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大阪、を読んだ。

東京生まれ、横浜育ち。悪いヤツもなにも友達の居ない自分だが、大阪には何かと御縁のある人生だったと思う。

巷で話題の岸雅彦さんの過去の著作を拝読した。

大学時代に新岡先輩(仮称)に誘われレコードマップを片手に京都と大阪のレコード屋を巡ったり、新卒で就職した会社の本社が大阪市都島区にあったり、大学の先輩が数年市内に赴任して遊びに行ったりした。

今の会社でも一度だけ出張で大阪にお邪魔したことがある。縁があったというか、東京に次ぐ大都市だから普通?に仕事をしていれば何度か訪れるべき場所なのだろう。ただ、それでも自分には特別な街の一つだったと思う。

何かとスマした感じの東京人と比べて、喜怒哀楽がハッキリしている大阪人。ステレオタイプかもしれないし、シャイな人もいるに違いないが、それでも自分の気持ちに素直に生きている彼らが凄く好きだった。

本著では大阪に引っ越してきた岸さんと、大阪を引っ越した柴崎さんが、交互に大阪にまつわる思い出を面白おかしく、そして切なく、綴ってくれる。

柴崎さんが小説家を目指し、最初に応募した作品が最終選考に残ったとき。「カワデショボウ」から勤め先に電話がかかってきたシーンには感動した。本著は河出書房新社から出版されている。美談である。

二人のエピソードには、ドラマみたいな出来事がたびたび登場するが、これは自分の気持ちに素直に生きてきたからなのかも、と感じた。近いようで遠い街、大阪。こんな状況だから文章を通じて小旅行ができるのは有難い。

今週もお疲れ様でした。

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余談だが、今欲しいのはこちら。なかなかイクスペンシヴであるw



読書好きが高じて書くことも好きになりました。Instagramのアカウントは、kentaro7826 です。引き続きよろしくお願い申し上げます。