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#5 プログラムの切替


治療技術を高めるために、必要なことを説明させて頂き、今回で#5になりました。

こうして、まとめていくと、3つのポイントでお伝えした。理論と意志が大切だということが改めてわかりました。

この2つをしっかりと理解した上で、実践をしていくということが、当たり前かもしれませんが、大切ですね!

さて、今回は『プログラムの切替』というテーマで、話させて頂きますが、これも理論として知って頂き、そして意識して頂くことで、プログラムの書き換えや作成に役立つと思いますので、最後まで読んで下さいね。


◇プログラムの切替

治療家に限りませんが、自分を成長させていくためには、『プログラムの切替』がとても大切になってきます。

プログラムの切替?

前回、#4学びのプログラムとして、
①自動化プログラム
②新規プログラム
の2つを説明させて頂きました。

成長していく過程において、この2つのプログラムを状況に合わせて、どう切替ていくのかということが、非常に大切です。

特に、自動化プログラムを作成中にどう切替られるかで、より細かい情報を自動化することが出来るようになります。

自動化プログラムを作成しながら、その中に新規プログラムを入れたり、自動化の内容を書き換えたりしていきながら、治療家としてのプログラムを常にアップデートしていく感じです。

言葉として伝えるのは、めちゃめちゃ簡単ですが、まぁ〜これが、難しいから、なかなか技術を高めることが出来ないと、私は感じています。

◇自動↔ 手動

切替作業は、無意識の中で実は行われています。ですが、その切替の基準が、今までの経験をもとに、自分がわかりやすい、やりやすい、安全、安心などの基準で、切替てプログラムに書き込んでいるので、それでは成長にはつながりにくいです。

では、どうすればいいのか?

それは、やはり新規プログラムのポイントでもある、自分の内側の考えではなく、自分の外側の考えに触れ、そして、取り入れようとする考えが大切です。

つまり、どんなことからも学び取ろうとする姿勢、意志、思いがめちゃめちゃ必要です。

その上で、切替るタイミングを意識しながら、プログラムを作成していく必要があります。

◇手動の役割は?

自動で処理しながら、手動で新しい情報を自動化プログラムに入力していくことが、手動の一番の役割です。

例えば、ある骨の触診が出来るようになったということは、自動化されたということになります。触れるようになったら、オッケーという目標であれば、プログラムは終了です。

多くの場合は、無意識に目標を達成したので、自動的にプログラムの作成を終わらせてしまっています。それが原因で、勝手に自分の成長を止めています。

実は、自動で終わらせていることに、私たちは、全然気づいていないのです。なぜなら、頭の中では、目標を決めたら、あとは、出来るようになれば終了という、プログラムを自動的に作成しているからです。

目標を決める時は、少し意識しているかもしれませんが、その目標を決めることも、実は、何となく無意識で決めてしまっていることが、非常に多いです。

このことを知り、初期のプログラム作成時に、一旦、意識的に止めてちゃんとした目標を考えたり、もしくは、途中でそのプログラムの修正をして、終了させないように書き換える必要があります。この作業を、意識し、自分が無意識にやっていることに、気づけるかということが、とても重要です。

今まで、治療家ではない人が、普通にプログラムを書くと必ず普通のプログラムしか書けません。なぜなら、習ったことがないからです。

なので、勉強の仕方や、身体の触り方、身体の使い方、動作観察、コミュニケーションなどなど、多くのプログラムを作成し、書き換えていく作業に、とても苦しみ、途中で諦めてしまうのです。

◇外側は、内側を知るキッカケ

治療家に限らず、成長する過程において、大切なのは、このプログラムの書き方なんです。もし、自分が上手く成長出来ていないと感じているなら、プログラムの書き方を見直すことを、めちゃめちゃオススメします。

私も、よく成長が止まっているように感じたり、やりがいを見失いそうになったりします。そんな時は、今のプログラムを見直すことが必要です。ただ、そもそも、プログラムがおかしいと気づかなければ、見直すことはしません。実際に、一人でそのことに気づくのはなかなか難しいです。

