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光る君へ 第十五回の感想〜きれい・・・〜

第十五回、観ました。


ふてくされる道兼

公任きんとうの屋敷に転がり込む、道兼みちかね

迎えに行く、道長みちなが

そんな道兼も、正二位しょうにいごん大納言だいなごんです。

関白かんぱくになれなかったからといって、ちょっと、同情はできませんね。

世の中には、大納言だいなごんにすら、なれない人たちが、たくさんいるのです。

甘えすぎだぞ!

その後、ちゃっかりと、内大臣ないだいじんにしてもらった、道兼なのでした。


顔じゃない

定子さだこを見て、心の声で「きれい・・・」とつぶやく、ききょう。

ドラマオリジナルの設定になってましたね。

実際の清少納言せいしょうなごんは、恥ずかしくて、屏風びょうぶかげに隠れてました。

なかなか出て来ない、清少納言。

やむなく、定子の方から声をかけます。

「この絵について、あなたは、どう思う?」

絵を見ろと言われた以上、屏風から出て来なければなりません。

清少納言は、扇で顔を隠した状態で、定子のそば近付ちかづきます。

「この絵なんだけど・・・」

そう言って、絵を差し出す、定子。

その時、清少納言の目に、定子の指が映りました。

季節は、冬。

定子の指は、寒さで、赤くなっていました。

それが、まるで梅の花のように、美しかったのです。

絵など、そっちのけで、定子の指に見惚みとれる、清少納言。

「きれい・・・」

顔じゃなく、指だったという、お話。

まあ、定子も、扇で顔を隠してますので、顔を、まじまじと見る事は無いんですよね。


弓競べ

元ネタは、大鏡おおかがみ

インパクトのある話ですが、わざわざ映像化しなくても良かったと思いましたね。

だって、道長の家から、みかどが出るの知ってるし・・・。

ただ、元ネタと違って「我、関白になる」の矢を放つ事はなかった、道長。

それについては、良かったですね。

実際、関白には、なりませんでしたので・・・。

でも、ここは、えて、道長が外し、伊周これちかが当てた方が、面白かったと思います。

得意気になって、浮かれる伊周と、あきれる道長の方が、良かったと思うんです。

神頼みなど、当てにせず、因習いんしゅうとらわれず、突き進んだ、道長と、神=父を当てにせねばならない、伊周との対比で、両者の人間味を演出できたと思うんですよね。


さわが、可哀想だった

石山寺いしやまでらもうでた、ヒロインと「さわ」さん。

蜻蛉かげろう日記にっきの作者と出会い、源氏げんじ物語ものがたりに、一歩進んだ形となりました。

素晴らしい構成だと思ったのですが、その後、道綱みちつなが、やらかしましたね。

間違えても、そのまま続行しなきゃダメでしょ。

「さわ」さんが、可哀想でしょ!

前々回くらいに、しょうの悲しみとか、言ってたくせに、結局、口だけだったのか?

しっかりしろ、道綱!

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