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読書メモ:『イリアス』②:ホメロス伝
岩波文庫の『イリアス(下)』には、ヘロドトス作と云われる『ホメロス伝」という短編が収録されています。「ホメロス」は通称で、本名はメレシゲネスといいます。前8世紀ころ、小アジア(アナトリア半島)の西部(イオニア地方)で生まれたホメロスは、シングルマザーの家庭(父親は不明)で育ちながらも優れた資質を示し、長じて学塾の教師となり、次いで船を使った商売に携わるようになりました。早くから詩作を始めていた彼
もっとみる書籍解説:ミシェル・フーコー『狂気の歴史』(新潮社)-序文-ガリマール版(p17~18)
(*「ガリマール」とは、フランスを代表する出版社である。Wikiで知った。ガリマール出版社 - Wikipedia
すでに『序言』があるのに、さらに『序文』を書くことについて、著者フーコーは「私はそれが嫌である」と述べる。いったん完成した「書物」に対し、新たな記述を加えることで「書物が二重になる」のが嫌だというのだが、やたらと記述が難解で理解できない。
最後に、「結局序文を書いたじゃないか」と