フォローしませんか?
シェア
大花 町
2024年1月28日 21:11
あの少女のことを、もうほとんどの人々が覚えていないだろう。彼女の物語を私の世界に取り込み、新しい形で提示することによって「裏側へと繋がる門」を構築する。少女は終戦の翌年に生まれた。何の因果か2年後の彼女の誕生日に父は戦争時に患った肺病で亡くなった。少女の誕生日と父の命日は同じ日であった、ということ。彼女の母は東京に出稼ぎに行っており、少女は祖父母の元で成長した。彼女の祖母はいつもこう
2024年1月3日 13:53
▽はじめにこの記事は以下の続きになります。また、毎回のことになりますができれば以下の記事の内容を頭の片隅に入れて読み進めていただけると幸いです。▽まっくら森へ▽スマートフォンを覗くとき…あなたはスマートフォンを覗いている?いいや、違う。スマートフォンがこちらを覗いているのだ。AIあなたが検索したワードや購入した商品、聴いている音楽、観た動画。それらに基づきあなたが好む
2024年1月20日 22:19
昔、私が月で暮していたころのお話し。そこで私は「色のない」生活をしていた。地球では色のない生活を灰色で表現することが多い。色がないのに灰色で表現する、というのは考えてみると面白い。私の月での色のない生活は青と白が複雑に混じり合ったものであった。これは抽象的な表現の範囲を超えたもので、というのも、いつも視界の端にペンキをぶちまけたように、青と白の飛沫がチラつくのだった。私はその視