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わたしの好きな本:詩集編

わたしの好きな本を、テーマ別に紹介するシリーズ第4弾です!
今回は、大好きな詩集を集めました。
見て下さる方にも、素敵な出会いがあったら嬉しいです!

【▪️もっと詳しく:】にリンクを貼りました。名前はWikipediaへ、タイトルはAmazonへ、来歴や内容の詳しいあらすじを確認出来ます。

▼前回の記事▼

北園克衛詩集


北園克衛を知ったのは、遡ることうん10年前、小学生の頃。
お盆に、両親と祖母と4人で福島の旅館に泊まった時、ロビーの本棚で現代詩人全巻みたいな分厚い本の中で何人か気になった中の1人でした。
その時メモしていたお気に入りの詩が“フラスコの中の少年の死”と“シガレットの秘密”でした。
今でも大好きです。
高校生の頃、仲良しの国語の先生と話したら、「の、がいっぱい出てきてよく分からなかったなぁ」と言ってました。わたしはその“の”がいっぱいあって世界が広がるところが好きです。
心地いい言葉の羅列と、断片的なイメージから広がっていく広大で色とりどりで静寂な世界。

▪️もっと詳しく:北園克衛

北園克衛詩集

「活発な暗闇」江國香織 編


作家の江國香織さんが選んだ国内外の詩を集めた本です。室生犀星やリチャード・ブローディガン20人以上の詩人に出会える素敵な本です。
日本の詩も海外の詩も、初めて出会うにはちょうどいい、とても良い詩が揃っています。

特に好きなのは、中原中也の「午後一丸ビル風景」、リチャード・ブローディガンの「冬は正味6.75オンス」、堀口大学の「海の二階」
他にも好きな作品がいっぱいです。

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活発な暗闇/江國香織 編

「終わりと始まり」ヴィスワヴァ・シンボルスカ


ポーランドの詩人、ヴィスワヴァ・シンボルスカを知ったのは、何年も前、美容室で髪を切ってもらっている時。
置いてあった雑誌を何気なく開いていたら、誰かが好きだと紹介していた“一目惚れ”という詩が、見開きで掲載されていた。一目惚れという、一見恋愛向きなタイトルとは裏腹に、出会う前にも私たちは近くにいたかも知れない、という俯瞰した世界を提示してくれて、なんて美しい詩なんだろうと、とても嬉しかったのを覚えている。
その数年後に詩集を買った時、他の詩の環境の厳しさのようなものにびっくりした。
争いや差別を経験している方の、声を知るきっかけにもなった詩集。

▪️もっと詳しく:ヴィスワヴァ・シンボルスカ

終わりと始まり/ヴィスワヴァ・シンボルスカ

プレヴェール詩集

プレヴェールは詩人であり、映画の脚本もしていた人。
昔々、シャンソン歌手のイヴ・モンタンが歌う「枯葉」という曲を、母の古いレコードで聞いた事があり(エディット・ピアフかも知れない)、その切ないメロディをずっと覚えていました。
その歌詞を書いたのがプレヴェール。
他の詩も面白いのですが、「枯葉」の描く戦争で離れ離れになってしまった恋人達の表現は、美しくて切なくて胸がぎゅっと締め付けられ、言葉の力の凄さを感じます。

▪️もっと詳しく:プレヴェール

プレヴェール詩集

「AM/PM」アメリア・グレイ

なんというんだろうか、かなり“スナック”の様な軽い詩集。ラフでゆるっとした生活を切り取ったような、ぼおっとした世界をそのまま写し込んだような、不思議な作品。
ガーリーといったらそれまでなんだろうか、ぱらっとめくってふわーっとなる感じ。
お話のような、詩のような短編がずらっと並ぶ。
世界観と雰囲気が好きです。

▪️もっと詳しく:AM/PM

AM/PM  /アメリア・グレイ

あとがき

今回は、好きな詩集を集めてみました。
最初の3冊は特に思い入れが強いです。
国語の授業でも“詩”なんて何がいいのかよく分からなかったけど、不思議な出会いがあり、今では沢山好きな詩があります。
今回は思い出があるものから、雰囲気や言葉選びが好きなものまで何度も読みたくなるものを集めました。
楽しんでいただけたら嬉しいです。
ここまで読んでくださり、ありがとうございます!

▼次回の記事▼

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