マイナスからのスタート#13
半ドン技師です。
技師学校最終学年は、病院実習、国家試験対策、就職活動と、さらにギアがあがります。
まず病院実習ですが、医療現場に実習生の居場所があるはずもなく、当たり前の塩対応。先輩達の撮影を立って見ているだけの毎日です。中一の時の玉ひろいの日々(テニス部でした)を彷彿とさせました。一日が長いし、体力的にも精神的にもキツイ。
国家試験対策は、模擬試験が毎月のようにあり、毎回順位が貼りだされます。そして、ある一定ラインで赤線が引かれるんです。
この赤線、過去の生徒の成績データから導かれた国家試験の合否を分けるボーダーライン。そして赤線より下になると、次の模擬試験まで就活禁止!
国家試験に落ちて内定先にご迷惑をかけないためです。
最終卒業試験に合格して、ようやく国家試験受験の切符が手に入ります。
この卒業試験、国家試験より難易度が高いんです。
○○学校国家試験合格率100%
この触れ込み、インパクトありますよね。だけどこれには絡繰りがありまして。不合格になりそうな生徒を卒業試験で落として国家試験を受けさせないだけのことなんです。
いよいよ国家試験。
たくさんの人に応援してもらい、助けてもらい、迷惑もかけてきた3年の日々を、今日たった一日で試されるかと思うと、やっぱり怖かったです。明らか浮足立ってはいましたが、何とか自己採点では合格。
だけど当時は合格発表が4月に入ってからで、就職してから合否が確定するため最悪の事態を想像してしまいます。不合格ならその時点で即解雇。
学校説明会で先生が、
「来てくれてもいいけど、30代じゃ就職口ないからね」
と言われていたのは決して大袈裟ではなく、本当にありませんでした。
内定をいただいたのが国家試験後の3月末。
しかもその内定、一度不採用通知が届いた病院からなんです。後日電話で事務長さんから、空きが出たのでどうですかとお声掛けいただき、ようやく手にした内定。国家試験でつまずくわけにはいきません。
国家試験の結果は!
今半ドン技師を名乗っていますので、お陰様で合格です。
一度不採用通知がきた病院とは、今働いている「脳神経リハビリ北大路病院」の前身「石野病院」。電話で内定を伝えられただけだったので、16年たった現在も、いまだ不採用通知しか届いておりません・・・勝手に働かせていただいています笑
まさに、マイナスからのスタートです。
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