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音楽会の合唱指導を学級担任がやるとどうなるか?#147

芸術の秋です。
芸術と言って真っ先に頭に思い浮かぶのは
私の場合、やっぱり音楽です。
みなさんはどうですか?

今年度、音楽会を実施する学校もあるかと思います。
そこで、音楽会について少しお話ししてみようかと思います。
どうかお付き合いください。

小学校の文化的行事は大きく3つあります。
①学芸会
②展覧会
③音楽会

①学芸会
実施していない都道府県もあります。
大阪(関西方面)は多分やってません…知らんけど。
また、学芸会ではなく、学習発表会という名前になっている学校も結構あります。
内容は本当にいろいろです。

②展覧会
全国どこの小学校でもやっていると思います…知らんけど

③音楽会
実施していない学校は意外とあります…知らんけど。
恐らく音楽専科の先生の負担がどうしでも大きくなるからです。

これをローテーションで1年ごとに回していきます。
3つとも実施していれば3年サイクル。
2つであれば2年サイクルでの実施
となります。

音楽会では、学年ごとに合唱曲と合奏曲、
それぞれ1曲ずつ披露するのが一般的です。

音楽とは、そもそも
音を楽しむ学問です。
それを忘れてはならないと思います。
また、音を組み合わせて、美しく、楽しく、感動的な作品を作り出す芸術でもあります。

音楽は、リズム、メロディー、ハーモニーと、大きく3つの要素によって構成されています。
これらの要素を巧みに組み合わせることで、聴く人に喜びや感動を与えることができます。

音楽は、単に楽しむだけでなく、心を癒したり、人を励ましたり、社会を豊かにしたりするなど、さまざまな役割を果たしています。

したがって、音楽とは、音を楽しむだけでなく、音を創造し、表現し、社会と関わる学問であると言えます。
また音楽は、子どもたちの感性を豊かにし、心を育むために役立ちます。

普段の授業では、1年担任以外、音楽専科の先生が教えてくれるので、担任がかかわることはありませんが、音楽会となると話は変わります。
といってもすべてを指導するわけではありませんが……

教員を20年もやってますが、まだ1度も合唱指導を経験したことがありません😿
一応全科目教えられることにはなっていますが、専門知識はありません…
ただ合唱を研究している先生の授業や指導法は目の前で何度も見ているので、まともに指導などできないくせに、指導の目だけは異様に肥えていきます。

そこで、そんな私が、もし音楽会で合唱指導をするとしたらどうするか?
考えてみました。
何事にも
「Creative Challenge」
の精神です。

合唱の名曲「怪獣のバラード」を採用してみました。

まず、音楽とは言え、歌の場合は歌詞があります。
カリキュラムマネジメントとして、国語の詩の学習と連動させ年間指導計画の中に明確に位置付けます。
2時間(導入と振り返りで各1時間)は音楽としてでなく、国語として指導します。

①バラードの意味を知る
バラードとは小学生には耳慣れない言葉です。
だからまずバラードを簡単に説明しておきます。

「バラードって何?」
「バラードは、詩の形式の一つで、感動的で物語性があります。バラードは、文字や言葉を使って、物語や感情を表現する特別な詩のことです。バラードはリズミカルで、読んでいると読んでいると心地よい響きがあります。ここでは単純に物語って考えていいよ。」
「バラードでは、詩の中に感動や喜び、悲しみなどが込められています。言葉を通して作者が何らかのメッセージを伝えてるのです。今日から学習するバラードにはどんなメッセージが込められてるのか一緒に考えていくよ」

②歌詞の怪獣を〇〇伏せて、〇〇について考えさせる。
※実際には(   )で提示。
〇〇だと2文字の言葉を想起させてしまうため。

真赤な太陽 沈む砂漠に
大きな〇〇が のんびり暮らしてた
ある朝 目覚めたら
遠くにキャラバンの鈴の音聞こえたよ
思わず叫んだよ
海が見たい 人を愛したい
〇〇にも 心はあるのさ
出かけよう 砂漠すてて
愛と海のあるところ

真赤な太陽に 昇るたつまきを
大きな〇〇は 涙で見つめてた
自分の足跡に 両手をふりながら
東へ歩いたよ 朝昼夜までも
海が見たい 人を愛したい
〇〇にも 望みはあるのさ
あたらしい太陽は燃える
愛と海のあるところ

※キャラバンはわからないと思うので解説する。
※キャラバンとは、隊を組んで砂漠を行く商人の一団のこと

ここでは、いろいろな意見を出させていきたいところです。
もし〇〇に人を入れてる子がいたら、人ではないことを理解させます。

②曲名の意味を考える
怪獣のバラードとわかったところで、歌詞をもう1度読み返し、その意味を考えさせます。
怪獣の物語ととらえて、以下のようにあらすじを1文にまとめさせます。

「怪獣が~~~したことによって、~~~~~した話」

他にも、
怪獣はどんな怪獣?
どうして怪獣は叫んだのか?
どうして海が見たくなったのか?
そもそも海しってるの?

いろいろな疑問をださせて話し合わせます。
最後に学習の振り返りをして終わります。
そしてこの振り返りは次時からの合唱指導で取り上げるなどして活用します。

以上、怪獣のバラードを合唱曲に選んだ際の、はじめの授業構想でした。
興味ある方、実際に指導してみたいという方がいましたら、指導略案作成したいと思います。
ご連絡下さい。

次回はいよいよ、合唱指導です。

お楽しみに!



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