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フランスからドイツへバスで国境越え

単なる旅行にしては少し長い期間になったと思っています。

フランスでの滞在は1週間を越えました。パリ、モン・サン=ミシェル、レンヌ、ストラスブール、訪れた場所はどれも素敵でした。

綺麗な街並みもそう、フランス人のフレンドリーな人柄もそう、フランス語の綺麗な響きもそう。

パリの街並みは7年前に訪れた時よりも綺麗になっており、かつて訪れた「ゴミの街」の印象は完全になくなりました。

幸いスリや強盗などの被害がなかったこともあり、全体的に綺麗な思い出として残りました。それはフランスに対する印象が上がったことだけでなく、僕自身のフランスへの憧れのようなものにも変わっていきました。

言語の面では、英語があまり伝わらなかったものの、フランス語に対する興味が湧き、今すぐにでも学びたい気持ちが出てきました。

フランス語を話せる友達と一緒に行動したことも僕には影響がありました。

それほどまでに、僕にとってのフランスのインパクトは大きいものでした。

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そんな滞在もあっという間に終わり、次はドイツに来ています。

昨日、ストラスブールを出発し、バスに乗ってフランクフルト・アム・マインへ向かいました。

フランクフルトは、ヨーロッパ最大級の空港、ヨーロッパ随一の金融街、強豪サッカーチームを擁するなど、ヨーロッパの中でも主要都市として扱うことの多い都市です。

特にこれと言った理由はないものの、単純にドイツに行ってみたいという気持ちから、今回の旅最後の場所としてフランクフルトを訪れることにしました。

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ストラスブールはフランスながら、ドイツとの国境に位置しており、フランスからドイツに向かう際の拠点になっています。

僕は昨日の朝、ストラスブールのバスターミナルでフランクフルト行きのバスに乗り込みました。

日本にあるよりも若干大きな観光バスだったものの、乗務員は1人だけでした。そして彼はフランス語のわからないドイツ人でした。

バスに乗り込む際、国境を越えるからというより、単純な身分確認でパスポートの提示を求められました。

フランスもドイツもヨーロッパのシェンゲン協定圏内のため、パスポートコントロールは存在しません。だから、隣町に行く感覚で国を移動することが可能です。島国日本からすると考えられないことです。

バスは定刻に出発し、ライン川を渡りすぐにドイツに入国してから、アウトバーンを走行し始めました、ドイツに入ったからといってすぐに国の違いは認識できませんでした。

そもそも国境とは人為的に引かれたものなので、自然界の境界ではありません。植生も気候も同じ。唯一違うのは国という人々が作り上げたシステムです。

僕はフランス語もドイツ語もわからないから、看板のデザインが変わったくらいのことしか違いを見つけられませんでした。

気づいたら夢の中に落ちていました。乗り心地の良いバスでした。

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3時間半の走行を経て、フランクフルトへ到着しました。

降りた直後の感想は、とても栄えた街であるというもの。高層ビルが立ち並び、多くの人々が道を行き交っていました。

ただ、栄えてはいるものの、パリとは全く違う雰囲気を感じました。それは建物の作り方よりは人々の装い、まとっているオーラといったものから感じていました。

フランスの人々はオシャレでした。パリだけでない、地方都市ですら人々の格好はイカしていました。

でもドイツにはどことなく庶民の漂いを感じました。それは不格好というわけではなく、ドイツ市民としての正統を貫いているような感覚です。

徐々にここがドイツであることを実感していきました。初めて訪れる先進国の独特の個性をまとった雰囲気を感じていました。

わずか3時間少々のバス旅で、僕は異国へやってきました。

先進国を中心に世界30ヶ国を旅して来た僕が新たに訪れた先進国・ドイツ。

5日間という短い滞在ではあるけれど、これからこの国の実態について迫りつつ、自分の中での感覚を汲み取っていけたらいいなと思います。


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それでは、また明日お会いしましょう!

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