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経営リーダーは部下同僚への指導時の「手順書」(チェックシート)を作れ!

経営リーダーにとって、大きな経営課題とは「人をどう動かすか」。
顧客対応や市場開拓といった打って出る施策ももちろん大切ですが、
メンバーにいかに動いてもらうか、ここは常に頭を悩ませるポイントですよね。
部下同僚への指導法については大企業でも具体的な教育というのはそれほどやっておらず、怒りを鎮める「アンガーマネジメント」ぐらいしか思いつかないと思います。
そこで私が提案したいのが、部下同僚への指導時の「手順書」の作成と運用です。


部下同僚への指導には必ず「感情」が影響を及ぼす

部下同僚への指導時の場面を思い浮かべて欲しいのですが、冷静に会話できていれば、たいていの物事というのはそれほどこじれたり、対処に手間がかかるわけではないのですが、これがスムーズにいかないのが、上司(あなた)と部下同僚とのやりとりに「感情」が紐づいてしまうから、事態がややこしく複雑になってしまうのです。


上司自らのメンタルヘルスも考えるべき

部下を抱えている人なら一度や二度はあると思いますが、たとえ部下のミスだとしても、あとから考えると「なんであんな言い方しちゃったかなあ??」という自己嫌悪に陥ることが多いのです。

それも「怒り」や「不満」といった大きな負のエネルギーを持つ感情に流されがちになりつつ指導や対応をしてしまっているから、なのです。


脳内トークで指導法を決めるな!

もちろん、部下が、言った通りの仕事をしなかったり、ミスをしたなら、部下が悪いのでしょうが、そもそも「部下=悪い、上司(自分)=正しい(正義)」という安直なものさしで指導してしまうことで、今後に繋がる改善が生まれるのか??という話です。

とは言え、上司のあなたも一人の人間ですよね?
度の超えたミスには怒りたくもなるでしょうし、「さすがにこれはダメ」って思うレベルの部下のやる気の無さに直面することもあるでしょう。

こういった感情と、自分(上司)の正義を行ったり来たりしながらの脳内トークの連続による、きわめてアバウトなマインドセットで指導を続けることで、自分が言うことにブレが生じさせ、改善を生まない感情に身を任せた指導対応が負の連鎖を生むわけです。


手順書(チェックシート)導入で俯瞰と理想の指導が手に入る

そこで導入をオススメしたいのが「部下同僚への指導時のチェックシート」という手順書。
部下同僚の実際の対応から、上司の感情を経由した上での上司が実際取るアクションまでの一連の流れを想定し、「この場合はこのように対応する」という手順を明確にしておくのです。


  1. 部下同僚の対応

  2. その時の自分(上司)の感情

  3. それに対していつも取る反応

  4. (その対応を取ってしまう)部下同僚側の根本原因

  5. (その対応を取ってしまう)上司側の根本原因

  6. 許容可能な自分の我慢スタイル

  7. あるべき理想の対応

このチェックシートを導入することのメリットは

1.部下同僚対応時の自らの感情を管理、一定の許容も行うことが出来る
2.自分の普段の部下同僚の対応を俯瞰することが出来、客観的に理想的な対応を自ら決めることが出来る
3.自己嫌悪を排し、上司自らの成長に繋げるキッカケづくりとなる

こういったことが挙げられます。


自らの普段の対応を見直し、自分の理想の指導に近づけるよう、このチェックシートを活用してみてはいかがでしょうか!

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