建設DX研究所

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建設業界の未来に興味・関心を持つ全ての方々を対象とするメディアです。建設DXに関連する様々な情報を発信していきます(関連法規制の動向・建設DXの推進事例紹介・有識者インタビューなど)。カテゴリ別に記事をまとめた「マガジン」も、是非ご覧ください。

最近の記事

建設DXに関するアナログ規制見直しの動向(後編)~監理技術者等兼任要件の見直し~

はじめに前編では「労働安全衛生法における巡視の遠隔化」について、アナログ規制の見直しの経緯や、実際に厚生労働省により実施された対応について解説していきました。 建設業の人手不足解消に向けたアナログ規制の見直しとして抑えておきたいテーマとして、今回のnoteでは「監理技術者等兼任要件の見直し」を取り上げたいと思います。 後編となる今回はこの見直しについて、監理技術者等の配置のルールのおさらいから、実際に行われた見直し内容、さらに今後注目すべき点まで、段階を踏んで解説していきま

    • 建設DXに関するアナログ規制見直しの動向(前編)~労働安全衛生法における巡視の遠隔化~

      はじめに建設業界は、私たちの社会生活に不可欠な役割を担う存在であり、建設業界が直面する人手不足、低労働生産性、高齢化といった深刻な課題は、国全体の社会課題であるともいえます。特に、建設業界の人手不足は非常に深刻です。建設投資額は年々増加している一方、建設業従事者は直近20年で約200万人も減少しています。また、2024年4月からは、建設業にも「働き方改革関連法」が適用され時間外労働の上限規制が開始されるなど、建設業を取り巻く労働環境やそれらへの対応はますます厳しくなっていま

      • 建設サプライチェーンの効率化を実現する新しいプラットフォーム「BuildApp(ビルドアップ)」

        【はじめに】前回に引き続き、野原グループ株式会社の井上淳氏のインタビュー記事をお届けします。今回は、BIMを活用したプラットフォーム「BuildApp(ビルドアップ)」のサービス群のなかでも、施設の維持管理に関わるサービスを中心に、詳細をお伺いしています。 3Dデータを活用した維持管理サービスを提供開始岡本:「BuildApp」は、建設プロセスをBIMでつないでいくサービスと伺いましたが、ほかにはどんなサービスを提供されているのでしょうか? 井上:現在新しい取組として、「

        • 建設サプライチェーンの効率化を実現する新しいプラットフォーム「BuildApp(ビルドアップ)」

          【はじめに】今回は、建設サプライチェーンの効率化を実現する新しいプラットフォーム「BuildApp(ビルドアップ)」を展開する野原グループ株式会社の井上淳氏をお招きしました。 慶長3年(1598年)に綿問屋として創業した野原グループ株式会社は、時代のニーズに柔軟に対応しながら、400年以上にわたって事業を継続している企業です。現在は、建材商社として80年近くにわたり培ってきた実績とつながりを活かし、BIMを起点としたさまざまなサービスの開発を進めています。 今回は、「建

        建設DXに関するアナログ規制見直しの動向(後編)~監理技術者等兼任要件の見直し~

        • 建設DXに関するアナログ規制見直しの動向(前編)~労働安全衛生法における巡視の遠隔化~

        • 建設サプライチェーンの効率化を実現する新しいプラットフォーム「BuildApp(ビルドアップ)」

        • 建設サプライチェーンの効率化を実現する新しいプラットフォーム「BuildApp(ビルドアップ)」

        マガジン

        • 政策レポート
          10本
        • インタビュー/対談
          43本
        • イベントレポート
          21本
        • 建設DX研究所について
          3本
        • テクノロジー(全般)
          21本
        • 業界レポート
          3本

        記事

          建設DX研究所 第17回定例部会を開催しました!

          みなさん、こんにちは。 「建設DX研究所」では、毎月1度、オフラインの定例部会を実施しています。 6月27日に、第17回となる定例部会を開催しましたので、その様子をダイジェストでお届けします。 今回は、建設DX研究所メンバーのセーフィー(株)からの紹介で、Cellid株式会社の岡部様、山本様、鎌田様にご登壇いただき、空間認識技術を用いた建設DXについてお話いただきました。 Cellid株式会社は、2016年に設立したスタートアップ企業で、今ではアメリカにも拠点を置くなどグロー

          建設DX研究所 第17回定例部会を開催しました!

