僧侶という立場上、遺言にまつわるできごとに多く接するなかで、旅立つ者から葬儀に関する遺言は必要なのかを考えてみました。 日蓮聖人の遺言を守らなかった弟子「日朗」…
■はじめにコロナ禍の世界となって1年が過ぎた。妙法寺ではコロナによって逝去された方のお葬儀を勤めることはありませんでしたが、ここ1年間100件以上(令和2年4月1日~…
久住謙昭
2023年12月1日 22:33
僧侶という立場上、遺言にまつわるできごとに多く接するなかで、旅立つ者から葬儀に関する遺言は必要なのかを考えてみました。日蓮聖人の遺言を守らなかった弟子「日朗」日蓮聖人が病を患い、臨終間もない61歳の時、とても可愛がっていた弟子の日朗を枕元に呼び、ひとつの紙包みを託しました。その紙包みは日蓮聖人が生涯にわたって肌身離さず大切に持ち続けていたお母さまの髪の毛であります。この髪の毛は日蓮聖人が出
2021年4月20日 15:59
■はじめにコロナ禍の世界となって1年が過ぎた。妙法寺ではコロナによって逝去された方のお葬儀を勤めることはありませんでしたが、ここ1年間100件以上(令和2年4月1日~令和3年3月31日まで)の葬儀を務めさせて頂き、遺族・親族・友人方の声につぶさに耳を傾けるなかで、多くの遺族たちが「あいまいな喪失」に苦しんでいることに気づかされた。■最後を看取れなかった苦悩と後悔 コロナ禍では、感染対策として