10)
・今週やること
 ・P2: 区外の認証保育園の見学に行く。
・先週やったこと
 ・P1: 医療証をもらう。
 ・P2: 区のサービス説明を聞く。

OKRって何?という方は適当にネットで調べていただくとして、普通はハイボールな目標を設定して、それに対する達成指標をKR(Key Result)として設定する。その上でそれらKRを達成するために今週やることをP1~P3の優先度で管理する。

上記の今週/先週のTodoは毎週日曜などのタイミングで見直して、アップデートして取り組んでいた。

といたってシンプルだが、個人的にはすごくやってみてよかった。これ以外にもキャリアの見直しと次の挑戦の準備など3つくらいOKRを設定していた。

育休中にOKRをつくるメリット

・(別にOKRでなくても良いとは思うが)目標を作って実現することで達成感を持って過ごすことができる。
・育休中は社会から離れ、ただ日々に追われているような感覚になる。その中で目標を持っていることでメリハリと安心感も生まれる。

一方で、

デメリット

・子育てに初めて取り組む中ではうまく行かないことも多いので、やりたいことを詰め込みすぎると何もできず焦りを感じることになる。
→何に集中するかを明確にするのがOKRの本質だと思うので、今一番優先するべきこと(本来の育休の目的)を中心におくのが良さそう。


育休後も個人で取り組んでよかったこと

育休が終了して復職してからは会社外の仕事も始めることになったので、そのまま続行して個人でOKRを作って取り組んでみた。

結論としては非常によかったし、OKRに取り組んだおかげで充実した1年にすることができたように思う。具体的には、


個人と会社や組織との距離感の捉え方が変わった

これまでは会社で定められたタイミング、形で目標を設定し、それを一定の周期で評価されるという形だったが、正直なところその妥当性について納得感を持てたことは一度もなかった。

たぶんこれは自分自身の問題もあり、できなかったとしてももっとチャレンジしてみたい。そのプロセスの中でできたところもできなかったことも含めて評価して欲しい。というような思いがあったことがある。

ただ、個人でOKRを作るようになると自分が人生でどういうことを成し遂げていきたいのかという思いから逆算して自分の集中したいことを可視化していくので、周囲からどう思われるかとかどう評価されるかとかはどうでも良くなる

これについては「Give & Take」という本を読んで思ったことだが、たぶん自分はGiver寄りのタイプで、その中でも他人に時間を良いように使われてしまうところがあったのだと思う。ただ、自分が何に集中したいのかについて軸を持つことでバランスが取れるようになったのかなと思う。


様々な活動を横断する自分の軸を持てるようになった

昨年4月から会社以外にも兼業での仕事を始めたこともあり、種類の違う活動が自分の生活の中に混じり合ってくることとなった。

副業・複業をする人も今後増えていく中では、おそらく「その本業以外の仕事が自分の将来にとってどういう意味があるのか」を意識することが重要になりそうな気がする。それは別に単純に生活費を稼ぐということでも良いかもしれないし、もっと将来的なキャリアにとってプラスになるということでも良いと思う。ただ、(先のことはわからないが)今の自分にとって重要な軸はこれだということが明らかになっていないともったいない時間の使い方をしてしまいそうだ。


振り返り力が高まった

コロナの影響がありリモートワークでの仕事も増え、各所属場所でも自分の業務目標に対しては特にフィードバックを受けることなく進んでいく状況だと、セルフコントロール力が重要になる。

タスク管理自体は多くの人がいろいろ自分なりに適したやり方で進めていると思うが、振り返りを行いながら軌道修正していくという点では、OKRが個人的にはよかった。いろいろと試行錯誤した結果、今では以下のようなフォーマットで取り組んでいる。

OKR1:xx!
・コミットKR: xx。(5/10)
・コミットKR: xx。(5/10)
・野心的KR: xx。(5/10)
・1月の目標(月初記載)
 ・KR1: xx。(5/10)
 ・KR2: xx。(5/10)
 ・KR3: xx。(5/10)
・今週やること
 ・P1: xx
・先週やったこと
 ・P1: xx→達成!
 ・P2:xx→未達。xxについて追加で取り組む。
・12月の成果(月末記載)
 ・xx

基本的には3ヶ月単位くらいでのOKRにしているので、月ごとの達成目標を月次KR的においている。その上で毎月振り返りながら進めていくという形。今のところはこれがしっくりきているが、まだ変わっていく気がする。

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