          DeepX 冨山翔司氏 インタビュー(後編)~建設機械自動化ソフトウェア開発で変革する建設現場の未来~

          【はじめに】前回に引き続き、株式会社DeepX(ディープエックス)冨山翔司氏のインタビュー記事をお届けします。インタビュー後編では、建設機械の自動化が建設業界にもたらすメリットや今後の課題についてお伺いしています。 建設機械の自動化によって、現場の安全性・生産性向上が期待できる岡本:インタビューの前半では、ケーソンショベルやバックホウ、移動式クレーンの自動化に取り組まれているとお伺いしましたが、今後は他の建設機械の自動化にも取り組まれていくのでしょうか? 冨山:幅広い建

          DeepX 冨山翔司氏 インタビュー(後編)~建設機械自動化ソフトウェア開発で変革する建設現場の未来~

          政策提言活動レポート

          みなさん、こんにちは。 建設DX研究所事務局を務めております株式会社アンドパッド 増井です。 建設DX研究所は、2021年5月の発足以降、最新の政策や最先端テクノロジーに関する情報発信、建設DXベンチャー・省庁・アカデミア等が連携した勉強会の開催、関係省庁・議員等に向けた政策提言の3つの活動を主に実施しています。 今回のnoteでは、特に2022年から取り組んでいる政策提言活動について、最近の動きをご報告いたします。 建設DXに関する政策提言の意義建設業界は、私たちが住む

          政策提言活動レポート

          DeepX 冨山翔司氏 インタビュー(前編)~建設機械自動化ソフトウェア開発で変革する建設現場の未来~

          【はじめに】今回は、油圧ショベルやクレーンなど、幅広い建設機械の自動運転システム開発に取り組む株式会社DeepX(ディープエックス)冨山翔司氏をお招きしました。 DeepXは、日本のAI研究をリードする東京大学 松尾研究室発のスタートアップです。「あらゆる機械を自動化し、世界の生産現場を革新する」をミッションに掲げ、ゼネコンや建機メーカー各社との共同プロジェクトを多数推進しています。労働力不足、熟練作業者の不足など、建設業界が抱える課題の解決を目指し、さまざまな技術を駆使

          DeepX 冨山翔司氏 インタビュー(前編)~建設機械自動化ソフトウェア開発で変革する建設現場の未来~

          建設DX研究所 第16回定例部会を開催しました!

          みなさん、こんにちは。 「建設DX研究所」では、毎月1度、オフラインの定例部会を実施しています。 5月23日に、第16回となる定例部会を開催しましたので、その様子をダイジェストでお届けします。 第16回「AIを活用した道路の維持管理DX」今回の定例部会は、ゲストとして、株式会社アーバンエックステクノロジーズ 前田 紘弥代表取締役にお越しいただきました。前田さんは、建設DX研究所メンバーである株式会社Polyuse岩本さんや、株式会社ローカスブルーの宮谷さんとも以前から面識が

          建設DX研究所 第16回定例部会を開催しました!

          建設DX研究所 第15回定例部会を開催しました!

          みなさん、こんにちは。 「建設DX研究所」では、毎月1度、オフラインの定例部会を実施しています。 3月28日に、第15回となる定例部会を開催しましたので、その様子をダイジェストでお届けします。 今回は、建設DX研究所メンバーの株式会社Liberawareからの紹介で、株式会社DATAFLUCTの杉井様に登壇いただき、空間IDを中心とした建物内におけるデータ活用についてお話いただきました。 株式会社社DATAFLUCTは、宇宙航空研究開発機構(JAXA)の知的財産や知見を利用し

          建設DX研究所 第15回定例部会を開催しました!

