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読書日記~生きていることがヨガ~

「ヨガ・ライフ 体と心が目覚める生き方」
ケン・ハラクマ著


自分がすでにもっている宝物を発見するあるもの探し。それこそが生活におけるヨガ。この本を通して、ヨガが好きな方も、ヨガになじみがない方も、きっと穏やかな気持ちになれる。

・自分がどうしたいかを理解する
やりたいことがあっても「お金がない」、「時間がない」などできない理由を並べない。やりたいという自分の思いを大切にし、手にするため強い思いで行動すること。行動を続ければ道は開ける。負の感情や周りの声を受け止め、それで自分はどうしたいかを理解して立ち上がること。「ヨガを習いたい、でもお金もかかるし、継続してできるか不安」誰しも初めて取り組むことには不安を感じるだろう。でも大丈夫。自分が本当にやりたかったら、お金もやりくりできるし、続けることだって楽しいはず。自分の思いに耳を傾けよう。

・変化と向き合う
できないことができるようになるまでの練習期間はつらい時もある。今はできなくても、無理せずこつこつ続ける過程そのものは、変化していく自分と向き合う貴重で楽しい時間。できる日はある日突然やってくる。その日まで自分のベストを尽くすこと。何度やってもできない逆上がり、でもある時地面を蹴ったら世界が一周したように感じた経験のある方は多いのではないだろうか。
変化は今起きていることとして受け止めよう。今は永遠ではなく、変化し続けることを受け入れることで物事への対応力が増していく。

・過去は自分の宝物
未来ばかり見て、「早く前に進まないと」と焦る必要はない。過去の出来事も今を生きるエネルギーになる。「海外旅行に行けて楽しかった、休みが取れたことがとてもありがたい。そしてまた行けるように仕事を頑張って貯金しよう」など、楽しかったことは感謝や次への目標にもつながる。「結婚を約束していた人に振られ、まるで暗闇の中に一人取り残されてしまったように感じたあの時」もう立ち直れないのではないかと絶望感に浸っていたが、時間が解決してくれた。そしてより自分自身の気持ちを大切にするようになった。つらい過去は自分の成長を実感できる。
過去はまた、やってみたいことを見つける手掛かりにもなる。どんな時に楽しく感じたかをじっくり思い出すと、自分の好きなことがわかる。そして、できることからまずやってみること。

・呼吸を大切に(「ハ」と「タ」のバランスをとる)
普段から深呼吸を意識していると大事な場面でも落ち着いて対応できる。集中している時、疲れている時は呼吸が浅くなりがち。そしてまた呼吸の状態で自分のコンディションがわかってしまう。「あぁ、疲れた」と思った時、誰しもため息をつくのでないだろうか。「はぁ~」と長くため息をついた後は、ゆっくりと長く息を吸ってみること。吸うと吐くのバランスをとることで、意識がはっきりし、状況を正確に理解することができる。
吸う「ハ」と吐く「タ」を整えることで、実現させたいことに対する行動力も活性化し、必要なことと手放すことの判別がつき、より実現へと近づくことができる。

<感じたこと>
「本を読んで何が面白いのか」、「ヨガを学んでどうしたいの、先生にでもなるのか」時々このような言葉をかけられる。
確かに本を読むことで何かが劇的に変わるわけでもないし、ヨガは好きでレッスンにも通っているけれど、今後どうしたいかまではまだわからない。
でも私は本を読んで、普段出会うことがない人から学ぶことが面白いと思うし、このようにnoteで他の人々と感想を共有できることが楽しいと感じている。ヨガもまた、心身ともにすっきりできて、穏やかに日々を過ごすことできる私にとって大切なこと。どちらも共通していることは、自分の人生を豊かにできること。だから、これからも続けていきたい。
以前の私だったら、「どうしてそんなこと言われなければならないの」と怒ったり悲しい気持ちになっただろう。特に親しい人からそのようなことを言われたらかなり気にしていた。しかし、ヨガを初めてから、「そういう意見も確かにあるよね。でも私はやりたいからやるの」と自然に受け止めることができるようになった。
まさにヨガは生活と密接にかかわっている。自分の本来の目的に向かって、自分自身の手綱を操れるよう、ヨガを学び続けていきたい。


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