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【交換留学】志望校選びで重視した5つのこと

  こんにちは!前回Note初投稿で自己紹介させていただいて、今回が2回目の投稿になります。
 詳しくは下の投稿を見てもらえばと思うのですが、簡単にもう一度自己紹介させていただきます。僕はいま大学の交換留学プログラムに申し込んでいる2年生で、今はその結果を不安になりながら待つ日々を送っています笑。

 今回の投稿の内容は特に留学に申し込む前の方に見てもらうと参考になると思います。

 留学するにあたってまず最初に悩むのは志望校選びなのではないかと思います。大学選びの視点を世界に広げると、当然そこには星の数のように大学があるので、どのポイントを重視していくかということは、志望する大学を絞り込む上で非常に重要です。そこで僕が交換留学の志望校を決めるにあたって、特に重視した5つのポイントを紹介させていただきます。少しでも留学を考える皆さんの参考になったら嬉しいです。

1. 世界大学ランキング

 おそらく皆さん気になる大学を見つけたとき、最初に調べることの一つなのではないかと思います。
 世界大学ランキングには数多くの調査団体があり、それぞれが独自の指標から調査を行い、ランキングを発表しています。
 一般的にメジャーとされているのはTHE(Times Higher Education)のWorld University Rankings、もしくQS World University Rankingsの2つになります。

 他にもさまざまな団体が発表するランキングはありますが、どのランキングを見ても、その大学の世界的なおおよその立ち位置を知ることができます。

 ちなみにひとつ、このような大学ランキングを見る上で大事な視点があります。それは(中国や日本をはじめとした)非英語圏の大学に関しては、ここでは実際の学力水準より低めに評価されている可能性があるということです。
 この一つの要因として挙げられるのが、論文などにおける公用語が英語であることです。世界大学ランキングでは、大学における研究水準(e.g. 論文数やその引用数)も非常に重要視されています。しかしその項目では論文の引用数などから、英語で書かれた論文の方が有利になりがちだといわれているのです。それゆえ非英語圏は相対的に低い評価がされていることが考えられるのです。
 
 実際、近年急速に研究力を増してきていて、論文数でも世界トップに君臨する中国ですが、

先ほどのTHE World University Rankingsのトップ20校に中国の大学は2校しかランクインしていません
 他にもネットでググれば下の記事のように、さまざま問題点を指摘するものがたくさん出てきます。

 
 つまり大学ランキングはあくまで世界的な立ち位置をはかるための尺度であって、絶対ではないということです。僕はそれを気にするよりも、自分が心を惹かれた大学を目指す方がよっぽどいいのではないかと思います。
 確かに就活で大学ランキングの上位校の留学経験を話せば、企業からのウケもいいかもしれません。しかし特に交換留学の場合、履歴書の学歴欄には留学先を書くことができませんので、無理して興味もないのに大学ランキング上位校を狙う必要はないのではと僕は思います。

2. 都会か?田舎か?

City vs. Countryside

 日本でも同じですが、都市部かそれ以外かでは、主に交通手段の問題から生活スタイルは大きく変わってきます。

 特にアメリカなどは国土が広く、大都市でもないと公共交通がカバーできないため、ちょっと近くのスーパーに買い物を、という時にも車が必須になります(ただキャンパスも広大で設備も充実しているため、その中で日常の多くの生活は完結するともいわれています)。調べたところ、留学生は同じ寮のルームメイトと車をシェアしたり乗せてもらうか、もしくは中古の車を買ったりしているそうです。

 僕もアメリカの(大都市ではない)大学を少し検討した際に、交通手段の確保の問題があって、候補から外しました。留学先で移動が制限されるのは嫌だったので、他人と車をシェアするのは気乗りしなかったのですが、その一方で、車を中古で買うにも渡航直後の忙しい時期にディーラと英語でやりとりして、一年後帰国するときにはすぐ売らないといけないということで、それは正直現実的な選択肢ではないな、と思ったからです。
 このようなことから僕はぶっちゃけ都会派です笑。でも田舎にも、広大で美しいキャンパス、日本では見れないような遠くまで広がる青い空など、魅力溢れる場所に事欠かないのも事実です。

 僕は留学先を探すにあたって、これまで大学の留学体験記やブログなどを参照して調べてきましたが、それを踏まえて、都会と田舎の大学それぞれのメリット・デメリットは結局のところ以下のようになるのではないか思います。

都会の大学のメリット・デメリット

◎公共交通機関が発達していて便利
◎休日遊べる場所がたくさんある
◎多様な価値観に触れることができる

△日本人が多い(かもしれない)
 →違う文化・言語にどっぷりつかることが難しい
△比較的物価が高い
△ホームレスのたむろするような一部治安が悪いエリアがあるかもしれない

田舎の大学のメリット・デメリット

◎町が小さいので地元の人もフレンドリーなことが多い
◎空気が綺麗で、美しい自然に囲まれている
◎キャンパスの設備が整っていることが多い

△車がないと移動が難しい
△交通の便の問題で他の地域に行くのが難しい
△地域に外国人が少なく慣れていないので、それによって苦労することがあるかもしれない

 Youtube上などでは今現在留学に行っている方の動画(Vlogなど)が多く上がっているので、自分の行く大学や地域で検索してみると、そこで生活していくのをイメージする上で参考になると思います。

