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大好きな記事まとめ

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また読みたい大好きな記事をまとめました。
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2023年11月の記事一覧

『ファミレスを享受せよ』を享受した。

ファミレス。 そこはとても身近で、安心感のある、憩いの場所。「ファミリー」向けの「レストラン」ではあるけれど、来ているお客さんを見渡せばその層は様々で、勉強しにきた学生や、デート中のカップル、商談中っぽいサラリーマン、楽しそうにわいわいしゃべっているご婦人方。色んな人々がいて、色んな目的があって、色んな気持ちを抱えながらみんながここで時間を潰している。 そしてここはかつて私がひたすらに入り浸っていた場所でもある。 私はむかし、金曜日か土曜日の夜になるとほぼ毎週のように友人とフ

母と「三角食べ」がしたくて、農家料理を食べにいった話

先月、母と二人でご飯を食べた。二人でゆっくりご飯、いつぶりだっただろう。私が結婚してからはほぼない。結婚とはそうゆうことなのだろう。 一品料理をどかんと食うのが好きな父と暮らしている母。普段は父が作るか、生協の出来合いの料理を食べているらしい。近況を伺う限り、おかずがたっぷりあるバランスの良い飯を、久しく食べてないのだろう。 本来、母はおかずをこまごま三角食べするのが好きだ。私も母に似て三角食べタイプの人間だ。 三角食べの良さを思い出してもらいがてら、栄養もとってもらいた

イメージの呪縛から逃れるには ~ 何を描くかではなく、どう描くか (12/02 改定)

*この記事を、「自己紹介文」といたします。自分の原点に触れていると思うからです。 書き手よりお断り: 記事の後半部は、言葉足らず、不明瞭な説明で、論旨の展開に無理があると思いましたので、大幅に修正加筆いたしております。気が向いたときに、再読していただければ有難く存じます。 10代:不毛の時代、美術の課題 私は、もともと美術というものには全く興味がありませんでした。高校に入ると芸術選択で、音楽・美術・書道から一科目を選ばねばならず、美術が一番ごまかしがききそうだったので選

史上最高の自慢ジャージャー麺

韓国食文化を持ちながらも中国生まれ育ちの私にとっては「麺」料理は外せません。 ビビン麺、冷麺、キムチ焼きうどん、ジャンチグッス、チャンポンなどなど色々ありますが夫と二人で揃って大好きなのがこの「ジャージャー麺」になります。 とあるソウル旅で私と夫はあてもなく散歩しながら表道や裏道を歩いていました。 市場から市場へ。 日本人が誰もいないような市場に行っては美味しいものを探し求めて歩いて歩いて歩き続けた先に見つけたのが、小さな屋台のジャージャー麺屋さん。 ガイドブックにも絶

再生

タマネギレポートがスウェーデンのヒップホップビデオで紹介されました。 それをチェックしてください!

私が出演しているクリップは、私たちの古き故郷ルンドにある彼のスタジオでクリント・ホッファに会ったのと同じ夜に録音されたものです。タマネギレポートのこのエピソードで紹介されています: https://note.com/onionreport/n/nb3d7e7c4c7fd?sub_rt=share_pw

アナログ派の愉しみ/バレエ◎『白鳥の湖』

悪魔の娘 オディールとはだれか 現在74歳で現役のプリマ・バレリーナ、森下洋子。その新刊の自叙伝『平和と美の使者として』(2023年)を読んでいて、思わず「わっ」と声を挙げてしまった。彼女が25歳のときにバルナ国際バレエコンクールに出場して日本人初の金賞を獲得したエピソードのなかで、最終の決戦で踊った『白鳥の湖』の「黒鳥のグラン・パ・ド・ドゥ」について、こんなふうに語っていたからだ。 「私が踊ったオディールという役は、ヒロインのオデットと同じように、内面に強い輝きを持

擬態語「はらはら」

山口百恵、1979年のアルバム「A FACE IN A VISION」中の曲『マホガニー・モーニング』の出だし。 「はらはら」という擬態語は、昭和時代までは使われていたのでしょうか。 俳句・短歌では今も使われるだろうか。 雀が、木から地面へ飛び降りる様をみると、 「はらはら」という音が聞こえてくる。「ほどろほどろ」とは聞こえない。 坂本龍一「12」を聴きながら「はらはら」を思う。 音も「はらはら」とこぼれ落ちる。