          Dusty Robotics - 墨出しDXでデジタルと現実を繋ぐ

          建設工事現場での作業は、「図面上の情報を現実の世界に転写する作業」と表現することができます。最近では、設計士がCADやBIMなどのデジタルツールを使用して、多くの情報を含む図面を作成し、それが元請けの施工会社から下請けの施工会社へと手渡され、資材や作業員が現場に配置されます。持ち込まれた資材は、現場に物理的にマークされた線や記号に従って設置されます。この位置をミリ単位で正確に示す線を建設業界では「墨」と呼びます(実際に黒い墨を付けた糸で線を引くことからこの名称がつけられました

          Dusty Robotics - 墨出しDXでデジタルと現実を繋ぐ

          PicoCELA 古川氏、加藤氏インタビュー(後編)~無線メッシュで実現する建設・土木における広大なWifiネットワーク~

          【はじめに】前回に引き続き、PicoCELA株式会社 古川浩氏、加藤智成氏のインタビュー記事をお届けします。今回は、建築・土木業界での活用方法を中心に、今後の展望などをお伺いしています。 携帯電話の電波が入りにくい現場から利用が浸透していった岡本:前編では、さまざまな場所で御社のソリューションが活用されていることを詳しくお伺いさせていただきました。そもそも建築・土木の現場には、どのような経緯で御社の製品が浸透していったのでしょうか? 加藤:最初は、高層ビル建築の現場で「携

          PicoCELA 古川氏、加藤氏インタビュー(後編)~無線メッシュで実現する建設・土木における広大なWifiネットワーク~

          PicoCELA 古川氏、加藤氏インタビュー(前編)~無線メッシュで実現する建設・土木現場における広大なWifiネットワーク~

          【はじめに】今回は、独自のエンタープライズ無線メッシュ技術によって、屋内・屋外での広大なWi-Fiネットワーク構築を可能にした「PicoCELA(ピコセラ)」を開発・提供しているPicoCELA株式会社の古川浩氏、加藤智成氏をお招きしました。 PicoCELA株式会社は、無線リソース制御(無線通信における限られた周波数帯域、送信電力、時間スロットなどを効率的に利用するための技術)の研究開発に長年従事してきた古川氏が率いる九州大学発のベンチャー企業です。同社が開発した独自の無

          PicoCELA 古川氏、加藤氏インタビュー(前編)~無線メッシュで実現する建設・土木現場における広大なWifiネットワーク~

          建設DX研究所 第14回定例部会を開催しました!

          みなさん、こんにちは。 「建設DX研究所」では、毎月1度、オフラインの定例部会を実施しています。 2月22日に、第14回となる定例部会を開催しましたので、その様子をダイジェストでお届けします。 今回は、建設DX研究所のメンバーである株式会社構造計画研究所さんからのご紹介で、株式会社マリエッタの神谷代表に登壇いただき、WebCAD活用の可能性についてご紹介していただきました。 株式会社マリエッタは、今年で創業21年目。住宅関係のWebシステムの委託開発を行っていらっしゃいます

          建設DX研究所 第14回定例部会を開催しました!

          建設DX研究所が総理大臣官邸で開催された 「国内投資拡大のための官民連携フォーラム」で発表しました

          2024年 5月30日に総理大臣官邸で開催された「国内投資拡大のための官民連携フォーラム」に建設DX研究所として出席および発表いたしました。 この度、第5回となる「国内投資拡大のための官民連携フォーラム」は、全国的に国内投資を拡大していくため、国内投資継続に向けての取組や設備投資の制約要因への対応について、経済界・個別企業の経営陣などへのヒアリングを交え、更なる投資拡大と、その制約要因の解消に向けて、官民で機運を高めていくことを目的として開催されました。 建設DX研究所

          建設DX研究所が総理大臣官邸で開催された 「国内投資拡大のための官民連携フォーラム」で発表しました

          スカイマティクス 渡邉善太郎氏インタビュー(後編)~リモートセンシング技術を活用した国産初のクラウド型ドローン測量サービス「くみき(KUMIKI)」~

          【はじめに】前回に引き続き株式会社スカイマティクス 渡邉善太郎氏のインタビュー記事をお届けします。今回は、建築業界にリモートセンシングサービスを普及していくための課題や、同社の今後の展望などをお伺いしています。 ドローン購入・撮影サポートにも対応大江:御社のサービスの内容と価格を伺って非常に驚いたのを覚えています。御社はどのような技術を使って、ここまでコスト削減と効率化を実現しているのでしょうか? 渡邉:私たちは点群データを生成する方法として、SfM(Structure

          スカイマティクス 渡邉善太郎氏インタビュー(後編)~リモートセンシング技術を活用した国産初のクラウド型ドローン測量サービス「くみき(KUMIKI)」~