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【質問】わが子が学校に行かなくなった。#わが子との会話(コミュニケーション)が、うまくいきません

家にいる間は、ゲームとYoutubeばかり。

視力がどんどん下がるし心配。

だけど、子どもからゲームを取り上げることもできなくて。

「ゲームをする時間を減らそう」ともなかなか言えず・・。

今回はそんなお気持ちに応えてみたいと思います。

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個人 vs 自宅 vs マンション

冒頭に挙げたご心配をお持ちのお母様・お父様はもしかすると、「親心」でお子様を心配されているのかもしれません。

「親心」の何が悪いんだ!という声があると思います。

私は「親心」がダメと言っているわけではありません。

むしろ生き物として当然です。

だからこそ、全ての人々が共感できる感覚です。

しかし、誰かの行動や考え方にアプローチするとき、その個人的な「親心」では少し不足する場合が多いように思います。

「親心」とは言い換えると、個人の我欲・願望に過ぎないのです。

この個人の「我欲」に対して、もう一方のわが子の「我欲」に働きかけてもなかなか効き目がないのです。

私の勝手でしょ。

となれば、そこで話が終わってしまいます。

それではどうすれば良いのか。

「我欲」ではなく「もっと大きく・広い欲求」として働きかけるのです。

例をあげます。

わが子が大きな声で歌うこと。

その行為自体はひとりの人間として「どうぞお好きにおやりなさい」というものです。

しかし、それが5人家族が暮らす家の中となると、「お母さんがうるさく感じるから程々にしておこう」とか「お姉ちゃんが勉強しているから、少し待ってね」とか「大きな声で歌うのは一人の時にしよう」と言えば良いのです。

これは「家族が暮らす空間」という大きさで、わが子に働きかけています。

もうひとつ例をあげます。

わが子が家の中でなわとびの練習を始めたとしましょう。

家族もそれ程うるさくはないし、気にはならない。

だけど、もしマンションに住んでいるとしたら、1つ下の階に住む方にはとんでもなく迷惑なわけです。

こうなったら「マンションに住んでいる人が困るから、縄とびは外で練習しよう」と声をかけることができます。

これは「マンションという人々の居住空間」という大きさで働きかけています。

「マンションの空間」は「家族の空間」よりも大きいのでより働きかけが強いです。

それではどのようにわが子のゲームに働きかけるのか。

それはこれまでのように、働きかける大きさを変えるわけです。

タバコ会社 vs 喫煙者

例えば、

あまりにも中毒化してやめられない。

その結果、健康まで損ねてしまう。

そんなことを認める社会は決して、健全ではありませんよね。

自分の意思で怪我をする可能性を選んだのであれば、何の問題もありません。

振り返っても後悔はないでしょう。

しかし、やめたくてもやめられない。

一度始めたらやり続け、だらだらだらとやってしまう。

これによって健康を損なうことは社会としてはまずいわけです。

完全にゲーム会社に都合の良いようにコントロールされているだけです。

社会の中にはお金を稼ぐために、ユーザーの健康を損なうことなんて、全く気にしない人たちがいることを教えてあげる必要があります。

タバコなどもその一つでしょう。

タバコ会社に勤務する方には申し訳ないですが、「タバコをやめたくてもやめられない」そういう方たちがタバコ会社の売り上げを支えているわけです。

自動車事故にしてもそうです。

車にぶつかった人は大怪我するにもかかわらず、ドライバーは保険によってなんの被害も被らないわけです。

残念なことですが、このような現実を知らないことが子どもたちの人生を狂わせる要素になってしまうのです。

お子様の話に戻りましょう。

ゲームそのものをすること自体は問題がないわけです。

しかし視力が下がっているにも関わらず、盲目的に続けることがまずいのです。

ここまでの全体像をもって、

「ゲームをするのは問題ないんだけど、視力が下がってきているから時間を調整しよう(減らそう)」

と伝えれば良いのです。

この社会レベルの大きさをお母様・お父様が持てていたならば、きっとお子様に何らかの前向きな反応があるはずです。

もし機嫌悪そうにしていても、心の中で「それはそれで仕方がないか」という気持ちが芽生えているはずです。

それぐらい大きな視点からのアプローチは有効なのです。

最後に

今までお話ししたように、わが子に働きかけるのはお母様・お父様がどれほど社会的な視点を持ち合わせているかが重要です。

誰かの言葉をそのまま使ったとしてもまず効き目はありません。

やはり、日常なのです。

普段からどうあるか、なのです。

「子どものおかげで成長できました」

というお母様・お父様のお話を聞いたことがあると思います。

その機会はまさに今です。

この機会にお母様・お父様はさらに成長ができます。

そもそも、「誰かのことを思う」ということは「お互いの成長」と同じ意味なのだと思います。

それが「親心」の素晴らしさなのでしょう。


今回の記事は以上です。

お知らせ

天王寺区民センター(大阪府)でお話会を開催いたします。テーマは「『学校へ行かない』と決めた子どもたちへ ~私達オトナができること~」です。

お困りの方の力になりたいと考えております。

参加費は無料ですので、気楽に足を運んでいただけましたらと思います。

当事者だけではなく、周囲の皆さまにもご参加いただいております。

また、このお話会を身近でお困りの方にシェアしていただけますととても嬉しです。

子どもたちとそのご家族により多くの笑顔が溢れますように。

詳細は以下からご確認くださいませ。

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