見出し画像

【フリーランス1年目】将来が不安で泣いた3月。気がつけば2日に一度映画を観ていた

1年前の2021年3月31日。私は前職を退職した。

辞めるくらいには精神的に追い込まれていた1年前。毎日がとてもしんどかった…はずだ。
口を開けば仕事の愚痴しか出てこなかったのに、今はあの頃の感情をだいぶ忘れてしまった。



会社員を辞めてフリーランスのライターとして活動してきた私は、これまで割と順調に進んでこれた方だと思う。仕事が0になることはなかったし、精神的に病むこともなかった(浮き沈みはあるが)。

だが3月はちょっとした不安要素がいくつか重なり、あまり精神衛生がよくなかった。

ツイートからもその様子が窺える。

これまで私は、基本的には「ポジティブ」な内容しかSNSで発信してこなかった。なぜなら、ネガティブな内容は目にした人を不快な気分にさせてしまうと思っていたから。

だが、日頃自分が目にしているコンテンツで共感することが多いのは、不安や焦りなどの発信。「あ〜、今この人と全く同じ気持ちだわ」と感じると、知らない人だとしても一気に親近感が湧く。

今回のnoteでは、「ネガティブ」だった3月の自分の心境を吐き出してみたい。何年後かに見返して「こんな時期もあったな〜」って振り返ることができたらいいなと思う。同時に、今(もしくは将来)同じような不安を抱えている人に「わかる」と思ってもらえるnoteになったら非常に嬉しい。
言葉にしてみた甲斐があったな、と思える。

プライベートで動揺した3月前半

かなり個人的な話になるが、3月の頭に知り合いとちょっとしたことで揉めてしまい、気持ちが落ち込んでいた。

人間、生きていれば人と衝突することがある。揉めるのはしょうがない。
問題はその後の行動だ。

「精神的に疲れたし、自分は頑張って生きている」という理由で美味しいものを食べまくった。その結果太ったし、後からジワジワと罪悪感に苛まれた。精神的にダブルパンチを食らった私は、立ち直る間もなく"あの"期間に入ってしまう。

そう、地獄の確定申告期間だ。

訳が分からず毎日泣きそうだった、確定申告受付期間

2022年度は2/16〜3/15が受付期間だった確定申告。2月は忙しかったので、3月にまとめて時間をとって短期間で終わらせる予定でいた。

だが、初めての確定申告はそう簡単に上手くいくはずがない。
「いざ始めよう」という段階になって、初めて「確定申告とは何か?」の勉強を始めた。

このとき大変お世話になったのが、大河内先生とあんじゅ先生の"フリーランス税本”である。


勘定、経費、損益…といった簿記用語にアレルギー反応が出てしまいがちな私はお金の勉強が苦痛でしかなかった。だが、大河内先生の動画も並行して見ているうちに「なんとなく確定申告の仕組みがわかったかも」と思えてきた(大河内先生、大感謝です😭)。

これでやっと確定申告の書類作成のスタートラインに立てたということになる。動画で見た一連の手間をこれからやるのかと思うと、絶望的だった。「本当に終わるのか?」と半泣き状態で毎日パソコンや領収書、給与明細と睨めっこをしていた。

仕事も並行してやらなければならなかったので、確定申告とは1週間半くらい向き合っていたと思う(「e-Tax」で提出しようとしたところ、マイナンバーカードも電子証明書も持っていないため提出できず、結局全て手書きで書き直したのも今となってはいい思い出だ)。

確定申告騒動でだいぶ体力が消耗し、3月中盤は疲れ切っていた。

そしてこの後、3つ目の壁が自分を襲う。

予定していたお仕事が延期に

確定申告があるので、3月前半は意識的に仕事量をセーブしていた。「仕事は3月後半に一気に頑張ろう」と、前半はあまり仕事を受けなかったのだ。

しかし確定申告後、仕事を請け負うつもりでいた数社から、ほとんど同じタイミングで「企画倒れしそうなので、ちょっと待ってほしい」と連絡がくる。

「待つっていつまでだろう…」この連絡を受けて、不安に苛まれてしまった。実力不足で仕事ができないのであれば、「しょうがない、もっと技術を磨こう」と割り切れるのだが、今回はそういうわけではない。「自分でどうにかする」のがフリーランスという働き方だと思っていたのだが、「自分でどうにかならない」ケースに当たってしまった。

誰にもぶつけることができない不安やモヤモヤした感情が自分の中で溜まっていった。だが、こういったケースはこの先フリーランスとして生きていくのであれば何度も起こり得るだろう。

「私はこのままフリーランスとしてやっていけるのだろうか」
ある日、これまでに感じた小さな不安が積み重なって、泣いてしまった。

「泣こう」と思って泣いたので、結構しっかり泣けたと思う。

そして私は不安の気持ちを紛らわすために…映画を観た

2日に1回のペースで、とにかく映画を観た3月

先述したとおり、小さな不安が積み重なった3月。本当に、映画に救われたと思う。

今は映画ライターとして作品のコラムをメディアに掲載していただくことがあるので、「映画を観ることは、きっとどこかで仕事に繋がっている!」と言い訳して、映画を楽しんでいる。

8割娯楽、2割仕事の気持ちで映画の世界に没頭した。その結果、いつの間にか1ヶ月で16本(試写2本、劇場11本、配信3本)鑑賞していた。少ないと感じる人もいるかもしれないが、自分は週に1〜2本しか観てこなかった人間なので、数の多さに驚いた。

映画を観ていると、さまざまなキャラクターたちに出会える。生き方に悩んでいる人、友達と喧嘩した人、失恋した人…。みんな何かしら悩みや不安を抱えていて、1人で葛藤している。だが、悩みっぱなしでは終わらない。それぞれが最適解を見つけ、選んだ道を歩んでいく。このストーリーに何度救われ、励まされたことか!

映画を観るたびに、演者や制作陣からたくさんのエネルギーをもらえる。そのエネルギーが、今の私の原動力だ。映画制作に関わっている全ての人に感謝を伝えたい。

これからも、きっと不安とは共存していく

不安とは、一生付き合っていかなければならないだろう。フリーランスであれ、会社員であれ(私が尊敬する映画ライターの方も「今も将来が不安で寝れない時がある」とおっしゃっていたくらいだ)。

私の性格上、その不安をスパッと忘れることはできないので、いつまでもずるずる引きずりながら生きていくことになりそうだ。でも大好きな映画を観るなどして自分を甘やかしつつ、不安と上手に付き合っていきたい。

体力的に無理することはあっても、精神的に無理することはしたくない。自分のペースで歩いていきたいな。

2022年の4月がいよいよ始まる。
(といっても、特に何も変わらないが)


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?