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自然を感じる絵本

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#大人にもおすすめの絵本

【絵本 葉っぱのフレディ いのちの旅】【自分らしさを愛せますか】

【絵本 葉っぱのフレディ いのちの旅】【自分らしさを愛せますか】

絵本に登場するのは、木の写真と、水彩で美しく描かれた葉っぱ。

大きな木の梢に近い、太い枝に生まれた、一枚のみずみずしい葉っぱ、フレディが絵本の主人公です。

【並べて楽しい絵本の世界】

フレディの周りには、自分と同じような葉っぱがたくさんいました。
始めのうちは、みんな自分と同じような形をしていると思っていましたが、やがてひとつとして同じ葉っぱはないことに気が付きました。

その中でも誰よりも

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【絵本 水の絵本】と【深呼吸の必要】

【絵本 水の絵本】と【深呼吸の必要】

地球は水の星 人はみな水の星の子ども
みえてはいるが 誰れもみていないものを みえるようにするのが、詩だ。
これは長田弘さんのことばです。

【並べて楽しい絵本の世界】

前回の記事、【エミリ・ディキンスン家のネズミ】をきっかけに、翻訳者である長田弘さんの詩を読んでいました。
そして、こちらの絵本、つづられているのは、長田弘さんの詩、絵は荒井良二さんです。

すいそと さんそだけで できている と

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【絵本 森はオペラ】と【センス・オブ・ワンダー】

【絵本 森はオペラ】と【センス・オブ・ワンダー】

森を歩くと、
年月がつむぎだす
森のいのちたちの
かがやきを感じる。
木や草のオペラは
光あふれる森の時間 
  姉埼一馬

【並べて楽しい絵本の世界】

長雨が続いたので、道端の雑草の発育がハンパなく、歩道が狭くなっている都下地方です。道幅が半分くらいになってしまっているので、すれ違う人に気を使います・・・

でも、緑がとても美しい。まるで、新緑のよう・・・
どこか、樹木がたくさんあって、深呼吸

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【絵本 せいめいのれきし】 地球上にせいめいが生まれたときから いままでのおはなし。

【絵本 せいめいのれきし】 地球上にせいめいが生まれたときから いままでのおはなし。

【並べて楽しい絵本の世界】Dear Virginia③

バージニアの最後の絵本です。
ほんとうは、ほかの絵本のことを書いてから、最後にこの絵本について書こうと思っていました。

きのう、母の弟が亡くなりました(80歳)
母はとても淋しそうです。
最後に会ったのは何十年も昔のこと。若くして亡くなった一番下の弟のお葬式の時。11人いる母の兄弟姉妹は、残り三人になりました。

80年を生きたわたしのお

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【絵本 ルピナスさん】 約束〜「世の中を、もっとうつくしくする」

【絵本 ルピナスさん】 約束〜「世の中を、もっとうつくしくする」

【並べて楽しい絵本の世界】

1982年、バーバラ・クーニーが65歳の時に刊行された本です。

ルピナスはこんなお花です

青みがかった紫、ピンク、白、黄色など、幾種類もの花をつけ、色によって花言葉が違ったりするみたい。 昔は、「心を明るくして想像力を高める薬草」だったり、ビールのつまみにもなっていたとか。なんか「すてきな魔法」にピッタリなお花です。 

絵本で描かれているのは、ひとりの女性の人生

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【絵本 にぐるまひいて】生きることの基本を忘れずににいようと思う

【絵本 にぐるまひいて】生きることの基本を忘れずににいようと思う

【並べて楽しい絵本の世界】

糸井重里さんが、高橋源一郎さんとの対談の中で、絵本について、こんなことを言っています。

たぶんさ、絵本って、一種の必要悪なんじゃないかという気もするんだよね。ほんとうに地道にやっていきたいと思う人のためには、足を引っぱる絵本が最高なんだよ。”地道に生きないでね”と言っているような本が。逆に、地道に生きないぞ、という人に対しては、”地道に生きなさい”という本が登場する

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【絵本 はるにれ】~自然の音がきこえてくる~

【絵本 はるにれ】~自然の音がきこえてくる~

【並べて楽しい絵本の世界】

この絵本の主人公の はるにれ は北海道中川郡豊頃町にあり、写真家は1本の木を4年かけて撮影したそうです。

写真だけ。文章もイラストもありません。

広い青空のしたのはるにれ

朝焼けをうけて美しいシルエットを浮かびあがらせている木

雪原に立つ木 黄金の指輪をはめたかのような はるにれ

満月を戴いた雄大な姿

風の音や、雪に覆われた静寂や、凍り付いた枝からぴしっと

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【絵本 木を植えた男】〜プロヴァンス地方の美しさを満喫できる絵本

【絵本 木を植えた男】〜プロヴァンス地方の美しさを満喫できる絵本

【並べて楽しい絵本の世界】

原作 ジャン・ジオノ
絵  フレデリック・バック

長いこと実話だと思われていたらしいですが、作者ジャン・ジオノの創作だそうです。1989年初版発行。

当時、書店で働いていた私は、新店舗のオープンに伴って、多数のジャンルの品揃えを任されて、毎日搬入される大量の本に、文字通り泣きそうになりながら格闘していました。 
文庫、新書、ビジネス書、文芸書と順番に陳列しながら、

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