J M Chieko

南の国で暮らしています

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最近の記事

ナイトブラを買う

乳がんになり、胸の下をざっくりと切って手術することになった時、私はノーブラでどうやって外出すればいいのか、それを結構まじめに考えました。南国です。ノーブラであることがばれないように重ね着するのは難しい。 ブラをすると傷口にあたりそうだし、どうするかなあ、痛いよなあ、みんなどうしてるんだろ、などと考えてる間に手術日になって、その翌日の退院前の診察で、主治医に、24時間ブラをしなさい、と言われて、へ?となったのでした。 若くてなかなかハンサムな主治医におっぱいを見られながら、ブ

    • 永遠と書いてなんと読む?

      ある日のこと。 永遠を信じましょう、と書かれたものを職場の人に見せました。 30歳前後の彼は、 「とわをしんじましょう」と読みました。 私はえいえんと読んだので、なんて詩的なの!と軽く感動しました。 中学校の同級生に「永遠美」ちゃん、という子がいました。とわみちゃんです。名付けた親の思いが重すぎる、と中学生ながら私は彼女に勝手に同情していました。どんな大人になったんだろう。 そんなことを思い出した日曜日でした。

      • 選挙の日

        朝一番に、車を貸してほしいと、夫の友人から電話があった。選挙人登録してある実家エリアまで家族で投票に行くために必要らしい。 車を貸してあげた後、また別の夫の友人から電話があった。選挙当日とその翌日は酒屋が国の指示で閉まるのだが、お酒を買い忘れてしまった。友達と集まるのにお酒が必要でストックはないかという問い合わせ。優しい我々はストックを譲ってあげた。 夫と息子と長女が投票に出掛けて行った。次女と私はお留守番。有権者じゃないけれど、投票所がどんな感じなのか一回くらいは見てみ

        • 16時間、その後

          16時間ファスティング、なんだかんだと続いています。 体重を減らすのが目的ではないといいつつも、やっぱり気になってしまって、先月の給料日に職場で体重測定をしてしまいました。 で、今月の給料日がやってくるので、先月の給料日と同じ服を着て出勤、そして体重測定。そしたら、2㎏減っていました。16時間ファスティング以外は、ビールを減らした以外は好きなものを食べていました。なので、この結果はなかなかいいんじゃないんでしょうか。 と思いたいのですが、三日ほどひどい下痢が続いて、食欲も

        ナイトブラを買う

        マガジン

        • 66日ライティング完走者たち
          4,203本
        • 66日ライティング×ランニング〜シーズン2
          6,421本

        記事

          お仕事日記(9月9日〜11日)

          9月9日 引っ越しお疲れ様とひとりの上司がお昼ご飯をごちそうしてくれた。彼は前から思っていたが非常に気配りの人で、全体を見渡し、ひとりひとりを気にかけ、そしてさり気なく声掛けをしてくれる。奥さんは幸せだろうなーと思うのだが、聞いてみたら、奥さんの気持ちを察することができず、奥さんを怒らせてしまうことも多いらしい。難しいもんですね。 上司おすすめの「フレッシュストロベリーミルクシェーク」を全員でチュルチュルと飲む。すごく美味しくて、普段そこまで甘いものが欲しくならない私でもおか

          お仕事日記(9月9日〜11日)

          散髪

          ひっさしぶりに散髪した。 つるっぱげになった頭に無事に毛が生えて、かつらの隙間から毛が見え隠れするというみっともない感じになってきたので、今が脱かつらのチャンスではないかと急に思い、伸びてきた髪を整えてもらうべく美容院に行った。 東京都知事選をネットでぼんやり追いかけながら、蓮舫さんの髪型ならできるかもしれないなどと考えていたのだが、(なぜ日本の女性政治家はショートカットが多いんだろう)蓮舫さんの選挙動画を探してもなかなか後ろ姿の動画は見つからない。そりゃそうだ。 蓮舫さ

          お仕事日記(8月31日~9月6日)

          8月31日 引越し最終日。 残されたごみを片づけ、段ボールをつぶし、掃除機をかける、一人でひたすらそれを行う。段ボールをつぶす作業というのはなかなかに疲れる。ほかの部署のごみまで片付けていることがふと虚しくなり、それをやめる。その部署の人がやればいい。しかし、それでは仕事が終わらない。なぜこの国の人は、自分の仕事じゃない、と線を引きたがるのだろうか。 私とペアで働いている子も前はきっとそういう考えだったと思う。が、私と働くうちに何でもやるようになった。彼ならきっとどこでもやっ

          お仕事日記(8月31日~9月6日)

          添削

          作文が好きな子供だった。 一番大好きな授業が作文を書く授業だった。 得意だと思っていた。 書くのも早かった。 高校時代、通常の模試の結果は散々だったけど、小論文模試の偏差値だけはよかった。小論文が試験にある学校を受験することはなかったけれど。 就職してから一年目の研修で書いた私のレポートは大絶賛され、院内報にのった。 私は文章を書くのが得意な人間だと思いこむには十分な材料がそれなりにそろっていたと思う。 就職して何年目かに、アメリカでメディアの勉強をしてきたという方が

