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【一緒に勉強】文章力を高めよう②

これの続きです。続き物なので①から見ましょう。
参考にさせていただいている本はこちら


【ぐるぐるを言葉にする】

文章を書く上での問題は大体以下の2つに集約される。

①文章を書こうとして固まる
②自分の気持ちを文章化できない

スタート段階の「書けない」と書き始めた後の「(うまく)書けない」である。
そもそも「書くことが苦手」な人は①が、「書くのは得意(なつもり)」の人は②で思い悩むのではないだろうか。

特に②の方は「こんな文章を書きたかったわけではない」「自分が伝えたいことが半分も伝わらない」と書けたからこそ、より傷が深くなった経験もあるかもしれない。

なぜ「話せるのに書けない」のか。
この問いに著者はこう記している。

書こうとするから、書けないのだ。

古賀史健(著)20歳の自分に受けさせたい文章講義 (星海社 e-SHINSHO)2012 P.19

文章を書くということは、自分の中にある「思い」や「感じ」を伝えるということだ。しかし、得てして我々は「自分が何を感じているのか」「何を思っているのか」自分でもよくわからない。

では、どうすれば文章としてアウトプットできるのか。
「書く」ではなく「翻訳」することである。

それはつまり自分の頭の中にあるものを「整理して他者に伝わるようにすること」。英語を日本語に訳すように、映画の字幕を作るイメージだろうか。

ありのままの言葉は映画の映像。映像だけでもなんとなく状況やストーリーは理解できるが、字幕をつけることによって、登場人物の心情や話の流れ、今の状況などをより具体的に知ることができる。

ただ「自分の伝えたいことを伝える」ではなく「相手に伝わるように頭の中のぐるぐるを訳して、わかりやすく伝える」。

ちなみに①で悩んでいる人は「頭の中の情報を整理出来ていない」、②で悩んでいる人は「頭の中の情報を誤って訳してしまっている」状態であり、具体的な翻訳の技術を学ぶことで、これらは解消できるとのこと。

ここでのポイントは「あくまで翻訳なので、自分が”うまく書けた”と思っていても、相手に伝わらなければその文章は失敗である」ということである。

【感想文を書こう】

皆さんは「読書感想文を書いてください」と言われた時、どのような書き方をするだろうか。
少なくとも「面白かったです」のひとことで文章を閉じたりはしないだろう。

感想文を書くためには、本の内容を自分の頭で整理・再構成し、アウトプットしていく必要がある。

なぜそこで感動したのか、何が自分の心に響いたのか、どこが面白くて、その背景はどこにあるのか。自分を掘り下げていく中で、自分の思いや考え、気持ちの「解」を見つけ出していく作業、それが「読書感想文」なのだという。

つまり書くことは考えること、書く力をつけることは考える力をつけることなのである。

今日はここまで。


【思ったこと】

ここから先は、自分で本を読んで考えたことです。

私、如月伊澄もまた「書く人」です。これまでの投稿記事を見てもらえばわかりますが、エッセイのようなものから雑記、もともとは小説メインで書いてきた人間です。

10年以上書いてくる中で、感覚で戦えていた時代は過ぎ、明確な理論や技術を身につけなければ置いていかれるだけ。

とある創作を読んでそう実感しつつ、ずるずると時は経ち、今に至るわけですが「自分ではうまい文章が書けた!と思っても、相手に伝わらなければ失敗」その言葉がとても刺さりました。

先にあげた小説がまさにその一例だったからです。

↑ これね、やりたいことやって、どうしても世に出したかったものだから後悔はしていないのだけど、独りよがりだなぁとは思う。

【”自分の思いや感じを伝える”ということ】

併せて「なぜ小説や文章を書くのか」という答えの一つを教えてもらった気がします。

自分の中の世界や溢れた感情を言葉にしたくて、小説という形でまとめている。なんとなく頭の中で「こうだろうか」と感じていた感覚に、形を作ってもらったような。

ため込んだ思いや感覚が溢れないように文章を書いているのであれば、やはり書き続けるしかないのでしょう。

それが学習の中で少しでも「相手に伝わる」文章になれることを願って、今日はここまで。

また明日もよろしくお願いしますね。


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