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#9 働き方改革 part2


◇心身ともに健康な状態

  働き方改革の本来の目的をご存知でしょうか?
  労働者が心身ともに健康な状態で、働き続けるられるようにすることを目的とされています。心身ともに、健康な状態で働くことで、生産性が向上するだけでなく、仕事内容の質の向上にもつながり、結果的に、長期的に働くことが出来るようになるというのが、本来の狙いです。
  健康経営という言葉でも、その大切さを広めようとしています。

  しかし、ブラック企業と言われる原因の多くは、仕事量を増やし、利益をあげるという方法で、今まで経営を維持していたので、そのやり方をいきなり変えることができません。
  なぜなら、それ以外のやり方で、成功した経験がないからです。やったことがないやり方に、いきなり変えて下さいと言われてもできません。そのため、ズルズルと今までのやり方を続け、仕事量を下げれないため、労働者が疲弊し、退職し、人手不足になり、労働者一人あたりの仕事量がさらに増え、疲弊が悪化し、経営が傾き、倒産するという結果になってしまいます。どんな経営者も、倒産をしたくて経営していません。むしろ、どうやって利益を増やすかと考えています。ですが、なかなか上手くいきません。 

◇自分の体を経営する

  あなたは、自分の体の経営者です。あなたは、健康であり続けたいと思っています。まさか、はじめから、体を壊したい(倒産したい)と思っている人はいないと思います。
  体を経営し続けるというのは、健康であり続けると思って頂けたらいいです。労働者は、体のあらゆる細胞だと思って下さい。骨や関節、筋肉、血液、心臓、肺、脳などは、管理職とイメージして下さい。
 社長として、あなたは、どんな経営をすればあなたという会社の健康を維持することが出来るでしょうか?

 少し、厳しい話をさせて頂きますが、社長として経営するには、会社の方針を決めると
ともに、社長として勉強をしていく必要があります。社長が、会社のことを全く知らずに、検討違いの提案をしたり、自分勝手なことばかり言っていたら、社員は困ってしまい、上手く働いてくれません。
  社員が働きやすい環境づくりをするということが、体を経営する社長としての役割になってきます。 働きやすい環境づくりにするには、各臓器などの役割や特徴などをある程度は知っておく必要があります。その上で、最低限抑えておく必要がある所は、ちゃんと理解しておく必要があります。ですが、専門家レベルまで知っておく必要はないです。もし、気になる場合は、会社でいうコンサルを受けるように、専門家(医師など)に聞けばいいと思います。

◇会社員も結果を出す!

  実際の働き方で、よく問題とされるのが、労働時間です。働き方改革では、労働時間の管理や過重労働を取り上げられています。これは、長時間労働によって、心身ともに疲弊し、精神や身体が、働けない状態になるリスクが高くなる可能性があるからです。
  よって、長時間労働は、ダメだよね!って流れになっていますが、これは、あくまでも、労働時間を契約している条件で適応されています。

  会社によっては、適応されないこともあります。というか、そもそも、働く会社が、労働や仕事という認識がどうなっているかによって、自分の働き方が大きく変わります。
  条件が違いますが、プロスポーツ選手の契約では、結果が全てです。仕事のために、日常から常に意識したり、体のために時間を費やしています。会社員で考えると明らかに長時間労働です。ですが、その条件を理解し、自らが契約している場合は、結果を出すための時間や管理を含めた契約になっています。

  実は、会社員も成果を求められています。会社にとって、プラスになるような働き方をするのを条件に契約しています。規則やルールを守り、成果を出すという条件で、契約しているにも関わらず、成果を出していないのであれば、解雇されるのは当然のことです。
  にも、関わらず、自分で勝手に成果を決めたり、会社からの要求が厳しいと労働を拒否したり、反対に訴えたりするという風土になっている懸念があるのは、残念だと思っています。もちろん、会社は、そうならないための教育や研修などの対策とったり、仕事に専念出来る環境づくりを考える必要性はあるが、そもそもの会社の方針に賛同出来ないのであれば、社員が会社を辞めるという選択になると思います。それは、仕方がない部分でもあります。
  本来は、そうならないために、事前にお互いが方針や条件などをしっかりと確認しておくことがめちゃめちゃ重要だと思います。

◇無条件での契約

 

この現象があなたの体の中でも、当たり前のように起こっています。しかも、体の場合は、無条件で契約しているようなもので、条件が悪いから辞めますということができません。つまり、より厳しい労働条件で、働いてくれています。体は、適応力が高く、条件の変化に適応するため、一見大丈夫そうに見えますが、それは表面上であって、実は、徐々にストレスがたまっています。そして、ある日、突然、貯まったものが、一気に崩壊し、体が動かなくなってしまいます。それが、心身に起こる病の原因の一つだと言われています。

  素直に、なんでもこなしてくれる、社員(体)よりも、いつも文句や不満を言っている社員(体)に、注意がいきがちですが、実は、素直な社員(体)にこそ、しっかりとしたフォローやケアが大切なんです。
  体の痛い所に湿布を貼ったり、マッサージをしたり、ケアをすることももちろん大切ですが、実は、痛くない別の所が原因だったということが、臨床では本当に多いです。

◇自分にしかわからない

   働くこと、動くことが悪いわけではありません。しかし、一定の割合を超えると、やはり心身ともに疲労するのは、当たり前のことです。超える基準は、一人一人違います。だからこそ、まずは、自分を知るということをしていかないと、どこまでやれるのかが、わかりません。

  食事、睡眠、運動、が大切なのは、誰もが知っています。でも、具体的に自分にとって、何があっているのかを探す作業を普段から意識する必要があります。
  自分にとって、本当に合っている睡眠時間って何時間ぐらいなのか?そして、どんな環境がベストなのか?頭で、考えるのも大切ですが、体で感じて、体と対話するということを、日常でやり続けて頂くことが、本当に大切です。

  自分の体の経営の仕方は、自分にしかわかりません。他の人の体を参考にしてもいいですが、あなたの体は、世界に一つしかないので、完璧に誰かと一緒になることは、ありません。つまり、自分で微調整するしかないんです。
 
 よくある健康情報は、あくまでも、誰かの経験であって、あなたの経験ではありません。誰かの経験からヒントを得るのは、いいですが、同じことをして全く同じ結果になるとは思わないで下さい。
そもそも、あなたが誰かのやり方をする時点で、もうあなたのオリジナルのやり方に、無意識でなっていることを意識しておいて下さい。
  誰かのやり方を完全にコピーするなんて、絶対に無理なんです。だから、違って当然ですし、違っていいのです。


  ありゃ〜またまた、まとやってない内容になってしまいました。

   あなたは、あなたの体に対して、どんな働き方改革を提案し、実践できるようにしていきますか?

   今回も、長文を読んで頂きありがとうございました。治療家として、人として、誰にでも共通する大切なことです。特に、治療家として、誰かの体づくりをサポートするのであれば、治療家自身も、自分の体づくりに日々、向き合うことが必須になってきます。
自分の体の状態が、治療結果にも大きく影響します。

   すみません。どうしで、具体的な実践というより、理論的な説明が多くなってしまいます。ですが、やはり何のために、なぜやっているのかという本質が、一番大切だと思っていますので、毎回、長々と書いちゃいます😆
  

    
   

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