          お母さんはニホンジン

          夫の生まれ育った国で暮らしています。 子供も三人産みました。 私は日本人です。二年ごとに配偶者ビザを延長し続けてきましたが、仕事を始めることになり、配偶者ビザでは働けないので、レジデンスビザに切り替え、その後は毎年毎年ビザを延長しています。絶対にもらえるけど、正直メンドクサイ。 子供たちは学校でまあそれなりにあったようですが、どっぷりこの国の人の中に浸かって生きているので、それがいじめに展開したり、不登校につながったりそういうことがおかげさまでありませんでした。そもそも陰

          お母さんはニホンジン

          66日ライラン完走して、12連勤を終えて、私は燃え尽きました。笑

          66日ライラン完走して、12連勤を終えて、私は燃え尽きました。笑

          お仕事日記(8月24日〜8月30日)

          8月24日 土曜日。今日は引っ越しに加えて、不要な家具の売却の為に業者が来る。昨日も一昨日も20時まで働いた。今日は早く帰りたい。と思ったら今日も20時になった。 おなじチームで働く同僚に、許しがたい裏切りを受けていたことが発覚。腹立つ以上に悔しく悲しかった。胸に秘めておこうかと思ったが、我慢せずにはっきりと彼女に伝えた。 信頼していたのに、あんなことされて私は涙が出そうなくらいショックだったということを。 私にバレてない、と思ってたのか、バレてることを知って取繕うとしたのか

          お仕事日記(8月24日〜8月30日)

          中島らもさんの人生相談

          私は誰かに何かを相談することが得意ではない。そして、誰かから相談を持ちかけられることもほとんどない。きっとこいつに相談しても意味ないな、と思われてるんだろう。 今でもその雑誌があるのかどうか日本に住んでいない今はわからないのだけど、20年以上前、雑誌ダ・ヴィンチのFAX会員のようなものに登録していて、定期的にアンケートに答えたりしていた。FAXって今でも日本では使っているのでしょうか。私の働く事務所ではまだあります。 アンケートは特集の感想だったり、今後の企画に関する調査

          中島らもさんの人生相談

          更なるK点越えの記録-18

          8回目の抗がん剤を終えてちょうど1か月後、放射線治療開始の連絡が病院から入った。放射線を当てる場所を確定するためのCTスキャン(プランニングCT)も終えて、準備万端で待っていた私は、喜び勇んで放射線治療を受けに行った。 名前を呼ばれて着替えるように言われ、エアコンがガンガンにきいた台の上に上半身裸で寝かされた。寒い。寒すぎる・・・ 先日受けたCTで放射線治療のための入れ墨を入れられているのだけど、そこを基準にして技師さんたちがああでもないこうでもないと入れ代わり立ち代わり

          更なるK点越えの記録-18

          私の価値を追求してみる

          勇敢なヘラジカさんのこの記事を読んで、私はnoteという世界において、読んでくださる方に面白い、もっと読みたい、また読みたいと思っていただける私なりのジャンルは何か、をちょっとだけ意識しながら66日のライランに参加させていただきました。 おそらくそれは、南国のはなし、になるのかなと思うのですが、私が書くと、きらきら素敵な大人の女性のための旅先に最適!みたいなものにはなりません。それはそれで面白がってもらえるかなと思いますが、違う違う、そうじゃない、私ももっとしゃれた暮らしを

          私の価値を追求してみる

          過去を責めないこと

          あのときああしていれば、 もっと早く対応していれば、 そう悔やんだことが全くない人はきっといない。 だって誰よりもそれを自分自身がわかっているから。 がんになって私は第三者になぜ早く行動しなかったのか、と言われることがちょくちょくあって、そのたびごとに神経をすり減らした。 まず第一に過去に時間は戻せない。戻せもしないことを責めてどうなる、という気持ち。 次に、人生に無駄なことは何もない、そう信じている私の信念を揺らがさないでほしい、という気持ち。 そして、言われんでも自分

          過去を責めないこと

          苦手なもの

          親友を心友と表現する人。 ちぎれてもなお動き続けるヤモリのしっぽ。 私にだけお願いした風で実はいろんな人に頼みまくっている人。 溜まった空の瓶。 気を氣って書く人。 ホテルの枕。 自分より弱そうな人に慇懃な態度をとる人。 知らない人がカットしたフルーツ。 何かを頼むときに断れないように頼んでくる人。 定位置に置かれてない鍵。 人の病気を喜ぶ人。 ぬれた状態のお風呂の床。 賞味期限に敏感すぎる人。 私は誰かを不快にしてはいないだろうか。 苦手なものや苦

          苦手なもの