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ドイツ一人旅_バイエルンミュンヘン_08_12【海外旅行】
1999年冬 8日目 ミュンヘン
「隣にいるのが彼女で、その隣にいるのがバイエルンファンの友人だ」
身長180センチ以上ある大男を紹介してくれた。残念ながら彼女と大男の名前は忘れてしまった。スマートフォンもメモもないので、日記を書くまで覚えていなければならないのがつらかった。
とりあえずここでは、アルミンの彼女をミカサ、友人の大男をエレンと呼ぶことにしよう。早速、エレンから話しかけられた。
「どこから来たんだ?」
「ヤーパン」
「おお、日本から来たのか」
「そうさ。去年のフランスワールドカップで初出場した日本だ」
「日本が?ワールドカップに?そうだったかアルミン」
「そういえば出場していたかも…」
ドイツのサッカー界における日本の知名度などその程度だった。
(2022年のワールドカップで日本がドイツに勝って、決勝トーナメントに進出したことを考えるととても感慨深い)
「日本にもサッカーリーグはあるのか?ドイツの選手はいるのか?」
「Jリーグがあるよ。ドイツの選手といえばもちろん、ギド ブッフバルトがいるよ!」
我が街で誇る浦和レッズの選手を紹介した。
「ギド?そんな選手いたか?なあ、アルミン」
「ああ、いたよ。シュトゥットガルトの選手だった。確かポジションはディフェンダーだったよな…」
「そうだよ」
サッカー界におけるディフェンダーの知名度などその程度なのかもしれない…
「それからドイツの選手といえば、リトバルスキーがいたなぁ」
「ヤー リティー! リティー!」
大男のエレンは上機嫌になり僕に握手を求めてきた。
「リティーは素晴らしい選手だ!彼は最高のドリブルラーだ!」
座りながら足でドリブルのステップを踏んでいた。
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