マガジンのカバー画像

気象教育

13
運営しているクリエイター

#気象

訓練・非常食を日常へ 体験で意識向上へ 防災から減災へ

訓練・非常食を日常へ 体験で意識向上へ 防災から減災へ

何事でもそうですが、日常取り組んでいることは、考えが働かなくなり、目的を忘れそうになることがあります。そこで、ちょっとしたイベントを使い意識を向上させ、最善の方法を模索することが大切です。

例えば、スポーツです。毎日の練習には飽きがきます。大会や練習戦などのイベントに向けがんばります。「必ず勝つ」では精神をすり減らしてしまいます。皆で力を合わせ最も高いパフォーマンスへもっていきます。

訓練・非

もっとみる
台風9号 温帯低気圧になっても(2021)

台風9号 温帯低気圧になっても(2021)

台風9号が温帯低気圧になり去っていきました。台風が温帯低気圧になったり、暴風域がなかったりすると、つい大したことないんじゃないかなと思うことがあるかもしれません。でも、やっぱり注意は必要だと感じた元台風でした。

最近、昼間は熱中症警戒アラートが出ることがあるくらいに暑いので、早めの夕食後に子どもと公園に行くのが習慣です。

自分が住む場所では暴風警報はでませんでした。

それでも、公園に行くと、

もっとみる
小学校に入ったらどうしよう (傘問題)

小学校に入ったらどうしよう (傘問題)

朝は雨が降っていなくても、午後は雨というときがあります。今は幼稚園のため、雨を心配する必要はありません。しかし、小学校に入学したら、突然の雨にどのように対応するのでしょうか。

学校の傘を借りる多くの学校で、傘を貸し出しているようです。しかし、それを借りるのはあまりいい気はしません。子どもと言えども、天気のことを考えて生活をしてほしいと思うからです。

置き傘を用意する学校によっては置き傘ができな

もっとみる
改めて傘の使い方 (閉じた傘)

改めて傘の使い方 (閉じた傘)

子どもが閉じた傘の正しい持ち方を習う機会は少ないと思います。なぜなら、大人でも閉じた傘の持ち方は十人十色だからです。安全に登下校するためにはどのような持ち方がよいのでしょうか。

横向き後ろの人に傘の先端が当たる危険があります。この持ち方で横を向いたときに自転車に当たれば、自転車を運転する人も大きな事故に巻き込まれます。大人がこの持ち方をすれば、子どもの目に当たる危険もあります。

斜め後ろの人に

もっとみる
改めて傘の使い方 (外側に傾ける)

改めて傘の使い方 (外側に傾ける)

子どもが、狭い道を傘をさして通ると、けんかになることがあります。

「ぶつかるなよ」「水がかかった」

では、どうしたらよいのでしょう。

単に傘の高さを変えだけだと、自分か相手のどちらかが、傘から垂れた滴で濡れます。そこで、傘を外側に少し傾けます。江戸しぐさの信憑はさておき、「傘かしげ」なんて言うことがあります。

「すれ違うときに、自然に傘を外側に傾けられる人になりたいね」子どもに伝えたい傘の

もっとみる
改めて傘の使い方 (肩に乗せる)

改めて傘の使い方 (肩に乗せる)

多くの子どもが教わる傘のさし方は「上に向けて使う」くらいです。雨の多い時期です。改めて傘の使い方を確認します。

傘を使うとき、

①傘を肩に乗せて使う

②傘を真上に向けて使う

どちらがよりよいのでしょうか。それぞれのメリット・デメリットを考えます。

傘を肩に乗せて使う
「①傘を肩に乗せて使う」のメリットは、なんといっても持つときに楽なことです。傘の重みを肩が受け止めます。デメリットを考えま

もっとみる
気象制御を題材にした映画「ジオストーム」

気象制御を題材にした映画「ジオストーム」

気象制御を題材にした映画「ジオストーム」を、先週地上波(録画)で見ました。

気象制御と言えば、飛行機からドライアイスやヨウ化銀をばらまいて、氷晶の成長を促します。雨を降らせたり、台風等の構造を変化させたりします。

しかし、この映画はそれを遥かに超えた未来の気象制御が登場します。都市の気温を一気に上げたり下げたりします。この衛星による気象制御のシステムをオランダの少年にちなんで「ダッチボーイ」と

もっとみる

高層気象観測を題材にした映画

Amazonのプライムビデオで、「イントゥ・ザ・スカイ 気球で未来を変えたふたり」を見ました。

気象や気候の研究者が出てくる映画として、ハリケーンものや竜巻ものが多い中、この作品は、高層気象観測を主として扱う珍しいものになります。

ハリケーンや竜巻を扱う映画の気象や気候の研究が言う話は、どうにも飛躍がありすぎるのですが、この作品は、そういった違和感が少なく感じます。

ただ、実話に基づくと言い

もっとみる
雨はいい天気 絵本紹介

雨はいい天気 絵本紹介

一般に「いい天気」は晴れをさすことが多いですが、「いい天気」は人によって違うということをよく聞きます。だから、天気予報では「いい天気」とは使わないと言います。

カエルのおでかけ子どもに、「いい天気」が立場によって違うことを伝えられる絵本が「カエルのおでかけ」です。

カエルは雨の日にお出かけします。カエルにとって、雨が何よりも「いい天気」だということが書かれています。

おすすめの問いかけこの絵

もっとみる
子どもに雨量の感覚を伝えるに

子どもに雨量の感覚を伝えるに

天気予報を見ていると、「1時間に100mmの雨が予想されます」などの言葉を聞くことがあります。1時間に100mmとはどの程度なのでしょうか。1時間に100mmの雨が、外に置いてあった牛乳パックにそのまま入ったとすると、1時間に10cm雨水がたまることになります。この雨は危険なのでしょうか。

なかなかピント来ない1時間に100mmの雨ですが、これを傘の上に落ちてくる雨で考えます。

1時間100m

もっとみる
おすすめの絵本「みずたまのたび」SDGs

おすすめの絵本「みずたまのたび」SDGs

先日、図書館で絵本、アンヌ クロザ の「みずたまのたび」を見かけました。何かとよく耳にするSDGs(エスディージーズ)、この絵本、おすすめです。

この本は、2016年の「青少年読書感想文全国コンクール」の課題図書にもなったものです。

内容としては、一粒の「みずたま」が姿を変え水蒸気になり、雲になり、雪、雨になり、川や海を旅するというものです。

実際、どのくらいの間、「みずたま」は旅をしたので

もっとみる
子どもに風速などの速さの感覚を身に付けさせるには

子どもに風速などの速さの感覚を身に付けさせるには

春一番シーズン、台風シーズン、木枯らしシーズンになると意識したいのが風速です。しかし、子どもに「10mの風だよ」と言っても、それが強いのか弱いのか、風速をイメージさせることは難しいです。風速などの速さをどう伝えていくとよいのかを考えます。

風速は単なる数字春一番や木枯らし1号の基準になる風速は風力階級5以上、つまり8m/秒以上です。台風は風力階級8以上、つまり17.2m/秒以上です。

子どもに

もっとみる