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高岡紀美子エッセイ集♪

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ピアノ講師・高岡紀美子先生のエッセイをまとめました。クラシック音楽にまつわるエピソードが盛りだくさんです🎶
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#ピアノ教室

『ビスケット殺人事件』ピアノ講師・高岡紀美子エッセイ作品

『ビスケット殺人事件』ピアノ講師・高岡紀美子エッセイ作品

童話『ヘンゼルとグレーテル』。森に捨てられた兄妹は、ビスケットで造られた「お菓子の家」に迷いこむ。そこには、子どもを食う恐ろしい魔女が…。危うく食べられそうになった2人は、アベコベに魔女をパン焼きガマに押し込んでしまった。



「お菓子の家」の旧跡を発見!そんな書物が、40年前、ドイツで出版された。フランクフルト近郊の発掘現

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音楽エッセイ『半年後、弟たちは…』ピアノ講師・高岡紀美子作品

音楽エッセイ『半年後、弟たちは…』ピアノ講師・高岡紀美子作品

19世紀。ドイツの作曲家メンデルスゾーンは“4歳年上”の姉ファニーと仲が良く、ピアニストである彼女にいつも音楽的助言を仰いでいた。書きかけの草稿を手渡しながら、弟は言う。「このつづきは、姉さんが作曲してください。あなたの作り出す旋律はとても美しく、気品があり、その才能は僕の誇りです」。彼の代表作である『春の歌』や『ヴェニスのゴンドラの歌』など、48曲の“無言歌”の多くが、実は、姉の作曲だったとか

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音楽エッセイ『さて、診断は?』   ピアノ講師・高岡紀美子作品

音楽エッセイ『さて、診断は?』 ピアノ講師・高岡紀美子作品

モーツァルトは「豚カツを食べて死亡?」。2001年6月、そんな珍説がアメリカの医学誌に発表されたが、発熱、発しん、手足のむくみなど、彼の病気が豚肉の寄生虫による感染症に酷似しているとのこと。 潜伏期間は約50日。モーツァルトは発病の44日前、妻への手紙に「豚カツって、なんてうまいんだ!」と書き残しており

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