3.留学生の割合

 留学生の割合もまた、留学先での生活に大きく影響する要素なのではないでしょうか。この割合は留学する大学、地域によって当然大きく異なります。例えばカナダは留学先として日本人にもメジャーな場所ですが、調べたところ、名門校の一つであるトロント大学の留学生率はなんと25%となっているそうです(下記サイト参照)。

 このように日本の大学の常識では信じられないほどかなりの割合の留学生が所属している大学もあれば、例えばアメリカの田舎の方だと、多くの学生が同じ州内出身ということもあります。

 なぜこの割合が大事になるのかというと、それによって現地のローカルコミュニティにどれだけ溶け込むかが変わってくるからです。

 すなわち、留学生が少ないと(必然的に)現地の学生と交友関係を持つことになります。その場合(英語圏の場合)英語に関してはネイティブスピーカーと関わるため、その土地のアクセント込みで上達することができると思います。ただし、そこの学生全体で同じバックグラウンドを共有している可能性が高いので、多様な価値観に出会うということは多少難しくなるのではないかと思います。

 一方で留学生が多い場所だと、世界中から生徒が集まり(ただし、特定の人種に偏っている場合もある)さまざまなカルチャーに出会えるかもしれませんが、ネイティブとの関わりが希薄になりがちで、英語の習得が疎かになる可能性もあります。

 このように留学生割合が高くても低くても一長一短であるため、自身の留学において、言語習得と新たな価値観への出会い、どちらを重視するのかに合わせて、志望校を選ぶことをお勧めします

4.出願要件

requirement

 急に現実を突きつけられる部分ですが、避けては通ることのできない部分です。僕もだいぶこれに苦労させられました。

 僕の大学で交換留学に申し込む際には、GPAスコアと、(英語圏の大学の場合)IELTSもしくはTOEFLのスコアが必要とされました。具体的には「TOEFL iBT総合70点以上もしくはIELTS総合5.5以上であることかつ、学内選考出願時点で、原則、各協定校の定める語学能力要件の最低基準を満たしていること」と「学業成績表における大学学部1年次からの成績の累積(GPA)が2.00以上であることかつ、学内選考出願時点で、各協定校の定める成績要件の最低基準を満たしていること」というものでした。

 大事なのは、交換留学希望者の間で人気の大学では、独自の基準として少なくともGPA3.0以上かつIELTSではOverall6.5以上(セクション別の最低値あり、すなわちどの分野も不足ない水準であること)が基本的に求められていたということです。
 募集締め切りの半年前に留学を決めた身としては、これら2つの足切り要素は自分の身に非常に重くのしかかりました。当時のGPAは2.6台、IELTSには至っては最初に受けたのが5.0で出願すらできないような状態だったのです。

 実際、僕はこれのために春学期と夏休みを捧げました。
 これに関しては後ほど詳しく書く予定ですが、まずGPAを上げるために、必修科目の教科書を何周も勉強して、高評価のもらいやすい一般教養科目を大量にとり、出席テストレポートを最高水準でこなしました(たぶんこれが一番効率良いGPA上げ方法)。そして夏休みは数回ほどしか遊ばずに、オンライン英会話や単語帳、ライティングの参考書に時間とお金をつぎこみました。

 結果としては【GPA2.96】【IELTS Overall 6.0】とそこには僅差で届きませんでしたが、これらの努力なくしては今回申し込んだ学校に出願すらできなかったことを考えると必要な犠牲だったのかなあと思います。いずれにせよスコアを上げるのは想像以上に時間と根気が要るので早め早めに動き出すことをお勧めします。

5.そこでの留学にワクワクするか

 結局はこれに尽きるのではないかと思います。留学は待ってくれません。大学の間に留学したかったのに、気づいたときにはもう就活で手一杯ということにもなりかねません。思い立ったらすぐ準備を始めてください。

 
僕は、日本と似てる部分もありながら、むしろ相対するような歴史を歩んできたイギリスにとても興味をもち、現代文明の発祥地でそのカルチャーを体感したいと思い、2年生の最初で留学すると決めました。しかし、もっと早くから準備をしておけばもっとスコアに余裕があったのに…とは今でも思います。

 でも、出遅れた!と思ってもその国、大学への情熱さえあればいくらでも方法はみつけられるのも事実です。大学の交換留学以外にも、私費留学や民間のプログラムなど(お金はかかるでしょうが)チャンスは転がっています。僕も今回の交換留学プログラムにたとえ通らなかったとしても、そのようなチャンスを掴んで、なんとしてでも留学したいと思っています。
 

 僕は、セーフティで心地いい環境にいるときこそ、その時に感じた未知のものへのワクワク感を見失わないようにしたいと思って生きています。自分にとって大学に入って初めてワクワクできたことが、自分の知らない文化圏の異国で生活することでした。だからこれからも好奇心を大事にして、何度も困難にぶち当たって、たとえその時には傷ついても、自分が死ぬときに、やりきったと思えるように生きていきたい所存です。


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