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『上達』における、たった一つの重要なこと

今回は『上達』についての話です。

一つだけ、重要なポイントがあります。

それは『目的だけ見る』こと。これが結論です。


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任天堂の『大乱闘・スマッシュブラザーズ』というゲームがあります。

これは、マリオ・ピカチュウ・ドンキーコング・ネス(MOTHERシリーズ主人公)・カービィ・リンク(ゼルダの伝説シリーズ主人公)などの任天堂キャラクターが勢揃いして、それぞれが闘うゲームです。


ゲームの目的はいたってシンプルで、『相手をボコボコにして、場外に落とすこと』『自分は生き残ること』です。

これ以外にルールはありません。


ここに、上達のヒントがあります。

スマッシュブラザーズの場合、ゲームの目的は『敵を倒すこと・生き残ること』これだけです。

つまり、このゲームで上達する方法とは『相手をボコボコに倒すこと・生き残ること』が上手くなればいいのです。

その目的が達成されるなら、たとえ動きがヘンだろうと、闘うスタイルがメチャクチャだろうと、ちょっと失敗しようと、全く問題ありません。

また、ゲーム上で出てくるアイテム(爆弾・ハンマー・レーザー銃・地雷など)も使用方法は自由。さらに、使用するキャラも自分が得意なキャラでもなんでもいい。


これが、『上達』における本質的かつ重要なことを示唆しています。


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ビジネスにおいて例えます。

例えば、ある商品を売る時に『デザインをどうするか』を考えるとします。

ここで、デザインに対する間違った捉え方で多いのは『とにかくキレイに・上手に・オシャレに』と考えることです。


正しい目的は『商品を売ること』です。つまり、ここで考えるべきデザインとは『売れるためのデザイン』を考えることなのです。


今回の記事のテーマである『上達』に関していうと、『いかに売れるデザインを作れるか』 これだけを『上達させる』ことを考えればいいのです。

『キレイに、上手に、オシャレに』を得るための努力は、ひとまず必要ありません。


これは、全ての上達プロセスで極めて重要な話です。


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語学も考え方は同じです。

いま、日本では都市部のコンビニや飲食店において、外国人アルバイトが多数を占めます。
その外国人アルバイトは、みな店員として働くことができています。

彼ら彼女らは、日本語が完璧なわけではありません。少し、おかしな日本語も出たりはします。

ですが、必要なコミュニケーションは取れています。

どんな外国人アルバイト相手でも、『レジで買い物が全くできなかった』という人はいないはずです。


つまり、外国人が『日本語という外国語』を使うにあたっての目的は、『お店でアルバイトするに困らないほどの意思疎通が出来ること』

これだけ達成すればオッケーなのです。


ここには、『難しい単語の取得・正しい発音・正確な文法の知識・品詞の正確な理解・正解』などは必要ないのです。


言語における『上達』を考えるにあたって、日本人が多く陥る間違いは『正しい発音をしなきゃ・間違ってはいけない・恥かいてはいけない・たくさんの単語を知らないといけない』と思い込むことです。


はっきりいって、『達成すべき目的』が重要なのであって、知識量や作法や上手下手などはまったく関係ないのです。


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『上達』とは、『難しいことを難しくすること』ではありません。

全部できないといけないとか、間違ってはいけないとか、あるべき方法論に従わないといけないとか、そんなマジメくさった考えは害悪です。


達成すべき目的だけを、やればいいのです。


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