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~上海で日本人の足跡をたどる~

お久しぶりです!みなさんこんにちは、Mochiです!
早速ですが、上海といえば何を思い浮かべますか?
煌めく夜景やタワーなどでしょうか?
今回レポートするのは、上海にかつて住んでいた日本人の足跡です!

実は、戦争の影響、また新天地として多くの日本人が上海に渡り、1920~1940年代にかけてかなり大きな日本人のコミュ二ティが上海に存在していました。今回は大学の教授がお話されていたことをもとに日本人の足跡を
レポートしていきます!

まず、虹口足球场駅に向かいました。
こちらが駅からの様子!

なかなか良い雰囲気ですよね!

では、早速足跡をたどっていきましょう!

最初に紹介したいのが,内山书店(内山書店)です!
住所→四川北路2056号
リンク→株式会社 内山書店 中国・アジアの本 (uchiyama-shoten.co.jp)
東京にもあるようなので、よかったら訪れてみてください!

こちらが「内山書店」の外観です。
「内山」という名前はいかにも日本人ですよね!

内山完造(うちやま かんぞう)という方をご存じでしょうか?(敬称略)1885年に岡山県で生まれ、商店の奉公人として働き、28歳で参天堂(Santen・参天製薬)の「大学目薬」の行商として上海に渡ったそうです!

その後、完造の妻である美喜は上海で日本書を取り扱う小さな書店を開きます。そして完造も書店を手伝うようになり、次第に上海を代表とする日本書専門書店へと発展したようです。
「狂人日記」や「阿Q正伝」などで有名な魯迅とも関係が深い人物です!

書店の中には魯迅と内山夫妻の絵も飾られています。

内山書店は、書店としての役割はもちろん、中国人と日本人の文化交流サロンとしても大きな役割を果たし、日本人にも中国人にも親しまれていたようです。また、完造は日中の架け橋のような存在だったそうです!

書店の一部は内山完造を記念する場所になっています。

「日中友好の先駆」と書かれた日中友好の記念コーナーもあります。

本棚にも日本にまつわる工芸品などが展示されており、日本とのゆかりの深さを感じます。

こちらの金太郎は内山完造から魯迅の息子へ送られたものだそうです!

書店のはオシャレな雰囲気で、本以外のグッズなどもあり、蔦屋書店のようです。1階にはカフェも併設されています!

晩年を上海で過ごした魯迅のコーナーもあります。

この書店の近くには魯迅が晩年を過ごした旧居もあります。中は撮影禁止なのですが、ここにも日本と魯迅の関わりを感じる工芸品が展示されています!この建物の中の一部が魯迅の旧居で、他は一般の方が住んでいます。
住所→上海市虹口区山阴路132弄大陆新顿9号

「鲁迅故居」の文字が目印です!

この門を通り抜け奥まで進むと、魯迅の旧居が見えます!

ガイド付きで入場料は8元(165円ほど)

そしてもう一つ紹介したいのが、「西本愿寺旧址」です!
住所→乍浦路455号
バンド(外滩)エリアから少し離れたところに位置しています。
このあたりは、最近映画の撮影で民国時代のセットが組まれ、話題になっていたエリアです!

このように映画のセットが街の中に出現しています!
(セットは一部は残っていますが、他はもう撤去されていました。)

こちらが「西本愿寺旧址(西本願寺跡)」です!

こちらのはインド様式を採用しているそうです!
見てみると日本人が設計・建設を行ったようです!

ここはかつて、お寺としての機能を果たし、終戦後に国民政府が図書館、博物館にしたそうです。今は、劇も鑑賞できるバーになっています。

「THE PEARL」というバーです!

今回は目に見える形として今も残っているものを選びましたが、そのほかにも、書いてあるわけではないけれど、当時の病院や日本海軍の本部、日本人クラブなどの建物が残っています。歴史の観点から上海の街を見てみるのとまたいつもと違う風景に出会えたり、学びや新しい発見があって面白いです。

今回もありがとうございました!また次回お会いしましょう!

参考
→内山書店の歴史 株式会社 内山書店 中国・アジアの本 (uchiyama-shoten.co.jp)
→「上海における内山完造ゆかりの地」 6507.pdf (kanagawa-u.ac.jp)

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