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2023年2月の記事一覧
アネモネや姉の化粧もやや濃いめ
私はアネモネの花に余り縁がないのですが、「姉もね」の駄洒落だけは妙に頭に浮かびます。ギリシャ神話やローマ神話にも出てくる古い花でパレスチナが原産だそうです。今はイスラエルの国花にもなっています。中世に十字軍や巡礼者によってパレスチナからヨーロッパにもたらされ品種改良が進んだそうで、日本には明治初期に入って来ました。
アネモネや姉の化粧もやや濃いめこれは絶対怪しい。お姉ちゃんに気になる人が出来たに
はらわたの透かして見えしさよりかな
春の季語になっている「さより」です。私は恥ずかしながら29才でこの魚を釣り上げるまで、さよりのことを知りませんでした。シドニーの突堤で鯵釣りをしていた時のことです。缶ビールを飲みながら一休みしていると地面に置いておいたサビキの竿が急に動き出しました。慌てて竿を掴むとなんと綺麗な魚がサビキの針に引っかかっていました。サビキの下の方の針が海面に届いていたようでさよりは見事に餌を咥えて泳いでいました。鯵
もっとみる新しき巣箱の内覧首くるり
絵はネットの画像を描いたのではっきり分かりませんが、多分シジュウガラでしょう。でも今日の季語は小鳥ではなく「巣箱」です。子育ての為に巣作りをするから春の季語なんですね。でも子が巣立ち、打ち捨てられた1年前の「古巣」も同じく春の季語になっていました。古巣は冬が似合う気もしますが。
昨日、京都で少し雪が積もりました。でも夕方のラッシュアワーに電車を止めて融雪カンテラをつけるほどの大雪だとはとても思え
蛤の時に剥がれぬ貝柱
春の季語にはやたらと貝が多いです。浅蜊、蜆はもとよりサザエ、赤貝、バカ貝、ホッキ貝、鳥貝、烏貝、馬蛤貝などたくさんあります。でも代表格はやはり蛤ですね。日本人は平安の頃から蛤の殻を薬などの容器に使ったり、内側や外側に絵を描いて「貝合せ」や「貝覆い」で遊んでいました。他の貝でも大きい殻のものはありますが、蛤の色や形は特別な気がします。
ニューヨークにいた頃ダウンタウンにある「百川」という日本料理店