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俳句

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テレビ番組のプレバド特に夏井さんのファンで俳句の面白さ、奥深さに感心していました。そこで私も無謀な挑戦を始めます。でも俳句と呼ぶのも恥ずかしいので誰かさんを見習ってタイトルは 「…
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2023年2月の記事一覧

テーブルに雛菓子だけの雛祭り

テーブルに雛菓子だけの雛祭り

明日から3月、雛祭りももうすぐです。昨年はお雛様がお局さんみたいな絵になったので今回は少し若いお雛様を描きました。節句は元々中国から来たものですが、桃の節句3月3日はそもそも上巳の節句と呼ばれていました。(多分今でも上巳の節句が正式です。)5月5日の端午の節句や7月7日の七夕の節句、9月9日の重陽の節句は中国から来た時のままですが、上巳の節句だけは日本の呼び名「桃の節句」の方が使われることが多いで

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春を見に杖を頼りの遠出かな

春を見に杖を頼りの遠出かな

今日は「THE春の景色」です。「菜の花が桜を愛でる春爛漫」ですね。こんな景色はもう少しあとでしょうが、菜の花はそろそろ咲き始めているのでしょうね。弥生時代から菜の花は日本にありましたが、江戸時代には主に菜種油の原料として灯りをともしていましたが、明治に入ると再び食用として食べられるようになり、菜種は主に西洋アブラナに置き換わって行ったようです。今では観賞用として又、地域によっては観光用に菜の花畑が

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アネモネや姉の化粧もやや濃いめ

アネモネや姉の化粧もやや濃いめ

私はアネモネの花に余り縁がないのですが、「姉もね」の駄洒落だけは妙に頭に浮かびます。ギリシャ神話やローマ神話にも出てくる古い花でパレスチナが原産だそうです。今はイスラエルの国花にもなっています。中世に十字軍や巡礼者によってパレスチナからヨーロッパにもたらされ品種改良が進んだそうで、日本には明治初期に入って来ました。

アネモネや姉の化粧もやや濃いめこれは絶対怪しい。お姉ちゃんに気になる人が出来たに

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給食のパン屑餌の諸子釣り

給食のパン屑餌の諸子釣り

今日の絵はもろこの佃煮です。でも狙いは透明のプラスチックをどう描くかでした。机の模様を透かして描くことでその存在を表そうとしましたが、わざとらしい感じになってしまいました。本諸子(ホンモロコ)はもともと琵琶湖にしかいない固有種ですが、近年では山中湖、奥多摩湖、諏訪湖にも移植されているようです。20世紀の終わり頃から以前は年間350トンは獲れていた琵琶湖の本諸子が10トンくらいしか獲れないようになり

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靄晴れて目指す頂き風光る

靄晴れて目指す頂き風光る

今日は懲りずに人物画です。でも誰もわからないと思うので始めから名前を書きます。田中道子さんと言う女優・モデルさんで学生時代にミス浜松、その後ミス・ワールド日本代表にもなった人です。でも多分「プレバト」を見ていなかったら私にとっては只の知らない女優さんでした。番組では水彩画部門で1位になれないとめちゃくちゃ悔しい顔をしたり、泣いたりと勝ち気が体中から溢れて出ていました。「光の道子」と呼ばれ、水彩画の

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一歩ずつ身体を運ぶ孕み猫

一歩ずつ身体を運ぶ孕み猫

昨日は2月22日ニャンニャンニャンで猫の日だったんですね。そんな日があるとは「聞いてないよ〜〜」です。去年日本では猫が883万匹、犬が705万匹飼われていて、犬と猫を合わせると15才以下の人間の子供(1465万人)より多いらしいです。昔は猫より犬の方が多かったそうですが、今では間違いなく猫がペットの王様ですね。知らなかったのですが、いつの間にか大型猫カフェのチェーン店まであるんですね。どんだけ癒や

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水温む自転車横に一休み

水温む自転車横に一休み

今日は春の川で検索して見つけた写真を見て描きました。私の生まれ育った矢口渡の近くには大きな多摩川が流れていて川原や土手などが子供の頃の色々な思い出と結びついています。多摩川の上流は丹波川(たばがわ)と呼ばれていて、源流は山梨県丹波山村にあります。私は「たばがわ」がなまって「たまがわ」になったに違いないと信じています。子供の頃は茶色い水が流れていましたが、今では水も綺麗になって鮎まで棲める川になった

