riluskyE

早期退職後、画像の合成加工ツール:photoshop で創作を開始、8つの県、11の美…

riluskyE

早期退職後、画像の合成加工ツール:photoshop で創作を開始、8つの県、11の美術館で個展を開きつづけて現在に至る

最近の記事

1992年4月25日に死んだ尾崎豊の話ではない、おれに尾崎を教えたあいつは、死んでいたんだ

テレビで「伝説のコンサート:尾崎豊 約束の日 1991 」を見た。それで久しぶりに、彼のことを思い起こした・・・ 遠い昔、20代前半の学生時代のこと。青森出身の彼とは演劇サークルの同期だった。第一印象は、こいつとは友だちになれない、だった。隣り合った駅に住んでるアパートがあったせいか、帰りの電車が一緒になることもあり、いつのまにか彼のアパートに寄り道することにもなった。 ある夜、彼のお薦めのバーボンを飲んでいたら、一枚のレコードを聴かせてくれた。お気に入りだったのだろう、

    • 青の連想 :恋、絵、色、詩 など 人生は理解すべきものにあらず

      はじめに「青」について 英語で「青」は “ blue ” を典型に、inndigo、navy cyan、 aqua など数多くあるように、日本語でも紺色、藍色、空色のように、たくさんの青系色の表記名があります。 そこで、この記事では、日本語で示す「藍色=少し緑がかった青」、「紺色=少し紫がかった濃い青」中心に、それに似た青色系全体を「青」とまとめて表記しています。 「インディゴの恋人」 もう7年近く前に、NHK・BSで岡山発地域ドラマ「インディゴの恋人」を観ました。

      • 長さ2mの連作を創る:最先端科学に触発され、フィギュア素材も活用

        来場者の質問: 最初のとっかかりをどうしたらいいのですか? 会場にお見えになった来場者や寄せ書き帳への書き込みでよく質問されていたのが、「最初のとっかかりをどうしたらいいのか、何から始めたらいいのか、わからない」、ということでした。画家であるなら、「白いキャンパスに描く最初の一塗りはどこから始めたらいいのか」、ということです。 以前の話ですが、2017年10月倉敷市立美術館での個展を目標に、その年の3月より新作を創り続けていました。その時のことを例にして、私の場合の「最初

        • 富士フイルムフォトサロンで個展 :大事なのは、その写真に物語があるかどうか

          画廊ではない、美術館でもない場所で 個展をしたい 2014年当時、公立美術館での個展もすでに6回と数をこなしてくると、ちょっと飽きが生じて、変化を求めたくなる癖のある私が思いついたのが、全国に5拠点ある富士フイルムフォトサロンのうち、福岡サロンで個展をすることでした。 ただ相手は、世界規模のシェアを誇っていたフィルムメーカー:FUJI FILMです、合成加工ばかりの私のような作風は好まれないだろう、という危惧もありましたが、「当たって砕けろ」精神で臨みました。 さっそく、

        1992年4月25日に死んだ尾崎豊の話ではない、おれに尾崎を教えたあいつは、死んでいたんだ

        • 青の連想 :恋、絵、色、詩 など 人生は理解すべきものにあらず

        • 長さ2mの連作を創る:最先端科学に触発され、フィギュア素材も活用

        • 富士フイルムフォトサロンで個展 :大事なのは、その写真に物語があるかどうか

        マガジン

        • 幻の光景を求めて : artworks
          5本
        • 私の想うアート : about art
          8本
        • 美術館で個展 : solo exhibition
          6本

        記事

          NHKドラマ:サスペンス&ミステリー 2015 ~

          前回、ミステリーとサスペンスの違いを、こうまとめました; ミステリー:謎解きの過程に焦点を当てた作品(犯人探し中心) サスペンス:恐怖や不安に焦点を当てた作品(犯人のアリバイ崩し中心) ただ実際の番組では、サスペンス&ミステリー両方の要素ありというドラマが多いと思います。 また、お気に入りドラマを選ぶ基準を以下のように4つ決めました; ・サスペンスかミステリーいずれかのドラマ ・2010年以降に作られた連続ドラマに限定 ・医療系・法医学系ドラマは避ける ・NH

