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知らない景色

もし今この仕事をしていなかったら、とか
もし違う学校に進学していたら、とか
生まれた場所が違っていたら、
育った場所が違っていたら、
いまどんな人生を送っていたのだろうと考える時がある。



私は益田ミリさんの本全てがとても好きなのだけれど、その中でも ”美しいものを見に行くツアーひとり参加” という本が好きだ。


内容はタイトルの通り、ひとりで世界を旅するツアーに参加したミリさんのエッセイが綴られている。


スウェーデン・ノルウェー・デンマークを巡る北欧オーロラの旅

ドイツ、クリスマスマーケットの旅

フランス、モンサンミッシェルの旅

ブラジル、リオのカーニバルの旅

台湾、ピンシー天壇祭

カナダ、プリンスエドワード島の旅


私の行ったことのない場所、見たことのない景色、感じたことのない感情が沢山描かれていて、この本を読む度に、わたしも旅に出たいと思うのである。

それと同時に、その地域で生まれ暮らしている人々にとって、描かれているような非日常的体験は日常であるということにとても不思議な気持ちになる。


オーロラを見たいと思えば、条件さえ合えばいつでも見ることができる。シーズンが来れば、気軽に本場のクリスマスマーケットに足を運ぶことができる。有名な建物や景色、可愛い街並みは彼らにとって日常なのである。

羨ましいなぁと思うけれど、日本の新緑や紅葉も、桜の花や雪景色もまた、私は好きだ。


どうしても手の届かないものに憧れを抱いてしまうのだろう。20代も折り返し地点を過ぎた。これからは日本だけでなく、世界へ視野を広げて、たくさんの景色を観てみたいと思う。




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