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差し手思考と退職

世の中には自分をチェスのゲームにおいてどう位置付けるのかを考えた時に、2種類の考え方をする人間がいるらしい。 それは、「自らをチェスの差し手」とする考えと、「自らをチェスの駒」とする考え方だ。 私がこの考えを知ったのは、ほんまでっかTVで植木先生が解説している様子を見たからで、植木先生いわく、自らをチェスの差し手として考えられる人の方が大成するという。 そのような意見を聞いたならば、私もチェスの差し手として振る舞いたい、チェスの差し手的な視点で物事を考えられるようになりた

    • ストーリー

      色々と忙しく、noteから離れていましたが、また書き始めようと思います。 私は最近遅ればせながら、「梨泰院クラス」にハマっています。 このドラマ、とても面白いのですが、当初は何が面白いのか全くわかりませんでした。 恋愛模様もよくある三角関係。長家との復讐物語も、半沢直樹の二番煎じ感は否めません。会長との勝負においても、出てくるビジネス的な手法も一般人でも思いつくような、突飛な展開はありません。 しかし、梨泰院クラスには、日本のドラマにはないような、特別な魅力があるよう

      • 中学校の頃の僕へ

        僕は昔から”調子に乗っている”と周りから言われてきた。 特に中学時代。 そして、僕はこの”調子に乗っている”という言葉がものすごく嫌いだった。 なぜなら、この言葉をかけてくる奴らは、自分のことを棚に上げて人にもの言う、何も持たない貴族気取りの奴らだったからだ。 例えば、学校のベルト。 学校では黒のベルトをすることになっていた。しかし、ルールを破りたくなるのがこの年頃。僕も例に漏れず、今思えば自分のセンスを疑ってしまうような、中学生しか使わないであろうベルトを買ってつけて

        • まざまざと

          私は今「全裸監督」をみています。 だいぶ遅れて、見始めた作品ですが、期待を超えて大変面白い。 アブノーマルなものを本気で追求する、ある種の狂気が感じられる作品ですが、一般人が感情移入できるようキャラクターのフォーメーションを整えるなど、違和感なく楽しめる設計になっているなと感心しています。 そんな「全裸監督」ですが、私が途中までみていて気になったことは、「なぜ主人公西村氏は、自らを裏切った”性”を生業にすることを選んだのか」ということです。 ※ネタバレになりますので、

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        • マーケ関連
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        記事

          芸人のドラマ出演

          最近のドラマには芸人が多く出演している。 最近の例だけ考えてみても、「半沢直樹」のアンジャッシュ児島、「お金の切れ目が恋の始まり」のアインシュタイン稲田、「私の家政夫ナギサさん」のハナコ岡部など枚挙にいとまがない。 しかも、単に話題作りのために出演しているのではなく、物語の行末を左右するような重要な配役での出演も珍しくはなくなってきている。 では何故こんなにもお笑い芸人の登用が増えているのだろうか? よく言われる説明としては、「演技力」や「話題性」に関連したものがある。

          芸人のドラマ出演

          決済者

          最近apple musicを使い始めた。 きっかけはapple watchを購入し、apple watch内にも音楽をダウンロードでき、ランニングの時などに聞けることに魅力を感じたから。 私はすでに成人しているので、誰の許可も取らずにすんなりと契約に至ったのだが、サブスクリプションサービスにおいて決済者というのは意外に重要なのではないかとふと考えた。 サブスクリプションサービスは基本的にクレジットカードや携帯キャリアで決済することになっている。そして、コロナの在宅で利用者

          正論

          最近進撃の巨人にハマっている。 先日のアメトークの放送でフィーチャーされていて、気になって読み始めたのだ。 そして驚くべきことに、進撃の巨人の”正義”や”不条理”、世の”残酷さ”というテーマに魅了されている。 なぜこれが驚くべきかと言えば、それは私がかつて鼻で笑ったものだったから。 私は中学生の時にも進撃の巨人を読んでいる。当時は15巻くらいまで出ていて、友人宅で8巻くらいまで読ませてもらった。 進撃の巨人では世の中の残酷さ、圧倒的な不条理さ、正義とは何かというテーマに

          女性参加

          一昨日、『パッドマン 5億人の女性を救った男』と『ダンガル きっと、つよくなる』というボリウッドの映画を2本見た。 今日はその2本のうち、『パッドマン』を見て感じたことを書いていこうと思う。 ※重要なネタバレが書いてあるので、みようと検討している人や、ネタバレを気にする人は読まないことをおすすめします。 インドではヒンドゥー教が多くの人に信仰されているが、ヒンドゥー教の教義となっているのが「マヌ法典」という法典。 その「マヌ法典」には、女性に対して差別的な記述がなされて

