【読書note#1】自分の意見で生きていこう(#184)
読んだ書籍の内容を書き記す「読書note」を始めようと思います。
読んで読みっぱなしにしないということと、読んだ内容を発信できるくらいに整理してぽくことで自分に内容を定着させることを目的に始めたいと思います。
まず初回に読んだのはこちの書籍。
タイトルからしてとても惹かれる内容ですよね。
人気ブロガーのちきりんさんの書籍で、「自分のアタマで考えよう」「マーケット感覚を身につけよう」「自分の時間を取り戻そう」に次ぐ4冊目のタイトルとして2022年に出版された本です。
書籍の内容はこうでした!というのだとまとめ記事になってしまいますので、
ポイントを抜粋して、自身の感想も交えて紹介していこうと思います。
○問題の捉え方
ちきりんさんは著書の中で世の中には問題を大別すると2種あると述べています。
①「正解のある問題」:調べて解答に辿り着くことができる問題。
②「正解のない問題」:調べても答えがない問題。考えるべき問題。
①は正解か不正解かしかない問題です。調べてさっさと答えを見つけるべき問題ですね。②は自分で考えて「判断する」問題。人によって違うため正解はない。
自分が考えているものがどちらの問題なのかということを意識しないと、決めの問題ないのに永遠に調べまくっていたり、正解があるのに悶々と悩んでいるポーズをとって時間を使ってしまいますよね。
②は例えば転職活動の時に自分にあった職業を悩んでいる人がいるとして、普段から全くコミュニケーションを取らないインフルエンサーに相談する等の行為を取ってしまうというようなことが紹介されています。
「考えるべき問題」を考えずに別の行動を取ってしまうというようなことは実は悩んでるんだよな〜という人ほど多いのではないでしょうか。
これは考えるべき問題か?前提をきちんと理解しておくことで判断までのスピードや行動が変わると思いますので、大事なポイントかと思います。
○反応と意見
ちきりんさんは「反応」と「意見」の違いについても著書の中で整理されています。
この2つの違いはポジションが明確かどうか。
例えば、サッカーのフィールドをイメージしていただき、右半分が「賛成」左半分が「反対」だとします。
●●という企画をやることに対して意見を聞く打ち合わせをやっていると仮定し、
参加者から以下の発言がでてきた際にどれが意見になるでしょうか?
・悩ましいですね、一概には言えないかも
・投資はどれくらい必要なのかな
・成功する可能性は十分にあると思う
・そんな簡単に行くわけないと思うんだけどなあ
・この企画のどのあたりが顧客ニーズに合っているのだろう?
・他者とも差別化できて良いと思う
・データを見てみないとなんとも言えませんね
意見を言っているのは2人だけですね。
・成功する可能性は十分にあると思う
・他者とも差別化できて良いと思う
サッカーのフィールドの右半分に2人ポジションを取っていて、その他の人はそもそもピッチに入ってすらいません。
この反応の多くは、「否定」と「質問」の形式を取ることが多いとのことで紹介されています。
これは仕事の中でも特に感じるのですが、この反応しかしない人が多い会議の実に虚しいことか。
最近、私も実に悲しい事態に遭遇しました。音楽を作るプロジェクトを担当しているのですが(大学職員としては多分もう二度とない機会)、偉い人が「こういうことをやりたい!●●さんにお願いしたい」とお話をされたので、具体的な形式等の原案を専門家と相談する際に何か意見はありますか?と聞いたところ、「自分は専門家ではないので意見はない」という返しがあったこと。
専門家に任せるのと意見を持たないことというのは別だと思います。
同じ事例として著書の中でも縦割り発想の弊害ということで紹介されています。
意見は素人でも考えれば持てるんですけどね、とちょっと毒を吐きたくなる経験を思い出しました。
あと結構多いのが、賢そうな反応しかしない人。
前述の事例だと以下の反応が当てはまりますね。
・データを見てみないとなんとも言えませんね
結局何も言っていないし話が前に進まない訳で建設的な議論ができません。
こういう人にはなりたくないですね。
○最後に:子育てにもつながる重要なこと
書籍を読み終えて改めて「自分の意見で生きていこう」というタイトルを見直してみると、自分の人生を自分の考えで歩んでいこう!というメッセージなのかなと思えてきました。
人生のありとあらゆる意思決定は正解のない問題であり、判断が必要なものばかりです。
リスクを避けたいと思うのが人間ですが、リスクのない問題なんて存在しないですし、100%儲かる話は詐欺ですよね。
リスクを内包する人生の様々な意思決定を、自分で考えて判断するためには意見をもつ(自分の頭で考えて考えて考え抜いて、決める)ということがいかに大切なことなのか。
本書を読むとよく理解ができます。
本書には学校的価値観という言葉がでてきますが、私自身の経験からも「正しそうな人生」という正解が既定路線で引かれているような教育を受けていると、自分で考えることを放棄してしまいがちです。前に記事でも書きましいたが、いわゆる「良い子」ってそういうことだと思うんです。
子供にはぜひ自分の頭で考える癖をつけてもらいたい。
でも、まずは自分ができるようになってからだ!(あるいは一緒に)ということで、本書の内容は定期的に振り返りながら、自分の人生を生きるための「意見」をもつ訓練を日々意識して過ごしていこうと思いました。
とてもわかりやすく、実践向きの書籍ですので気になった方は手に取ってみてください。ご覧いただき、ありがとうございました。それでは!
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