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ジッタリン・ジンのプレゼントがめちゃくちゃ好きという話

ジッタリン・ジンのプレゼントがめちゃくちゃ好きという話

好きな作品、創作物に出会うと、宮沢賢治の「ほんとうにもう、どうしてもこんなことがあるようでしかたないということを、わたくしはそのとおりに書いたまでです。」という言葉を思い出す。
きっとそういう気持ちで作ったんだろうなというか、そういう気持ちにさせられる作品が好きだ。

ジッタリン・ジンに「プレゼント」という歌がある。みんな一度は聞いたことがあるだろう、平成初期の名曲である。
わたしはこの曲が、本当

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「推しは推せる時に推せ」という真理

「推しは推せる時に推せ」という真理

好きなものがあるのであれば、推せる時に推しておく。
なくなってから「あれ好きだったのに」と言っても遅いんだな、と思ったという話です。

大人になっても魔法少女になりたい瞬間が確実にある。

大人になっても魔法少女になりたい瞬間が確実にある。

先日、あるおもちゃを予約購入しました。
その名も「おジャ魔女どれみタップケースコレクション Special Set」。
おジャ魔女どれみという魔法少女アニメに出てくる見習いタップのキーホルダーです。はあ〜!かわいい!

https://p-bandai.jp/item/item-1000181495/

「金継ぎしたいから割る」という方へ

「金継ぎしたいから割る」という方へ

金継ぎ教室などで器のお直しをお教えしております。
その際、器もそれぞれ生徒さんご自身に、直したいものをご準備いただいております。

そんななか、最近よく「現在直したい器がないから、何か割ろうと思います」と言われることがあります。
大変申し訳ございませんが、それは何卒ご容赦くださいませ。

わたしは壊れたものを再び使えるようにするために金継ぎをしております。
金継ぎをするために敢えて壊すのは、本末転

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「良いもの」「悪いもの」という言葉が苦手という話

「良いもの」「悪いもの」という言葉が苦手という話

最近はあまり聞かなくなっていたんだけど、やっぱり年に数回は「金継ぎするような価値のあるものじゃないから」「どうせ直すなら良いものじゃないと」と言われることがある。

人類が滅びた後の荒廃した地球を想像する時がある。

人類が滅びた後の荒廃した地球を想像する時がある。

タイトルの通りです。
漫画や映画の見過ぎだと言われたらそれまでなのですが、人類が滅びた後の荒廃した地球、なんてものを想像する時があります。

その地球のことを考えた時、いろんなものが荒廃しつつも残っている中で、誰にも認知されず、自分の直した作業がひっそりと土に還ると思うと、希望が持てる。

創作活動は祈りだと思う。

創作活動は祈りだと思う。

創作活動は祈りだと思う。
数年前、東山魁夷展へ行った時に見た「描くことは祈りだ」という言葉がとても好きで、ずっと忘れられません。
絵も写真も音楽も文学もデザインも工芸も、創作されたものは等しく祈りの形だと思う。

金継ぎの精神性も広めていきたい

金継ぎの精神性も広めていきたい

「金継ぎ流行ってますよね」

わたし自身が金継ぎをしているのでそういう情報ばかり集まるだけで、実はそんなにブームではないのでは?と思っているのですが、確かにテレビや雑誌などでも金継ぎのニュースが増えたなあと感じています。
それは日本だけでなく、海外でもそうみたいで、時々SNSで海外での金継ぎの動画などをみるようになりました。

金継ぎしたものを「作品」と呼ばれることに、個人的に抵抗があるので、なるべく「直したもの」と呼んでいます。
わたしは作ってはいなくて、直しているだけなので。

創作活動は祈りだと思う。
絵も写真も文学もデザインも工芸も、
祈りの形だと思う。

と、直したり写真を撮りながら思う。
今日から新年度。
今年度も何事もありませんように。

「価値」ってなんだろう、と考えることがある。

「価値」ってなんだろう、と考えることがある。

金継ぎをしていると、

「金継ぎするほど価値のあるものじゃないので」
「せっかく直すなら良いものでないと」

という言葉を耳にすることがあります。

価値を高めるために、わざと美術品を割って直す、と笑って言われることもあります。
確かに金継ぎはもともと茶道具や有名な骨董品など、高価なものに使われる技法でした。

しかし「値の張るものだから大切にする」というのは、どこかもの悲しさを感じます。