そんな時のオススメは、自分の周りの人を、よく観察することです。そして、観察しながらその時に、自分がどう感じたかを書き出し、なぜ、そう感じたかを深堀りしていくと、プログラムの欠陥に気づき、書き換えることができます。書き換え作業が終わると、また成長速度が早くなり、やりがいも出てきます。

プログラムを書き換えるための情報は、自分の外側にあるようで、実は、自分の内側に本当に大切な情報が隠されていることが、ほとんどです。外側からの情報は、内側の情報を探すキッカケやヒントであり、答えではありません。

ちょっと話が膨らみ過ぎましたが、私は、自分の内側を見る、つまり、自分を知るという視点を学んだお陰で、本当に多くのことに気づけ、その度に、自分の中にある、様々なプログラムが書き換わってきています。もちろん、治療家のプログラムも、日々、更新され続けているので、正直、今が、すごく楽しいです。

◇大切なプログラム

治療家には、自動化されている大切なプログラムがあります。

#1でお伝えした、

技術を高める3つのポイント

①意志②理論③実践 

これらを、

①意志によって、自分がどう在りたいかを考え。

②理論によって、自分のプログラムの間違いに気づき。プログラムの書き方、書き換え方を学ぶ。

③実践によって、書き方、書き換え方を練習しながら、少しずつ、プログラムを修正、作成していく。

→①→②→③→①

と繰り返し続けることが、治療家のプログラムの中に、自動化されています。

一見、当たり前のように見えますが、これをまずは、手動で行いながら、徐々に自動化させていくことができれば、あとは、自然と治療家になれると私は考えています。

◇わかった気になると、成長は止まる

#1〜#5 までを何度か、読んで頂けると、少しずつ新しいプログラムを作る参考になると思います。
こうして、長々と書かせて頂くと、何か、難しいような内容と思った方もおられるかもしれませんが、わかりやすい書き方にすると、自動的にわかった気になり、そして知っていると感じてしまうと、自動処理されて、考えなくなってしまいます。

手動に切替て頂くために、少し考えて頂くような書き方にしました。

偉そうなことをいってますが、これは、自分に言い聞かせるためにも、書いています。つまり、私もまだまだ出来ていません。
だから、楽しいんですけどね。

◇伝えたいことは、シンプル

シンプルに、今までの内容をまとめると、

『自分を知る』

ただそれだけです。

このことは、大昔から言われ続けています。

自分をどう知るか、その方法は、様々です。

あなたは、どんな方法で、自分を知ろうとしていますか?

治療家として、人として、成長するために、何をすればいいかというと、常に自分を知ろうとし続けることです。

その時のポイントは、自分はこうなんだと、決めつけない、そして、わかったと完結しないことです。治療家として、治療技術を高めていく場合において、正直、完璧な治療は存在しないと私は考えています。だからこそ、もっと何かいい方法がないか、探して続けることが、成長し続けるための考え方としては、必須だと思います。

こう言ってしまうと、終わらないことへの不安が出てくる場合もありますが、その不安とは、何からくる不安なのでしょうか?

『ディズニーランドは永遠に完成しない。 この世界に想像力が残っている限り、成長し続ける。』 ウォルト・ディズニー

ディズニーランドへの不安は、ありますか?むしろ、不安ではなく、終わらないことへの期待が膨らみませんか?

治療においても、人の想像力がある限り、今後も様々な治療技術が生まれ、そのことによって、今以上に人々の笑顔が生まれると想像すると、ワクワクしませんか?

と言っても、いきなりそんな先のことを、言われても…となるので、今、自分が出来ることから、今の自分のベストを尽くすことで、結果として、色んなことが出来るようになっていきます。私も、気がつけば17年も理学療法士として働けています。こんなに理学療法士にハマるなんて、想像もしていませんでした。何となくで、決めたことが、今では、こうして色んなことを発信出来るようになっています。

今、想像出来なくてもいいんです。ただただ、目の前のことに対して、ベストを尽くしていれば、気がついたときには、想像もしなかった場所に辿り着いています。

最後まで読んで頂き、本当にありがとうございました。年内は、これで最後になります。来年からは、具体的に、技術の向上につながる練習の話をしていけたらと思いますので、これからもどうぞ宜しくお願い致します。




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