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屋根裏日記

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#企画

切妻の屋根裏より ~その15~

切妻の屋根裏より ~その15~

今回は写真の事を少し。

以前も書きましたが
ファッション企画を立てるに際して
その内容に奥行きを持たす目的で
服のデザイン以外の
例えば「場所」であるとか
「シチュエーション」であるとかを
ある程度設定して世界観を作っています。

その時の資料として使うため
写真を撮ったりしてるんです。
まぁ、八割がた「言いワケ」ですけどね。
ほとんど趣味、と言うか遊びです^^

普段はモノクロフィルムを使って

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切妻の屋根裏より ~その14~

切妻の屋根裏より ~その14~

なんだか今年も「秋」を感じられる時間が
少なかったような気がします。

10月の後半でも日がさしていれば
半袖でも十分過ごせましたし
天気が悪かったりすると
「もう冬なのか?」と思うくらい
寒かったりしましたからね。

ファッション業界の人間からすれば
ついこの間までTシャツが売れていたのに
今はもう重衣料が売れ筋か!って感じです^^;

ファッションの企画は、やはり今でも
基本的には季節ごとにア

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切妻の屋根裏より ~その7~

切妻の屋根裏より ~その7~

あくまで私の肌感覚なんですけど
現今の服のデザインは
かなりベーシックな物の方に傾いていると思います。

各種メディアで目にする有名人の方々は
以前と左程変わらずデザイン性の高い服をお召しですが
これが一般市場になりますと話が変わります。

あまり「特徴的なデザイン」が
歓迎されないような風潮にあるように思います。
おそらく営業職や小売りの立場からは

  「売りづらい商品」

と、言う事になって

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切妻の屋根裏より ~その6~

切妻の屋根裏より ~その6~

昨今はファッション業界において
本当に「トレンド」と言う言葉を聞かなくなりました。

30年ほど前などは
その時売られているファッション関係の雑誌の
表紙の人物が着ている服の色が
概ねトレンドカラーだと言われたりしていました。

社会そのものが高度に情報化され
且つその情報の流れが双方向になった結果
かつてのようにファッション業界や
アパレルメーカー自体が

  「流行を作り出す」

なんて事が出

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切妻の屋根裏より ~その5~

切妻の屋根裏より ~その5~

服をデザインして行く上での
「企画」の役割は
いわば「枷をはめる」と言う事だと思うんです。
少なくとも私が若いころはそうであったと記憶しています。

多少、言いにくくはありますが
昨今の市場を見る限り
テーマや世界観を優先すると言うよりは

  「売れ筋のものと類似、もしくはその延長上のもの」

と、言うような発意に基づいた服作りのものが
多いように感じてしまいます、個人的には。

極端な言い方を

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切妻の屋根裏より ~その3~

切妻の屋根裏より ~その3~

大雑把な言い方をご容赦もらえれば
ファッションブランドの成り立ちみたいなものは
大きく分けて二通りあると思うんですよ。

デザイナーさんの世界観そのものを具現化したような
いわゆるDCブランド(古い言葉ですねぇw)みたいなブランドと
ターゲットになる「お客さん」の志向に合わせたデザインの服を提供する、と言う
実生活のニーズに沿ったような方向性のブランドの2つです。

今回、私たちに求められたものは

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切妻の屋根裏より ~その2~

切妻の屋根裏より ~その2~

  フラワーアレンジメントやガーデニングが日常の一部
  そんなパステル画のような生活空間が
  そこにはあって・・・・

私たちが作りたいものは
そう言う風景の中で
はちきれるような笑顔で
今にも走り出しそうな人が着たいと思う服。

なんとなくそんなコンセプトが
浮かんだり、浮かばなかったり^^

私だけかもしれませんけど
今のファッションシーンにおいて
いわゆる「ナチュラル系」と言う押し出しは

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切妻の屋根裏より ~その1~

切妻の屋根裏より ~その1~

なんとなく成り行きで始めてしまった
このnoteにおける投稿ですが
始めるに至った経緯や
私たちが何をしようとしているか、なんて事も
「物語」の合間に差し挟んでいこうと思っています。

今のままではあまりにも分かりづらいですからね^^

私たちは長く繊維業に携わってきたのですが
2年余り前からオリジナルブランドを展開することになりました。
それは知人からの

  「ナチュラルで柔らかいデザインの服

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