2021.08.28 進むことだけが成長じゃないよね

早朝、まだ眠い中、目をこすりながら窓の外をみると明るいオレンジ色の光が差し込んでいてほっとする。安心して眠りにつく。私は天気に気分が左右されてしまうみたいで、だから雨の日は苦手だ。何度も新海誠監督の「言の葉の庭」を見たけれど、これっぽっちも現実の雨の日を好きになれなかった。雨を美しいと思える人間で在りたかったな。

二度寝して起床。今日も優しい光が私の目覚めをお迎えしてくれたみたいで嬉しくて身体が軽い。その勢いで晴れたらしようと思っていたことをやってみる。まずは、スニーカーを洗うこと、そして枕カバーを洗濯すること。何かを洗うって嬉しい。心も共にピカピカになったみたいで、きれいさっぱりする。気分が良かったので、洗面所の掃除もついでにした。晴れってすごい、こんなにも人を動かすエネルギーになるなんて。どんなに暑くても、眩しくても、晴れが多い夏がやっぱり好きだ。

そして最近、健康のためにランニングを始めたのだがこれがとてもいい。長く走れるかとか、早く走れるかとかそんなのどうでもよくって、ちゃんとやろうと思ったことを続けられているという事実と、少し汗をかくことの充実感。大学生になって運動とは疎遠になった。幸せはお金でしか買えないと無意識に思っていた。

走るだけで日々が充実して、自信が湧いて、無料の幸せが貰えるなんて想像もしていなかった。言い過ぎ……と思う方、ぜひ一度身体を動かしてほんの少し汗をかいてほしい。本当にこれだけで、目の前が明るくなるから。

お風呂から上がってつけっぱなしのテレビに目を向ける、有名な俳優さんが二人。これからの話をしていた。その会話の一部で、これからも弧を描いていくように色々な役柄に挑戦したいと言っていてすごいなと感じた瞬間、自分の中に腑に落ちるものがあった。

成長、目標、進歩。なんだか進んでないといけないような毎日で、そんな毎日を必死で過ごす日々。それがいけないことでもなんでもないけど、それは自分を苦しめていたものだったかもしれない。そんな時、その言葉を聞いて安心したというか、私は間違っていなかったと認めてあげられたというか。進むことだけが成長じゃないよねってことをちゃんと理解できた。

‘‘進む‘‘よりも‘‘広げる‘‘の方がしっくりくる。自分を丸という図におさめたとき、20歳の私、21歳の私、22歳私ってどんどん輪が大きくなっていればいいんじゃないかって思う。いろいろなことを、いろいろな方向へと広げていく。知らなかったことを知る、経験したことがないことを経験する。その丸が何重にも重なったのがその人の人生になるわけだ。

今日も新たなヒントから考えをまとめることができ、22歳の私という丸い図を少しだけ大きくすることができた。3年後、5年後、どんな丸い図ができあがっているか楽しみである。

p.s.早くランニングウェアを買ってなんとか走り続けたい……冬がくるまえになんとか習慣にさせたい私です。