          NHKドラマ:サスペンス&ミステリー 2015 ~

          日本のTVサスペンス&ミステリードラマ :民放編

          そもそも、サスペンスとミステリーの違い ネットでいろいろと調べましたが、釈然としないコメントが多く、作品の区分けも筆者によって食い違っています。ただ、大まかには次のような区別でかまわないのではと思います、 ミステリー: 謎解きの過程に焦点を当てた作品(犯人探し中心) サスペンス: 恐怖や不安に焦点を当てた作品(犯人のアリバイ崩し中心) ただ実際の番組では、サスペンス&ミステリー両方の要素ありというドラマが多いと思われます。 お気に入りドラマを選ぶ基準 前回は、あまり

          日本のTVサスペンス&ミステリードラマ :民放編

          TV放映で海外ミステリードラマを楽しむ人たちへ 2024

          最初に4つのお断り ・記事タイトルの「人たちへ」とは、ネット配信の動画を鑑賞するタイプ以外の人たちを主に指しています。 ・私は、WOWOW やスカパー、huluやnetflixなどの有料動画配信サービスには加入せず、地デジ・BSでテレビ放映されたものだけを視聴しています。 ・韓国や中国などのアジア系ドラマはほとんど見ていません。 ・アメリカのドラマは、俳優に魅力がないか、謀略系アクションが多いかで、ほとんど心に残らないです。 ここから本題です まず、テレビ史に残る

          TV放映で海外ミステリードラマを楽しむ人たちへ 2024

          光るオブジェ、肖像権、顔のぼかし :幻の光景を求めて8

          コロナ禍に入って「おうち時間」が増えると、過去に撮り貯めた画像や、収集したオブジェを使った新作を考えていました。 収集したオブジェ 観光地や街にある雑貨屋に何気なく立ち寄ると、実用性は全くないけれどキラキラ光るガラス細工や不思議な形態のオブジェに目がゆき、ついつい衝動買いしていました。 たとえば、次のようなオブジェたち: コロナ禍は、これらを素材として取り入れた作品を創ろうと、いろいろ試作を繰り返していました。 以下に、作品の制作過程サンプルを示します ① まず、

          光るオブジェ、肖像権、顔のぼかし :幻の光景を求めて8

          あまり語られない、タルコフスキー映画に出演した俳優たち

          2回続けて映画監督アンドレイ・タルコフスキーについて触れてきましたが、今回は他の方の文章ではあまり言及のなさそうな、タルコフスキー映画に登場した印象深い俳優たちに触れてみようと思います。 隠微で謎めいた表情の奥によぎる女の性(さが) ~ マルガリータ・テレホワ Margarita Terekhova 最初に取り上げるのは、「鏡」で母親を演じた女優マルガリータ・テレホワ。映画の中では、主人公の少年期の母親と現在の妻という一人二役なので、多少の混乱が生じてしまいます。この「鏡

          あまり語られない、タルコフスキー映画に出演した俳優たち

          タルコフスキー自ら「鏡」について語る :星や海を見るように、ただひたすら見てほしい

          長い前置きです あの「本」があれば、すべて解明した! かなり昔のことですが、タルコフスキー映画「鏡」のある場面についてあれこれ考え巡らしたことがありました。 映画の中で「紙吹雪の舞う街頭を軍隊が凱旋行進をしている」ように見える記録フィルムが挟み込まれるのですが、映画の時代背景として独ソ戦も描かれていたので、その「軍隊」をナチスドイツだと勝手に思い込んでいましたが、確証は何もありませんでした。 それで、事の真相は、あの「本」があれば判ったかも、・・という書物がかつて私の手元

          タルコフスキー自ら「鏡」について語る :星や海を見るように、ただひたすら見てほしい

          タルコフスキー「鏡」2024 :危うく死に誘う恍惚 心身を静かに襲う共振

          2022年英国映画協会ランキング100で「鏡」が第8位! 英国映画協会( British Film Institute、BFI)が10年ごとに実施、その最新である2022年度版、世界各国の映画監督480人の投票による名作映画ランキング・ベスト100があります。 それによると第1位は、スタンリー・キューブリック監督「2001年宇宙の旅」。ちなみに10年前の2012年は、何と、小津安二郎「東京物語」でした。 そして、私の愛するタルコフスキー監督の「鏡」は、前回は第9位だったの

