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イトーダーキ「ワイがエヴァンゲリオンに乗るってこと!?」

イトー「おいおいおい、話があるって言うから東京まで来たのはいいけどさ、ワイにこの巨大なロボットに乗れってかい? それは話と違う気がするんですけど」

潮永「いいから黙って乗ってください。おもしろいことにはすぐに首を突っ込む人でしたよね?」

イトー「……潮永さんね、いくら私でもそれはキツイですって」

潮永「あ〜、せっかく東京まで来たのに? ほら、あそこで大川さんも森井さんも見てますよ?」

大川森井(観覧席)「ダーキさん、がんばって」


イトー「え、あの2人もきてるの? あ〜、なら頑張らざるを得ないよねぇ。でもさ、そもそもどうやって乗るのよ、これ?」

林太郎「ダーキさん、あそこ見えます? あの上のほうです。あそこからなんか入るらしいですよ? 液体に入るみたいです。そしたらすぐ行けるみたいですよ」

イトー「いや、りんちゃんね? もう乗るっていう前提になってるじゃないのそれ。第一、あれに乗ってそのあとどうするか聞いてたよね?」

林太郎「使徒と戦うんですよね」

イトー「そうだよ、使徒だよ。あの画面に映ってる馬鹿でかいヤツ。さっき見たよね? 自衛隊の攻撃効いてなかったの一緒に見てたよね?」

潮永「イトーさん、つべこべ言わないで乗ってください。あ、ちなみにですけど」

イトー「ちなみに何よ」

潮永「操縦席からスタエフLIVEできるそうです」

イトー「……それを早く言えってんだよ。だったらやるしかないじゃないの。乗って、で、スタエフLIVE始めたらみんな聴くじゃないのよ」

潮永「出たがりのイトーさんにピッタリかと思って」

イトー「いいじゃんそれ。おい、林太郎、さっきからニヤけてんじゃないよ」

林太郎「す、すみません、ダーキさん、乗っちゃうんだと思いまして」

潮永「あ、ヘラジカさんから事前情報です」

林太郎「お、ヘラジカさん」

潮永「操縦席に入ると、エヴァンゲリオンと神経がシンクロして、痛覚なども共有されるそうです」

イトー「ちょ、ちょっと、それどういうこと!? あの紫のヤツが俺になるってこと? え、意味わかんない。え、待って、もうスタエフLIVE始めてもいい? これはなんか記録しておいたほうがいい気がする」

潮永「どうぞ」

イトー「じゃあ、遠慮なく(ポチ〜)」


イトー(スタエフ)「みなさんごきげんよう、私がイトーです。私がいまどこにいるかというとですね、東京都は港区〜」

潮永「イトーさん、いいから乗ってください」

イトー「あ、乗るやつね。あ、待って、スタエフでコメントがきたぞ」

じゃむむ「イトーさんがエヴァを初操縦されると聞きまして」

ちゃぼはち「なんかまたわけわからんことしとる」

レオン「こんばんは」

三毛田「こんばんは」

とらふぐ子「……」

sou「こんばんは」

バム「なにやってんの?」

イトー「いや、いま異常事態なんだって、なんか乗れって言われてまして。……あれ? ちょっと、ちょっと待って潮永さん?」

潮永「ちっ、うっせーな」

イトー「うっせーなじゃないでしょうよ。いやね、これ、操縦席ってたしか、液体ですよね? スタエフLIVEできないんじゃないですか? 液体中だと音声配信できませんよね?」

潮永「いい着眼点です」

イトー「ほらぁ」

潮永「そう言われると思いまして」

イトー「え、先回りしてんの?」

潮永「ヘラジカさんからメッセージです。読み上げます」

イトー「なんかムカつくなぁ」

潮永「イトーさん、こんにちは。勇敢なヘラジカです。エヴァへのご乗車、おめでとうございます」

イトー「おめでたくないよ、まったく」

潮永「ご懸念されている液体中からのスタエフライブですが、原理的には配信可能です。なんやかんや配信できます。液体中ですが原理的にはいけます」

イトー「え、できんの? おかしいじゃん。どうですか聴いてくださってるみなさん」

じゃむむ「原理的には可能かもしれませんねぇ」

バム「いいから乗れよ」

ギア3「なにが起きてるんですか?」

レオン「いけ〜」

佐藤さおり「なにこれ!」

ちゃぼはち「どういう状況?」

潮永「ほら、みなさんそう言ってますよ。大川さんも森井さんも応援してますよ、イトーさん」

大川・森井「ダーキさん、いけぇ」

イトー「あいつらにそう言われると弱いんだよなぁ。でもなぁ、いざ乗るとなるとちょっとなぁ……」

潮永「ったく、まだひよってるんですか? ならいいです。ちょっと長谷川さん、あの人を運んできてください」

林太郎「あ、は〜い」

イトー「え、あの人ってだれ? だれ? え?」


担架に乗せられた全身包帯だらけの女性登場。


?「ハァ、ハァ、ハァッ……」

イトー「え、ちょっと、その人、傷だらけじゃないのよ、だれなのよそれ」

潮永「J M Chiekoさんです」

イトー「ええっ!? チエコさん!? スリランカから? どゆこと!?」

林太郎「スリランカから来てもらいました」

イトー「いや、チエコさん、そんな顔してたんですねぇ、はじめまして」

チエコ「は、はじめまして〜」

イトー「あ、しゃべる元気はあるんだ」

潮永「イトーさん、このままだとチエコさんが乗ることになります。傷だらけです。いいんですか? いいんですね?」

イトー「いやいやいや、究極すぎでしょ」

じゃむむ「これは誰が乗ってもおもしろい」

三毛田「男を見せろ、イトーさん」

よよ「なんだこれ」

sou「笑」

ギア3「誰か状況を教えてくれませんか」

イトー「わ、わかったよ、わかったわかった。乗る! 乗るから!」

潮永「最初からそう言えばいいんです」


……


数日後のスタエフLIVEにて。


ヤス「いやぁ、ダーキさん、エヴァ乗ってはりましたねぇ〜」

イトー「そうなんすよ〜、マジで大変でしたわ〜」


<あとがき>
旧2chの傑作スレ、大泉洋がエヴァに乗ったらをトレースして書きました。潮永さんのキャラが冷酷すぎますが、できるだけ多くの方々を登場させたくて、なんか気づいたらこうなってました。こういうのはどんどん筆が進むなぁ。今日も最後までありがとうございました。

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