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怪獣のバラード♪「 多数派と少数派の架け橋となる歌」#151

みなさん、怪獣のバラードという曲をしっていますか?

この曲の作詞は岡田冨美子(おかだふみこ)さん、作曲は東海林修(しょうじおさむ)さんです。
1972年、NHKの音楽番組『ステージ101』の番組オリジナルソングとして発表されました。

当時は、公害が社会問題として大きく取り上げられていた時代で、怪獣=公害として曲をつくったとか。
真相は、定かではありませんが…。

歌詞をご覧ください。

真赤な太陽 沈む砂漠に
大きな怪獣が のんびり暮らしてた
ある朝 目覚めたら
遠くにキャラバンの鈴の音聞こえたよ
思わず叫んだよ
海が見たい 人を愛したい
怪獣にも 心はあるのさ
出かけよう 砂漠すてて
愛と海のあるところ

真赤な太陽に 昇るたつまきを
大きな怪獣は 涙で見つめてた
自分の足跡に 両手をふりながら
東へ歩いたよ 朝昼夜までも
海が見たい 人を愛したい
怪獣にも 望みはあるのさ
あたらしい太陽は燃える
愛と海のあるところ

作詞 岡田冨美子 

さて、この曲を現代の社会問題として考えていった場合、
特別支援教育がどうしても頭に浮かんできてしまいます。

私の場合、
怪獣=少数派(支援を要する子たち)
になります。

少数派の子が、自分の居場所を見つけて楽しく生活し、自己肯定感も高まっていきました。

そんなある日、多数派の子たちから遊びの誘いの言葉かけてもらいました。自分の居場所以外の空間に興味をもち、自分の多数派の子たちと一緒に遊んで仲良くなりたいという欲求が生まれました。

思い切って、その誘いに乗り、遊びにいくことにしたのです。
多数派との関わりを通して、世界が広がりました。
そして新しい目標が生まれ、その目標に向けて努力していくことになりました。

このように、少数派の子たちの応援ソングとして考えてしまいました。

この怪獣のバラードは、音楽会や合唱コンクールの曲に採用されることもあります。

もし、自分が合唱指導するとしたら、
「怪獣とはいったい何なのか?」については、
必ず考えさせ、話し合いたいところです。
詳しくはこちらをご覧くださいませ

ところで、音楽会ですが、小学生の場合、歌だけでなく、歌いながら体を左右に揺れながらリズムとってみたり、手拍子をしてみたりといった動作をつけて指導することがあります。

これは支援を要する子たちにとって、多数派と同じことを強要されることが、大変苦痛であることを知っておいたほうがよいです。
要は、多数派の子と同じようには、うまくできないのです。
特に合唱はみな前を向いているため、真似したくても、お手本になる子が見えません
なんとか自分なりにやってみても全く周囲とタイミングがあってないなんてこともあります。

支援を要する子の親は、音楽会があった際には、ぜひ担任に、歌いながらリズムをとることがあるのか確認し、あるなら練習の様子を動画などで見せてもらって家で練習するとよいと思います。

担任は、このようなリズムが苦手であることを理解し、事前に伝えていくようにしましょう。
あと並び方にも配慮が必要です。
ものすごくテンション高くリズムをとるような子の隣には間違ってもしてはいけません。
できていないことが目立ってしまいます。
できるだけそのようなことにならないような配置が支援となります。

以上、怪獣のバラードの歌詞を考えるの巻でした。






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