          タルコフスキー「鏡」2024 :危うく死に誘う恍惚 心身を静かに襲う共振

          天と地を行き交う響き   : J・マクラフリン:ギターとインド楽器の饗宴

          前置き 月がささやき 石が吠える ~ 長谷川時夫という実在 2024年2月4日NHK・ETVで放映され、興味本位に録画していて、後日に見ると、その人物の生きる「世界」に圧倒されました★!☆ この人物のことを述べるのが今回の記事の趣旨ではないのですが、NHK・HPの番組紹介を要約引用しておきます; なお、長谷川さんは、インドの民芸画を収集し、自らも重機を繰り出して廃校になった現地の小学校を改修して私設の「ミティラー美術館」を開設、館長も務められているとのこと。 本題に入

          天と地を行き交う響き   : J・マクラフリン:ギターとインド楽器の饗宴

          男になる話、女である話 ~ 映画「シベールの日曜日」に思う

          「元祖ロリコン映画」ではない 今となっては、往年の名画とも言うべき「シベールの日曜日」というフランス映画がありました。1962年ヴェネツィア国際映画祭にて審査員特別賞、翌1963年にはアカデミー外国語映画賞を受賞していますので、当時は相当な話題を呼んだはずです。 今でもここニッポンでは、この映画を「元祖ロリコン物」と揶揄する人がおられますが、そのような「狭い領域」だけに収まるレベルの作品ではない、21世紀の今でも観るに値すると、私は思います。 あらすじ インドシナ戦争で

          男になる話、女である話 ~ 映画「シベールの日曜日」に思う

          詩画集を作る思いは、作品BOX制作へ

          私は、ある時期から「詩画集」というものにとても魅かれるようになりました。そう思うようになったわけは、次の本を目にした影響も大きかったと思います。 東逸子作の詩画集「翼の時間」(1995年 ミキハウス) 本の体裁は縦に長い版で、本自体は薄紙で包まれています。ページをめくると、絵とともに「父さんに連れられて、図書館へ行った・・なんだか退屈・・・」と説明が続いたあと、一気に、子供が日常空間を越えて夢と幻想に満ちた空のかなた、天高くへと飛翔してゆく姿を、説明は一切なしに絵だけで構

          詩画集を作る思いは、作品BOX制作へ

          福岡県立美術館で個展 ~ 部屋は静か 世界はにぎやか

          展示室利用の申請から ~ 搬入まで 2015年1月中旬に利用申請書提出、4月半ばに期日調整の連絡を封書で受けて電話で担当者と交渉し、5月には正式な確定通知を受けました。 開催1週間前には必要な準備を完璧に終えたと思っていたのに、搬入1日前に、まだ完了していない作業があったことに気づき、慌てて何とか間に合わせ、搬入当日10月5日を迎えました。 10月5日(月)搬入 ~ 3つのグループ展の搬入と重なる 今回は祝日の関係で7日間というロング開催となりました。仕切り壁で3部屋

          福岡県立美術館で個展 ~ 部屋は静か 世界はにぎやか

          ライオンは獲物を襲う前にストレッチなどしない

          ~ からだで地球を感じ、宇宙を想う ~ 目を開けたままの瞑想を試す 瞑想と聞くと、禅寺の座禅修行のように正座して目を閉じ、無念無想の境地を目指す・・というイメージが浮かびがちです。ですが実践しても、その境地になかなか到達できないもののようです。 遠い昔のことですが、二十歳の頃に1年ほど通った道場(後述)で、その「師」からこう言われたことがありました; 言われた通りにすると、確かに、何か必死に意志的な努力などせずとも、日常感覚の延長のように、「無念無想の境地」的な何かが

          ライオンは獲物を襲う前にストレッチなどしない