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「きもの」という相手への思いやり

産まれた時から洋服に囲まれて生活してきた私にとって、
またルーツの半分が外国でもある私にとって、
日本の伝統と文化を身にまとうことは懐かしさもなく、
非常に新鮮な体験ではじめてのものと出会う感覚であった。

普段着としてきものを着る日本人も少なく、
街を歩けばむしろ珍しい現代の中で、
非日常体験の提供として
京都を筆頭に再び日本の伝統と文化のパッケージとして
「着物レンタル」のように
きものが形を変えて戻ってきているように思う。

外国人観光客にとっては異文化交流として、
日本人にとっては変身願望を満たすものとして流行り、
新たな楽しみ方は今も広がり続けている。

そのような中で私が友人に誘われ、
いち瑠に訪れ「きものを趣味にする」ということは
変身願望と共に単なるイベントとして着るのではない一面を
知ることで自分自身がレベルアップする一歩
のような気がしていたことが理由であった。

少し背伸びをして大人の世界を覗くようなその思いは、
なんば校の先生方やターム毎に足を運んで下さる先生方の
教えやお話の中で徐々に変化していった頃を振り返り実感する。

徐々に自分の中の「きもの」が背伸びせずとも私たちの傍らにあり、
日常中に溶け込んでいく可能性を大いに感じる。

まだまだ私にとって時間や手間を要するという認識を
払拭できている訳ではないが、
身近になっていく「きもの」は
同じように思い考える人々との交流とも通じ、
新しい出逢いに結び付けてくれている
何より相手への思いを表現してくれる。

大阪万博やオリンピックを控える日本に住む一人として、
微力ではあるが、「きもの」をより好きになったり、興味を持ち、
一緒に楽しむ人を増やしていければと思う。

これは私にとって伸び代しかない「きもの」への挑戦である。
いち瑠なんば校の先生方と
支えてくださるスタッフの皆様への感謝と共に。

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