コンプレックスは善玉菌、トラウマは悪玉菌、と仮定してみる話。
コンプレックスとトラウマ。
どちらもネガティブワードに感じるかもしれませんが、両者の違いを考えると、善玉菌と悪玉菌に例えることが出来るのではないか?
何の根拠もなく思いついたテーマですが、ヘリクツを並べて考察したいと思います(笑)。
最後までお付き合いいただけると幸いです。
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今回のカギとなるコンプレックスという言葉。
あなたはどのようなニュアンスで用いることが多いですか?
「男性なのに身長が低いのがコンプレックスだ」
「自分は高卒なのに周りはみんな大卒なのがコンプレックスだ」
…といったところでしょうか?
このように、一般的には「劣等感」の意味合いで使用されるコンプレックスという言葉ですが、辞書にはどのように書かれているのでしょうか?
【コンプレックス】
コンプレックス(英:complex)とは、心理学・精神医学の用語で、さまざまな感情の複合体のこと。 衝動や欲求・記憶などの、さまざまな心理的要素が無意識に複雑に絡み合って形成される。または、特に「劣等感」を指す意味で用いられる表現である。
(実用日本語表現辞典より抜粋)
(・ω・)ふむふむ…感情の複合体とな?
「劣等感」を指す意味で用いられる表現
つまり、コンプレックスの和訳は劣等感ではないということです。
では、劣等感とは正確にはどのように英訳されるのでしょう?
日本では、いわゆる「劣等感」の同義語にあたる表現として「コンプレックス」の語を用いることが多いが、この劣等感は「インフェリオリティーコンプレックス(inferiority complex)」と呼ばれる種類のコンプレックスに区分される。本来は「コンプレックス=劣等感」というわけではない。
(実用日本語表現辞典より抜粋)
私たちは、いつだって偏見や固定観念の上で常識を形成してしまいます。
ここまでのことから、コンプレックスがネガティブワードではないと、ご理解いただけたでしょうか?
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一方のトラウマについても辞書を引いてみましょう。
【精神的外傷】トラウマ
恐怖・ショック・異常経験などにより精神に受けた傷。神経症やヒステリーなどの精神症状の発生因となる。
(デジタル大辞泉より抜粋)
こちらは和訳自体がネガティブですよね。
精神的外傷、つまりは心の傷であり、一般的には外的要因という自分以外の存在によるものだと言えるでしょう。
トラウマは外傷ですから、少しづつ回復していく傾向にあります。
ただし、カサブタをめくってしまうように、同じ個所をぶつけてしまうように、治りにくいこともあります。
トラウマへの対処法として有効なのは、なってしまった後の対処療法よりも、未然に防ぐ予防療法です。
私たちが身体的外傷を負ったとき、細菌が繁殖すると化膿してしまいますが、精神的外傷でも同様に化膿することがあると私は考えています。
精神的外傷の化膿は、厄介なことに膿の進行が早く、正常な精神を侵食してしまう特性を持っていることです。
このように、トラウマについては有害な点が多いことから、悪玉菌と呼称しています。
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「インフェリオリティーコンプレックス=劣等感」は、気をつけないとトラウマの温床になってしまうこともあり得ますが、コンプレックスが字引きの通りなら、生きる上での起爆剤になり得るのではないでしょうか?
「さまざまな感情の複合体」は、意思や思考のある、すべての人間が保有しているモノだと思います。
葛藤という言葉に置き換えてもいいですが、揺れ動く心を奮い立たせ、自らを鼓舞することを勇気と呼ぶと思いますが、勇気とは決断することです。
その勇気の要素としてコンプレックスがあるのなら、それは決してネガティブで悪しきものなのではなく、より良い自分を形成するための養分となると思うのです。
コンプレックスの存在を認め、受け容れ、自分を高めるスキームに組み込んでしまえば、私たちの精神を強くしてくれる大切な要素となるのではないでしょうか?
心の善玉菌、悪玉菌という、仮定の話でした。
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ということで、最後までお読みいただきありがとうございました。
今回の投稿は以上です。
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