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さよなら

何度も何度も電話して、やっと奥さんが電話に出た!


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「なによ!電話しないでよ!」

「何度も何度もしつこいのよ」


僕「聞きたいことがあったんで…」


「あんたとはもう関係ないんだから」


僕は、単刀直入に言った。

僕「手紙は何の意味があったんですか?」


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「別に意味なんかないのよ」

「送りたかったから送ったのよ」

   

あんまり意味はないと言っていた。


そうすると奥さんが、

「まー、いいわ。ちょうどいいから言っておくわ。」


何を言われるのか… 僕は瞬間的に身がまえた。


「もうこれで終わりだから、最後に言っておくわ。」

「最後に、さよなら。って言わせて」



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僕は、「は!?、はい…」


「さよなら!」


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「あんたも言ってよ」

僕「俺はいいですよ…」


「さよなら!」

「いいなさいよ」


僕「。。。。」


「さよなら」

「言ってよ。お願いだから言ってよ」


僕「さよなら…」



奥さん「さよなら!」

僕「さよなら」


「プツ!」電話は切れた。


初めての気持ちだった。


僕はこの5,6ヶ月間、この奥さんに悩まされ、自分の体や心もおかしくなるくらいの体験をした。


精神疾患を起こしてしまう人の中には、子供のまま大人になってしまったことも大きく関係していると言われている。

今回の手紙は、子供が、僕に駄々をこねている表れ


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(最後に)

このさよならがあったあと、

当時、「お誕生日大全」という本が流行っていて、ソウルメイトの欄を見ると、奥さんの誕生日があったことに気づいた。

自分で勝手に、この人(奥さん)は自分に何かを教えてくれたのかな。

そう思った。


僕自身が、この出来事に何か意味付けしないと…

そう思ったのかもしれない。


空手942



今までの記事には書いていなかったが、奥さんの夕食の買い物を買うために、一緒にスーパーにも何回も行った。


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一度、奥さんが「あんたうちの子供になってくれたらいいのに」と言ったこともあった。※この奥さんには子供がいない


電車やバスで、奥さんが一緒に乗っている子供を見ていることもあった。

その時、奥さんは笑っていたが、でもそのバスを降りた後、「気にくわない子供ね!」と言っていた。


人の頭の中は、だれも想像できないことが起きている。


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僕は、こうして奥さんとちゃんと終わることができた。

これは、僕にとって本当に良かった。

言葉を交わして終わりにすることができたからだ。

これで本当に終わった。


不思議な体験だった。

しかし、このあと1年後くらいに、この出来事とは別のややこしいことが…


おわり…


次回から

新シリーズ 「サイコパス S氏」が始まります



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