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桃太郎にワイが登場したらどうなるの?

こんにちは。イトーダーキです。

誰もが知っている物語をオマージュする、というクリエイティブは、古今東西、国を問わず、さまざまな表現活動に応用されるテクニックでございます。

ふと、この国で最も有名な物語はなんだろう?

と考えたとき、私の頭の中に浮かんだのは「桃太郎」でございまして。桃から生まれた桃太郎。どんぶらこ。洗濯ばあさん、芝刈りじいさん。

犬・猿・キジ、そして鬼。

おそらく、

この物語の認知度は9割を超えているのでは?

と思ったとき、私の頭の中には「あ、そうだ! 桃太郎にワイを登場させたらどうなるの?」という疑問が浮かんでしまったのであります。


ですからこの記事では、それをやります。

なぜやるかというと、
単純にヒマだからでございます。



本日は日曜日!

この記事ではそんな日曜日の午後にピッタリの、桃太郎feat.イトーダーキのコラボレーション、ハーモニーを感じていただければ幸いです!

お子さんに見せてあげてくださいね!


それではいってみよう!


れっつ、ももたろう!!!


桃太郎にワイが登場したら?


むかしむかし、あるところに、おじいさんとおばあさんとイトーが3人で住んでいました。

おじいさんは山へ芝刈りに、おばあさんは川へ洗濯に、イトーは海へ散歩にいきました。

ナゾのポジション


おばあさんが川で洗濯をしていると、どんぶらこ、どんぶらこと、大きな桃が流れてきました。

「おや、これは良いおみやげになるわ。イトーもよろこびそう」

おばあさんは大きな桃をひろいあげて、家に持ち帰りました。

そして、おじいさんとおばあさんとイトーが桃を食べようと桃を切ってみると、なんと、中から元気の良い男の赤ちゃんが飛び出してきました。

「これはきっと、神さまが贈ってくださったにちがいない!」

おじいさんとおばあさんは、大喜びです。

「神……アマテラスが贈ってくれたんですかね」

イトーも大喜びでした。

桃から生まれた男の子を、おじいさんとおばあさんとイトーは桃太郎と名付けました。桃太郎はスクスク育って、やがてイトーでも勝てないほどの強い男の子になりました。

そしてある日、桃太郎が言いました。

「ぼく、鬼ヶ島へいって、わるい鬼を退治します」

「それならワイもいくんやで(スッ)」

イトーもいくそうです。

そして、おばあさんにきび団子を作ってもらうと、桃太郎とイトーは鬼ヶ島へ出かけました。


旅の途中で、イヌに出会いました。

「桃太郎さん、どこへいくのですか?」

「鬼ヶ島へ、鬼退治にいくんだ」

「それでは、お腰に付けたきび団子を1つくださいな。おともしますよ」


するとイトーが割って入り、こう言いました。

「イヌのポジションはワイだからダメ」

イヌはきび団子をもらえず、帰っていきました。

そして、こんどはサルに出会いました。

「桃太郎さん、どこへいくのですか?」

「鬼ヶ島へ、鬼退治にいくんだ」

「それでは、お腰に付けたきび団子を1つくださいな。おともしますよ」

イトーが出てきて言いました。

「サルならええんやで☆」



そしてこんどは、キジに出会いました。

「桃太郎さん、どこへいくのですか?」

「鬼ヶ島へ、鬼退治にいくんだ」

「それでは、お腰に付けたきび団子を1つくださいな。おともしますよ」


イトーが出てきて言いました。

「鳥でしょ? 大丈夫? うち厳しいよ?」

「任せてください!」



こうして、サル、キジの仲間を手に入れた桃太郎とイトーは、ついに鬼ヶ島へやってきました。

鬼ヶ島では、鬼たちが近くの村からぬすんだ宝物やごちそうをならべて、酒盛りの真っ最中です。桃太郎が言いました。

「みんな、ぬかるなよ。それ、かかれ〜!」

サルは鬼のせなかをひっかき、キジはくちばしで鬼の目をつつきました。桃太郎も、刀をふり回して大あばれ。

イトーは遠くから「それっ! やれ〜!」と応援しました。


すると、とうとう鬼の親分が、

「まいったぁ、まいったぁ。こうさんだ、助けてくれぇ」

と、手をついてあやまりました。


桃太郎とイトーとサルとキジは、鬼から取り上げた宝物をくるまにつんで、元気よく家に帰りました。

おじいさんとおばあさんは、
桃太郎とイトーの無事な姿を見て大喜びです。


そして四人は、宝物のおかげでしあわせにくらし、イトーはこの話をnoteのネタにすることにしましたとさ。



〈あとがき〉
自分が桃太郎の物語に出てきたら、どんな立ち回りをするだろうかと思って書きました。みなさんお察しの通り、私はもうニコニコで書き上げました。これ、シリーズ化でもいいなぁ。なんか、ぶりぶりざえもんのポジションみたいです。クレヨンしんちゃんの作者、臼井先生はマジで天才だと再認識できましたとさ。今日も最後までありがとうございました。

【告知】明日からこれをやります

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