目眩を覚えるような、青|掌編小説
空を見上げれば、果てのない目眩を覚えるような、青がそこにはあった。
そして高く繋がれていた風は、ビューっと音を立てながら動き出して、私の頬をやわらかく撫でていった。
「ずっと一緒にいよう。」
はっきりとした唇からこぼれ落ちる言葉を紡ぐあなたに、なぜそう感じたのかわからなかったけれど、それを美しいと思った。
それから私は「美しい」を形作っているものを即座に分解して昇華すると、そこには「儚い」と「終焉」が混在していて、それがセロファン紙のように透けて見えているはずなのに、私は