#72 実家の記憶

 私が高校を卒業するまで過ごした実家は、関東の外れにある茅葺屋根の農家だった。今はもう瓦を模したアルミ系?の部材に覆われているが、子供の頃はボールを投げて遊んでいると、時々ボールが屋根に刺さった。それを長い物干し竿で取ると、後にボール大の穴が残る。自分が大人だったら速攻で禁止しているところだが、じいちゃんも親父も寛大だったなあ。  当時、家に入ると広い土間があった。土はきれいに踏み固められていたが、さすがに少しは土埃も出るので、夕方それを掃き清めるのが子供の仕事だった。その角

私のプレイリスト Tempalay

Tempalay(テンパレイ)2014年に結成された日本の3人組バンド。バンド名に意味はなく、飲みの場のノリで命名された。メンバーそれぞれがソロで活躍しながら、バンドとして数々の名曲を生み出している。 小原綾人(おはらりょうと) ・ギター、ボーカルを担当 ・1990年7月5日生まれ(33歳) ・高知県出身 ・「小原綾人とFCO(Franchise Owner)」名義でソロ活動を行なっている 藤本夏樹(ふじもとなつき) ・ドラムスを担当 ・1991年6月21日生まれ(3

吊り下げられた昔懐かし中華麺

行商麺夜中雨が降り、朝になってやっと雨があがった曇りの日。 ごく久しぶりに、おそらく2年ぶりくらいに、野菜の卸売市場に行ってきました。 いつも人とバイクでごったがえしていて、進行方向もごちゃ混ぜで、絶対に真っ直ぐ止まらずに歩くことのできない活気のある市場です。 お目当てのものを探しながらうろうろしていると、遠くから不思議な鐘の音が聞こえてきました。 お寺で聞くような鐘の音です。 「カーン…カーン…カーン…カーン」 とその音が近づいてくるような気がしたのです。 でも、

11月の詩

秋は夕暮れ。夕日のさして山の端いと近うなりたるに、烏の寝所へ行くとて、三つ四つ、二つ三つなど飛び急ぐさへあはれなり。まいて、雁などの連ねたるが、いと小さく見ゆるは、いとをかし。日入り果てて、風の音、虫の音など、はた言ふべきにあらず。 清少納言『枕草子』 言わずと知れたこの名文を、今まで一度も見聞きしたことがないという人はいないでしょう。 私もこの季節の茜空を目にする度に「秋は夕暮れ…」を口ずさみたくなりますが、実は清少納言はひたすらに風流の人という訳ではなく、当時としては

『ビル・ビリリは歌う』 黒井千次

「内向の世代」を代表する作家であり、サラリーマン小説界の重鎮(そんな界があるならば)、黒井千次の自選短編集『石の話』から、昭和36年発表、著者が20代で書いた『ビル・ビリリは歌う』を紹介したいと思う。 どこかおとぎ話のような語り出しで始まる物語。 13階までのフロアーがあり、何万という人々が日々働いているこのビルで、ある日異変が起こる。かすかに、どこからか赤ん坊の鳴き声が聞こえはじめるのだ。 それも1部屋、1フロアーだけの話ではなく、どの階でも、ビルの上から下まで、外線の

ながめる「天正遣欧少年使節」

千夜千冊 1518夜は、楠木建さんの「戦略読書日記」。 話として、ビジネス戦略に落とし込んでいくので、 ビジネス書が大半ではあるが、それらばかりではなく、 ユニークな選定となっている。 私の好きな本「おそめ」(石井妙子 著)を扱った章題は、 『暴走するセンス』。祇園芸妓「おそめさん」の銀座の水商売の話。 全部で21章ある内の、20章が「クアトロ・ラガッツィ」を扱っている。 章題は、『グローバルとはどういうことか』。 天正遣欧少年使節をプロデュースしたヴァリニャーノ神父に焦点を

【3行日記】秋、まわりまわって|旅のしたく

日本とアフリカを行き来して暮らす30歳になった会社員の日記。 今回の個人的キーワードは「まわる」です。めまぐるしい日々だったせいか、はたまたお酒がまわっていたのか、回ってばかりいたような。 2023.10.28 山下 小学生が道端で「ってかさ、山下めっちゃ髪伸びたくね!」と友だちにしゃべっていた。大人になったら、だれかの髪の毛のこと、びっくりマーク付きで話すことがないから新鮮。山下の髪、どれくらい長いんだろう? ちょっと前、これも近所の小学生の女の子が、弟に突き飛ばされて