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風光る野走る犬の背中かな

風光る野走る犬の背中かな

今日は印象派の油絵を見ながら水彩でその景色を描いて見ました。模写というほど正確なものではなく、小さな用紙に雰囲気だけを描いています。春の野原の写真を検索していたら出て来たもので誰の絵なのかは分かりません。正確に描くのではなく印象に残ったところを中心に描く印象派は私が一番好きな時代なのですが、やはり見るのと描くのでは大違いです。自分のオリジナリティが無いせいでしょうが写真からこのような絵はまだまだ描

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唇のクリーム舐めるカフェ長閑

唇のクリーム舐めるカフェ長閑

苺を描こうとしたら苺は夏の季語でした。でも春の苺という春の季語もあるんですね。これはハウス栽培で出来た苺のことらしいですが、今は全てハウス栽培のような気もしますね。たまたま出てきた苺のショートケーキを描いて見ましたが、予想外に苦労しました。スポンジケーキみたいな生地の部分が全然表現出来ませんでした。

ショートケーキは大きなケーキを小さくカットしたのでショートケーキと言うのだと思っている人も多いと

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春キャンプ小型ジェットにダルビッシュ

春キャンプ小型ジェットにダルビッシュ

いよいよWBC侍ジャパンの合宿が始まりました。今はキャンプ初日から参加しているダルビッシュフィーバーみたいになっていますね。高校時代に喫煙したり、女性誌でフルヌードを披露したりとやんちゃだったダルビッシュがいつの間にか立派な大人になっている姿がとても頼もしく思えます。やはりメジャーでの経験が人間を一回りも二回りも大きくしたのだと思います。メジャー4球団を渡り歩き、不調の時も同僚に教えてもらった新し

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北斎の志遂げず逝きし皐月かな

北斎の志遂げず逝きし皐月かな

久しぶりにペンを使って色を着けて見ました。でもついつい絵の具を使い過ぎてペンのラインが活かせていません。景色はコロナ前に行こうと計画していた長野県にある小布施の町です。この町の岩松寺の天井画は葛飾北斎が88才の時に描いたと言われる大作「八方睨みの龍」です。その他にも小布施の北斎館では北斎が描いた祭屋台の天井画を見ることが出来ます。その屋台の一つ上町の屋台には北斎が得意とする浪の絵「男浪」「女浪」が

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はらわたの透かして見えしさよりかな

はらわたの透かして見えしさよりかな

春の季語になっている「さより」です。私は恥ずかしながら29才でこの魚を釣り上げるまで、さよりのことを知りませんでした。シドニーの突堤で鯵釣りをしていた時のことです。缶ビールを飲みながら一休みしていると地面に置いておいたサビキの竿が急に動き出しました。慌てて竿を掴むとなんと綺麗な魚がサビキの針に引っかかっていました。サビキの下の方の針が海面に届いていたようでさよりは見事に餌を咥えて泳いでいました。鯵

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新しき巣箱の内覧首くるり

新しき巣箱の内覧首くるり

絵はネットの画像を描いたのではっきり分かりませんが、多分シジュウガラでしょう。でも今日の季語は小鳥ではなく「巣箱」です。子育ての為に巣作りをするから春の季語なんですね。でも子が巣立ち、打ち捨てられた1年前の「古巣」も同じく春の季語になっていました。古巣は冬が似合う気もしますが。

昨日、京都で少し雪が積もりました。でも夕方のラッシュアワーに電車を止めて融雪カンテラをつけるほどの大雪だとはとても思え

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蛤の時に剥がれぬ貝柱

蛤の時に剥がれぬ貝柱

春の季語にはやたらと貝が多いです。浅蜊、蜆はもとよりサザエ、赤貝、バカ貝、ホッキ貝、鳥貝、烏貝、馬蛤貝などたくさんあります。でも代表格はやはり蛤ですね。日本人は平安の頃から蛤の殻を薬などの容器に使ったり、内側や外側に絵を描いて「貝合せ」や「貝覆い」で遊んでいました。他の貝でも大きい殻のものはありますが、蛤の色や形は特別な気がします。

ニューヨークにいた頃ダウンタウンにある「百川」という日本料理店

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