#読書感想文 No.22

私は、60分では分かりませんでした(汗)。

ざっくり説明すると、「これからはどんなことに目を向けていかなければならないのか、を世界基準でまとめたもの」といったところでしょうか。

世界全体で達成していこうとする「17の目標」があり、各項目は単体としては理解できるのですが、これを各企業の各事業に目標として取り込むのは相当難しいのでは?と感じました。

利益の追求」を目的とした現代の(特に日本の)会社の在り方では、達成できない要件もあるように思います。

と言うのも、

…の前に、前提として「株式会社」は誰のものか、答えられますか?

正解は「株主」です。

(主に上場企業をイメージしてほしいのですが、)株主は出資をしています。なぜ出資するかと言えば、その企業の将来に期待をしているからです。ここで言う「将来に期待」とは、「投資をした分、配当を得る権利を有しており、将来的にリターン(儲け)が出る可能性が高い」です。

もちろん、自分の儲け以外の理由で出資している方も多いです。例えば、製薬会社に出資することで、医療産業や健康産業の進展に間接的にでも貢献したい、という理由などです。

とまあ、このように、これまでは「利益の追求」をして実際の利益を上げる企業が株主からすれば「優良物件」だったわけです。

ですが、「利益の追求」のために何をしてもいいわけではありません

CSR:(企業の社会的責任)」というカタチで、社会の中での企業の立場を社内外に宣言している企業も増えてきていますが、今後は「企業自身」だけでなく、下請けなどの利害関係者(ステークホルダー)にも目を向け、世界的な問題を解決していくことが求められるようになっているのです。

また、上記の「CSR」はあくまでモノの考え方であるのに対し、「SDGs」は具体的な目標であるという相違点もあるのですが、説明が多いと読み疲れてしまうと思うので、興味がある方は各自で調べてみてください。

多様化・国際化・グローバル化といった流れの中で、世界共通の課題解決が求められています。この流れに乗れるかどうかは、ITの波に乗り遅れた経験のある日本経済にとって重要なキーワードだと思います。

いきなり「日本経済」という言葉を使うと「自分事」と捉えられないかもしれませんが、私たち一人一人が考えるべき問題でもあるのです。

いつも以上に、あえて内容に触れないようにさせていただいたのは、この本を読まずとも、「SDGs」について調べ、考えてもらうことが、最初の一歩だと思ったからです。

個人的な考えですが、今はある程度のことは簡単に調べることができます。個人でも専門的な研究資料にアクセスできます。その結果、あたかも「問題の答え」すら調べたら分かってしまうと思いがちになっていると思います。

今回は「SDGs」を採り上げていますが、即物的な思考に慣れてしまうことは、あまり好ましくないと思います。思考が浅くなってしまいます。

すぐには解決できない問題を考え続けること、これは一見するとストレスにもなるでしょう。ですが、それでも考え抜くということを続けてきたからこそ、今の人類があるのだとしたら、私は人として考え続けるということに喜びを見出したいと考えます。

もっとも、これは私の考えなので、誰かに何かを求めるという代物ではありません

それでも、今回の「SDGs」については、今を生きる者として、どういったものであるかは知ってほしいなと願っています。

少し長くなってしまいましたが、今回の投稿は以上です。

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