          女性参加

          怒り

          私の前の職場では、怒号が聞こえてくることは珍しくなかった。 今の時代、人を怒鳴るなんてパワハラだとか言うかもしれないけれど、人を本気で怒れるほど仕事に前のめりな人がどれだけいるだろうか。 少なくとも私は、仕事で怒鳴れるほどのめり込んではいない。 なので今日は、私の少し憧れを抱く怒りのあり方と、無粋な怒りの違い、そして前者はなぜ少し魅力的に感じるのかを自分なりに考えてみようと思う。 基本的に怒りとは、裏切りによって引き起こされるものだと私は考えている。 先ほど挙げた、上司が

          新製品

          今日はappleの新製品がでるかもしれないと、一日ドキドキして過ごしていた。 思い返してみると、私はappleの新製品、特にiphoneの新製品情報に昔から興味を持っていた。しかも、私がその製品を買うからではなくて、単にどんな新製品が出るかを楽しみにしていた。 考えてみれば不思議なものである。特段自分と関係があるわけではないものなのに、動向を気にしているのだから。きっと、何かしらフックになるものがあるはずなのだ。 そして考えてみて思ったのは、”日常が広がる感覚”である。

          ないものねだり

          自分には何かをとことん追求する性格がないなと、とても残念な気持ちになった。 最近読んだ本は、『1秒で掴む』や『悪意とこだわりの演出術』などのテレビディレクターの方が書いた本である。筆者の二人はヒット作を次々と世に繰り出す名プロデューサーらしい。 そして彼らの本を読んでいてとても感心し、心に滲みたのが「こだわる力」だ。 彼らの行っている仕事の中でも、大変地味だが重要な仕事が編集の仕事。1/30秒の世界にとことん拘って1時間近い番組を組み立てるとなると、素人には途方もないように

          ないものねだり

          〇〇な口

          あるものが食べたくなる。そんな状態を”〇〇な口”と表現する。 私も食へのこだわりは強い方で、今日はこれを食べたいとなってしまったらよほどのことがない限りその希望を変えることはない。よく彼女にも、「私が希望を言っても、食べたいものは決まっているんでしょ」と謗られるものだ。 しかし、この”〇〇な口”のような状態はかなり珍しい状態なのではないだろうか。何が言いたいのかと言えば、極めて特定された刺激を求めるという状況は、実はあまりないのではないかと思うのだ。 人には五感というもの

          〇〇な口

          北斗の拳

          私はテレビドラマが好きでよく見るのだが、最近楽しんでいる作品に『私の家政婦ナギサさん』という作品がある。 ストーリーは、MRとして仕事に邁進する主人公と、それを家政婦としてサポートするナギサさんを軸として、主人公の周りで起きる出来事や恋愛模様を描いたドラマである。 ストーリー自体も大変魅力的で楽しんでいるのだが、私は北斗の拳が度々登場していることにも注目している。 家政婦ナギサさんでは、第一話で、得意先の病院の先生が『北斗の拳』好きであるという理由から、主人公が『北斗の拳』

          北斗の拳

          素直さ。実直さ。

          素直さは、実直さではない。 今日、ふとそんなことを思った。 私は今日後輩からの相談を乗っていた。 それは転職活動についてで、面接対策や自己PRなど幅広いことを聞かれた。本音を言うと、私はその後輩について以前からスマートな印象を持っていなかった。 何様のつもりだと言われればそれまでだが、後輩は情報をためる容器が小さいように感じるのだ。どう言うことかと言うと、人はコミュニケーションを取るときに、相手の発言内容を頭の中に一度溜めて、整理・解釈を通じてリアクションを取るものだが、

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          異常な自然

          ボディビル。ラガーマン。高校球児。武井壮。 ここには共通点がある。 それは”焼けた肌”だ。 私は先日河川敷をランニングしていると、野球少年たちの現場に遭遇し、とても驚いた。 それは、彼らがとっても”黒かった”からだ。 かくいう私も、学生時代はサッカーに明け暮れ、それなりに黒い時期を過ごした。しかし、東京に越してきてインドアな生活に慣れてきた私は、久しぶりに見た天然の日焼け軍団を間のたりにしてとても新鮮な思いをし、同時に彼らの漲る生命力を強く感じた。 そこから、なぜ私が彼

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          閉店間際に

          飲食店でバイト経験のある人なら誰でも共感していただけると思うのだが、閉店間際に来店する客には殺意を覚える。 せっかく今日の終わりが見えてきて、片付けモードに入ったのに、いつ帰るとも知らないお客さんのために用意をしなければならない。ただご飯を食べたくて来店したお客さんが、自分を邪魔する仇に見えてくるものだ。 しかし大人になって、閉店間際にお店に行く側になることが出てきた。 バイトをしていた経験があるので、閉店間際にお店に押しかけてわざわざ食事を用意してもらうことへの引目はど

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